あなたがいる有り難さ

こころのままに いつものようにして
喜ばれて嬉しくて

けれど好きな人に
わたしよりもっと好きな人と一緒の気持ちで
感謝されたよ

あなたがいる有り難 ....
思慮ぶかい目がゆるんだ

楽しいことをゆっくりと見つけるんだよ

ぼくはこころのなかでメッセージした


手をくわえて震わせた

シャボン玉を浴びせてた

花びらで髪をかざった
 ....
花の散る
乱れる心
かの如く

舞い上がり
吹くに任せ
跡形もなく

散れ散れ
留まることなど
想えぬのだから
てのひらからこぼれるままに
ことばを拾う
忘れていた物の色やかたち
あてはまる隙間のない断片をかかえて歩く
なつかしい風景に返すためにあたためる

星々をめぐる
それは散在する島々のよう ....
クロッカスは一斉に咲く
身を寄せ合って揺れている
つめたい春の風に
小さくなって震えながら

ちょっと離れて
鉢植えの福寿草 まだ一輪だけ
太陽の親戚筋とでも言いたげに
少々毒気のある ....
庭に遊び場があったころ
雨の後には水たまりが出来
蒼空を写していた
青空には雲が流れ
雲の中にぼくの顔があった

けれども
水たまりが有ると
ハンドテニスや長縄跳びが出来ない

早 ....
要らないものが多過ぎる!

下駄箱の中の履かなくなった靴
クローゼットしまい込んだ流行遅れの服
屋根裏部屋に放置された古い布団

断捨離にも体力が必要で
一日延ばしにする内に
どんどん ....
   消し飛んでしまいそうな
   この想いを
   受け止めてくれる
   熱が
   そこにはなかった
   冷たい水滴が頬をつたう




   
     ....
桜の花に誘われて散歩するわたしの行く手の
立ち枯れた葦の叢から飛びだした番い  
ギャッと鳴いて 慌てふためき 灌木の陰に潜る雉子
間違えはしない
登校した私を小学校の玄関で
毎朝迎えて ....
あなたの声が聴こえてきます
空は美しいと知ったのは
それから間もなくのことでした

あなたの声が見えるようです
雲に隠れていても
太陽の輝きはわたしを慰めます

あなたとどうして出 ....
自分の作った檻なんて
両手を広げれば簡単に外せる
一歩前に進めばほら
檻なんて何もない
…いっしょに泣いて差し上げましょう…

からまる蔦をふりほどきながら
女は石段の脇で踞る若い僧侶の傍に偲びよって行く
立ち込めていた靄の薄い生地を開いた

かわりに一枚ほど借りてい ....
 詩は自由に書かれて一向に差し支えないと思う。想像力の赴くままに飛躍している詩行もまたよいだろうし、現実の人生をなぞった詩行もまたよいだろう。だが、私はかつてひたすらフィクションの完成度を追求 .... 眠気に包まれた祈りが煙の海を泳いでいる
硝子越しに並んだ雑誌の女たち

未だ馴れない携帯メール
     たどたどしい指先

男性誌と女性誌では
同じ美人でも漂う匂いが違っている
雄と ....
背枕を省みては どんよりと重く
降りそうで降れない燃える蝋の雲
瀕死の猫が
)はあはあと
くふくふと 、来
血(らいち)に染まれば息は幽すかな断脈
もたれることもなく
 ....
みずからの
水だけで
果実がジャムになる
という方角を
みつめている
わたしという誰か
くつくつと
やがて
ぐつぐつと
そうして
やがて
なにも言わなくなる
鍋だけが焦げてゆく ....
えっ?そんな・・

僕がみんなの前で
別れの挨拶をしているとき
泣いているきみに気づいた
他には誰もいなかった

「俺、あの娘に金貸してたっけか?」

その日は特に何もなかった
翌 ....
僕の歩速はアンダンテ
歩幅はきみを抱きしめるときの喜び

世界はストーンサークル
星の影を測る物差し

僕の耳はユーフォニューム
B♭で風の音を聴く貝殻

きみは狂った時計が時を刻む ....
春になると
淋しい木々の先に
白木蓮の{ルビ灯=あかり}が点る

ほんのりと明るい白い花は
どんよりした心を照らしてくれるようで
ほっと心が温かくなる

こんなふうに心が晴れない日は特 ....
 オルゴールの奏でる短調の流れの中で僕らは出会った。
 静かな避暑地の美術館に君の麦藁帽子は雄弁で
 僕の黒髪に風を寄越した。
 グランドテラスでは老夫婦の会話の隙間から優しいカモミールティーの ....
友人との親愛に満ちた深い交わり
職場での同じ目的を目指した連帯
花も木もすべては私の感官を刺激し
口から溢れ出す言葉が止まらない
これが一つの世界だ

