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高速道路で、
料金所に座っているのは神父だった。
「これからどうすればいい?」と
ぼくは訊いた。しかし、彼はパントマイムするだけ。
「救済って命がけの手話みたいだな。」差し伸べられたその
真 ....
今夜―、銀河は沸騰している
星雲は膨らみつづける
銀箔の輝きがゆれている
何光年も離れた向こう
完璧な真空の空間のうち

宇宙は決まって沈黙している
時には激しい爆発音もあるらしいが
 ....
御忠告通り、ついさっきカーテンを
付け替えてみました。いざそうしてみると
不思議なもので、あれほど嫌だったバナナの刺繍も
気になりません。ただ、近い将来
チンパンジーを飼ってみようかと思ってい ....
夕方近く、観覧車はゆっくりと周る。
空は水色、明かりを点けている。
もっと失速してもいいはず。男と女はそう思う。
その愛が叶うといい。いとも簡単に。
ゲートの外でこだましている―、恋は水色。
 ....
静かなところに
土手か あぜ道か
そこらに
とりたてて めでたくもないが
ハーモニカの記念碑を建てよう

風が 風が吹いたなら
地球にたくわえられた音が
プァ プァ
聞こえるような
 ....
次々に文字が浮かんでくる。
あるいは、沸いてくるようで
こらえきれずに咳をすると、
吹き飛んでしまう。おかげで
小さな唾の飛沫が染み付いている。
意識するとそれは`PLAY´でもある。
夜明けの風にほどかれた
雲の帯をたぐるように
よぶように手を伸ばす
朝日 そのへりにそって歩くぼくを
路地の無音のスピーカーが振り向かせる
民家の中 ただひとり
あのひとが嘲っている
日 ....
 仕事人は夜、
瞼のうらで明日の仕事をしている
 目をこすると
  蛙が鳴いているような
   胸がすく音がして
ただ、流れる雫は軟らかい
五月雨ー、それは光沢のある色。
 街は停電していた。僕等は街外れのバッティングセンターへ向かっていた。
夜だというのに「竜巻が渦巻いているせいだ」という友人はヤンキーで
彼が走らせる車は、真っ暗な交差点に渦巻くいくつかのそれをか ....
 まるで音符が吸い込まれるように―。事実、その場末の酒場で
 指を走らすピアニストの鍵盤からは、音符が飛び出して
 少年が手にしていた小さな壜、砂時計の形をしたそれに閉じ込められる。
 テーブル ....
望月 ゆきさんのプテラノドンさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フラれる- プテラノ ...自由詩3*07-10-21
夜に呼ぶ名は- プテラノ ...自由詩4*05-10-20
チンパンジーの憂鬱- プテラノ ...自由詩1*05-10-19
水色の行方- プテラノ ...自由詩2*05-10-16
ハーモニカの記念碑- プテラノ ...自由詩5*05-9-15
「壁」- プテラノ ...自由詩2*05-9-5
夜明け- プテラノ ...自由詩6*05-6-9
離れられない雨- プテラノ ...自由詩2*05-6-2
yankee- プテラノ ...自由詩6*05-5-31
_音時計- プテラノ ...自由詩4*05-5-3

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