すべてのおすすめ
むらさきに凍る涙の出どころよ
今日の灯を消してあしたの福寿草
塩辛い水を湛えた星の冬
ヒーリング音楽を聴いて去年今年
今日よりも明日はもっと福寿草
遠い日のあの子がわたし冬茜
口遊むGet Wild蝉とる子
失った左目で見る猫の恋
蛇穴を出て前向きに生きてゆく
メタファーを食べてみたいと笑う馬鹿
ミルクティー曇った空を飛ぶ蜻蛉
死んだって成仏できぬ油蝉
雪を割るつかなくていい嘘をつく
路地裏の犬の臭いや春の雨
泣いたって明日は来ないし寒泳ぎ
肋骨が折れる咳してジンライム
ひとりでも生きていけるよ浮寝鳥
麦の芽や胎児心拍の確認
なぜ君の 泣きそうな顔 が好きかな
モナリザの骨の髄かな添水鳴る
まおまおと艶めき歩く猫や春
カンザシの
椿の花に
メジロ来る
おそくきて勇魚死ぬる浜寒し
Dans des lumiéres de l'ancien Bordeaux tout le monde marche comme la mort.
ボルドーの光は古く死が歩く
おくり火や夜の静かに澄む星へ
胃袋にセメントを詰め貧富の差
面映ゆい君を抱き雪を頬張る
ふと覚めて梨の皮剥く午前2時
破けども破けども澄む紙の橋
前からもまた前からも冬は来る
零時すぎ雨鳴らす雨踏み外す
ばね壊しばね上下する遺棄の庭
何と ....
びょうてきで
うるさすぎます
駅前が
紫陽花の花弁の数の命かな
春うらら、黒い麦酒とシャムロック
天を突く枝に咲いてる春の雪