だがその世界だけでなく
 ....
 桜の花は満開で 君は一つの時代を卒業した。
 休むまもなく 新しい時代はめぐる。
 心の準備は出来たかい?
 いま少しだけ 幼い君でいてもいいんだよ。

 健気に咲いている花を見て君は ....
白い箱の中に眠る君は
桜の化身

雨に濡れて
君がひらひら
落ちてゆく

白い箱の下には
僕がいて
僕もひらひら
落ちてゆく

あらゆるところ
あらゆるときで
君は ....
遥か遠い地からやってきたという
鳥は上空に弧を描き
ここが大地の中心だと{ルビ鳴く=さけぶ}
指先に集約された生命は懺悔と熟慮を束ね
折り込めば人間の象を司る

{ルビ坩堝=るつぼ}のよう ....
「みんなが俺を蹴りやがる
逃げても逃げても追って来る
囲まれては蹴りまくられて
仕舞には頭突きでふっとばされて
時には拳で殴られて
そんな毎日 地獄の日々―― 」


「みんなが私に夢 ....
空き箱を捨てようとすると
捨てないでと
声がする

ほうら
よく見て
案外魅力的な箱でしょう
中身がなくなったからって
存在価値がなくなったって
ことじゃないのよ
むしろ
そこか ....
とうめい が
好きですよ

漆黒も
好きですよ

漆黒が とうめいな日が 好きなのです

玄武の闇漆黒の岩石の中でケイセキは ちかっと 輝いて

その輝きは あまりに ちいさいので ....
あたしは誰とも
共感なんてしたことが無い
本当は
誰にも同情なんてしていない

カラスの群れの中に
カモメが迷い込んで

鳩の群れの中に
インコが紛れ込んで

周りの誰とも違う歌 ....
様々な波長のことばに耳を傾ける
舞い散る花びらのように光をもとめて
あるいは影に紛れてかたちを失ってゆくものたちよ

羽化して浮揚する繊細な翅を持つ蜉蝣のように
永い水底の想いををうたにして ....
ちいさな手が
誰に習ったのか
頭をなでる
背中をさする

「おかあさん、だいじょうぶ?」
いつの間に
こんなに上手に
しゃべれるように
なったのだろう

返事を忘れて
見つ ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2357)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたがいる有り難さ- 鵜飼千代 ...自由詩18*15-4-10
水いろのすき間- 吉岡ペペ ...自由詩415-4-10
花の散る- 中原純乃自由詩3*15-4-10
花を敷く- 梅昆布茶自由詩2015-4-9
どこかの庭で- ただのみ ...自由詩17*15-4-8
- イナエ自由詩15*15-4-8
【_断捨離できるか_】- 泡沫恋歌自由詩22*15-4-8
【_放射冷却_】- 泡沫恋歌自由詩15*15-4-8
雉子- イナエ自由詩15*15-4-7
出会い- 乱太郎自由詩12*15-4-7
解放- リィ自由詩2*15-4-6
ザッツ;泣き女- アラガイ ...自由詩4*15-4-6
なぜ生活を詩にするのか- 葉leaf散文(批評 ...215-4-5
晴れの日にブルース- ただのみ ...自由詩18*15-4-4
四月の赤い夜- アラガイ ...自由詩9*15-4-4
ジオラマ- そらの珊 ...自由詩15*15-4-3
可哀想なデブ- 花形新次自由詩115-4-2
アンダンテ- 梅昆布茶自由詩15*15-4-2
白木蓮の灯(あかり)- 未有花自由詩12*15-4-2
- ヒヤシン ...自由詩9*15-4-2
ふたつの世界- 葉leaf自由詩115-4-2
娘に- ヒヤシン ...自由詩11*15-4-2
桜の身- 瑞海自由詩3*15-4-2
◎合図の朝- 由木名緒 ...自由詩8*15-4-2
雪のとけた校庭で- ただのみ ...自由詩20*15-4-1
こうして今日もわたしは片付けられない- そらの珊 ...自由詩16*15-4-1
とうめい- るるりら自由詩25*15-4-1
フォアグラ- Lucy自由詩14*15-3-31
消波堤- 梅昆布茶自由詩1615-3-31
ちいさな手- 小原あき自由詩7*15-3-31

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