磨り硝子の夢のなかの
  喫煙所で ぼうとしていた
  鳩たちの群れる高円寺駅北口
  ふっていない雪は うつくしく
  心の端のほうで消し去られていく
遠い日のあの子がわたし冬茜 広末の顔がプリントされたシャツ着たまま僕らサカナになった スクリーンにはBPMじゃはかれないテンポがある。その遅さにぼくは何度も救われた。一生分の景色をミニチュアにしたようなフィルムのメロディーは匂わせるだけでいいんだ。声に出す必要はない。

さて、でっ ....
ヒバリの翼が目覚めた日
空ゆく雲は祝福して座を明け渡した
囀る声も高らかに
大きな舞台を謳歌する

揺らぐ柳の影は濃く標され
その枝は優しく枝垂れる
薄桃色の花吹雪に霞む路を
黄色いカ ....
  足したあとで引いた
  寒い店で電気ブランを飲む
  夜の新宿 昔の女の耳の形で
  魂は柔らかく{ルビ凝=こご}っている


  お前には情熱というものがないと云われた
  ....
やがて知ることにだろう 
わたしの真実


毒の入った林檎をいくつもしまっておいて
いつ胸の奥から取り出そうか
考えることはそのことばかりになってきた

沈黙の呪文がひしひしと忍び寄る ....
投票の後に
プロジェクトAばかりを
見て居た
でも私は
プロジェクトAの見栄や
プロジェクトAのワイルドな間を
厭うので
プロジェクトAそのものを厭う
空と海を見つめると
雨が落ちて ....
羊のいない街などに
住みたくはない

眠れない夜に
数えるものがなにもない

夜中まで起きていて
地球でたった一人になって
季節の星座に笑われる

地上に貼りついているものの
そ ....
  破壊と創造

あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なに・・・


   。




                                     ....
秋更けて夜長に何も変わらない だから何にもわからない、ああ  私は1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇聖斗こと少年Aが好きだった。少年Aは当時14才で中学生という報道で、私は当時12才で小学6年生か中学1年生だった。彼も私も、とびきりの条件付 .... 公園で

夜のベンチで

おとこがきもちを冷ましている

仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来

おとこがきもちを冷ましている

夜のベンチで

公園で


何度みつめ ....
  忘れた後、
  しずかに思いだした


  ひかりのように笑って
  銀色の並木道を駆けていく
  なめらかで黒い髪の毛
  もう 振りむかず、


  ひとふさの歌に ....
シンセサイザーに蜂蜜を塗りながら
いろいろと申し込む
雨も降って来たから
タートルズに写真を現像しに行った
星々が行く天球の下
みなしごハッチになっても
肘を汚しても
大きさを比較しなが ....
  やさしさが
  夢のかげになって
  ぼくをとおりすぎた

  にわか雨がふる
  じき 夕暮になる
  街がせわしなくなる

  この時を忘れられないかもしれない
   ....
  正しくあろうとして
  わたしたちの舌はもつれた
  東京で あなたを愛そうとして
  口付けを重ねるしかなかった 
 
  偽らない わたしの目に
  毎日の夕暮は かなしか ....
  芥子色の毛球が
  冬 おもてで鳴っている
  うるうると 陽のひかりが
  今 すこしだけ まぶしいのです

  水のかざりを戴いた
  からの土が 喫茶店をはね、
  わ ....
お茶の間の畳 私の靴下を波の形で受けとめている


まだかたいタピオカパールを見おろして「雪1グラムぐらいの大きさ!」


もう眠い どうでもいい って宇宙船乗ってもいってそうな口ぐせ ....
ジニーが死んだ
名前なんかつけたから
何度壊してやっても
やがてまた同じところに低く浮かんで
逃げもしないし
玄関横の
しろい壁とオキザリスの
プランターの間を斜めにつないで
全然邪魔 ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
可笑しなことを云うかもしれない
夫のすべてを知りたくはないと
そうしてわたしも同じように在って
それらを心の闇ともしない
可笑しなことかもしれないけれど
この時わたしはマンモスを想う
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
詩情さえ
なくしていいと思っていた
このコンクリートの延長線に
あなたはいない
ひとりをなくした
世界のようなひとりを
なのに今夜は
少し明るい
月見草が咲いていて
私は詩を書い ....
風呂のジャーが爆発する
扉が爆発して
物置が爆発する
戦場だった南側
ガジュマルを観賞した後だった
手帖を読んで居ると
宇宙の田圃でエンジンが鳴る
宇宙から見る那覇市が美しい
笑まい、 ....
土星がこんなに走れるとは知らなかった。いくらボールを入れても得点にならないので火星はいらだちはじめた。水星に至ってはペットボトルに作り置きしたウィスキーの水割りを枕元に置いて眠り出した。金星は泥にまみ .... 夏休み明けの初日、登校すると椎名の背中から虹が生えていた。
「天使かな?」
「たっくんいきなり何!照れるじゃんー」
「いや、可愛いということの比喩的表現じゃなくて、超常的な存在かな、の天使かな、 ....
いや羽田空港か!
うん羽田空港じゃん
それ羽田空港じゃん
え!?もう?まだ?どこまで羽田空港なのよ!???
羽田空港を模したパネルディスカッションか!
羽田空港のウロコに立つアンチテーゼか! ....
  湿りけのある
  くれないの緑の葉、
  あしもとに踏みしめていく
  いつの日か わたしは何故か
  あなたに抱かれていた
  撃たれるように
  撃ちころすように


 ....
剥げ落ちた扉を開くと
空気がなかった

起き上がりまた転ぶ女の子が6人いる
女の子の顔は皆同じで
僕の記憶の中でそれは一つしかない
はるなさんのおすすめリスト(1987)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 草野春心自由詩718-1-20
「冬茜」_一句- もっぷ俳句318-1-19
広末の顔がプリントされたシャツ着たまま僕らサカナになった- 北大路京 ...短歌218-1-17
(朗らかに読む)- ああああ自由詩317-11-25
飯を炊く老婆- もっぷ自由詩4*17-11-17
- 草野春心自由詩317-11-11
トロント行き623便- 乱太郎自由詩11*17-11-6
溺死(居る、入る)- 間村長自由詩6*17-10-29
羊の街- やまうち ...自由詩317-10-27
junk_box- 空丸自由詩1217-10-21
無題- りゅうさ ...短歌117-10-17
ジャンヌ・ダルクの築いたお城_少女Aとテントウムシ- 田中修子散文(批評 ...6*17-10-14
おとこがきもちを冷ましている- 吉岡ペペ ...自由詩1317-10-12
あふれる- 草野春心自由詩417-10-8
再開した- 間村長自由詩6*17-9-27
破滅- 草野春心自由詩317-9-23
- 草野春心自由詩217-9-18
やわらかい鳥- 草野春心自由詩217-9-16
ロケット・パーツ- さわ田マ ...短歌417-9-12
ジニー- Lucy自由詩14*17-9-12
SPEAR- むぎのよ ...自由詩13*17-9-11
アパートのキッチンにて- もっぷ自由詩317-9-9
点字- タオル自由詩12*17-9-6
今夜は少し明るい- フユナ自由詩12+*17-9-6
宇宙船の爆発を防げなかった- 間村長自由詩6*17-9-5
恋のABC- ああああ自由詩517-8-31
天使かな?- 水宮うみ散文(批評 ...1*17-8-24
デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港..- 幽霊自由詩217-8-21
いつの日か- 草野春心自由詩317-8-20
かわいた朝に- 佐藤伊織自由詩117-8-19

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