戦争詩
馬野ミキ

何故戦争をするのか
あたまがわるいからだ
つまり人間が、起ってほしくないことについてばかり考えているからだ
創造しなくなった

日和見は全員銃を持つ
日本男児はアジアの幼女をレイプしまくりたいと思っている
つまり日和見主義とは何か?
既に外の世界に証明されているものより、
自分のなかに確かなものがないと「信じてしまっている」ってことだ
そう「信じる」ことによって
それが本当の現実になる世界に住んでいることに気付かないってことだ。
被害妄想を信じる人間が、
そいつの現実にとって本当に被害をこおむってる世界ってことだ。創造しなくなった、

戦争反対にはセンスが無い
木造の高層建築を夢見るようなセンスがない
歩くとピヨピヨ音がする子供の靴を履いて新たなビジネスチャンスをつかむようなセンスがない
自由だったあの選択可能だった1秒間のあ い だ、に 
君が君のおのずで、
可能性を閉じたのならば
それから暫く、
ずっと目がみえないとしても、
自業自得だろうよ、

世界は愛に溢れている。
手を伸ばせ 光を 望め 、全身全霊で手を伸ばして 欲しいと言え、
キャタピラのしたで。太陽を。 大地に、
詩を、

世界は、愛に溢れている
世界は愛に、溢れている
つまり死ねば誰もが、祝福される。

怒っているってことを、忘れるな 
憎しんでいるってことを、忘れるな 
悲しいと言うな 切ないと云うな
糞ったれよ、にんげんよ。生きて生きて生き続けろ、
そしてちゃんと、ぶっ殺すんだ
俺たちはボタンを押してばかりで分からなくなってしまった
弱冷房車に乗って禁煙コーナーでマイセンスーパーライトを吸って迷子になってしまった
俺たちは自分の孫が通り魔に刺されるかテロリストに家族を誘拐されなければ、詩を朗読しなくなった
自由な子供はおしなべて回転扉に挟まれてしまう
役所にいけば一番に困っている人間だけがたらいまわしにされるぞ!
だからもっとぶっ殺せ
ちゃんと相手の目を見て殺すことが大切だ
そして戦争なんか
やめちまえと、 戦争とは
何ら関係のない日常のド真ん中で
ちゃんと生きろ、
糞ったれ共よ、にんげんよ、生きろ。



自由詩 戦争詩 Copyright 馬野ミキ 2004-04-20 01:48:36
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