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ひとつの比喩もない
なにも隠されてはいない
夜明けの街の風景を
まだ群青が滴る道の上を
だが、人は読み解こうとする
昨夜だれかの見た夢が
白線のうえで細分化されていく
三丁目の曲がり角で ....
風のなかで風を探して
気が付けばもう
誰も居ない
原っぱでひとり
終わることのない
鬼ごっこをつづけていた
少年はいつしか
風によく似た季節に
連れ去られ
四月になれば
アネモネと ....
いつの間にか
昨夜の雨はあがり
小さな水溜まりには
薄い氷がはっていた
飴細工のように
脆そうなそれの上に
理由もなく
足を乗せてみる
みしっ
と微かな音を立てて
氷は割れた
....
kauzakさんのTsu-Yoさんおすすめリスト
(3)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
定点観測
-
Tsu-Yo
自由詩
4
08-7-15
アネモネ
-
Tsu-Yo
自由詩
6
08-4-3
脆いもの
-
Tsu-Yo
自由詩
2
08-3-6
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