陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる

夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
寂しい時は
僕の所へ
戻っておいで

いつも
君のことを
思い出すんだ

ひとりで
いる時
君の素直な横顔が
恋しくなるんだよ
愛しくなるんだよ

かわいい
君の笑顔も
 ....
夏が来ると
あの日のことが
よみがえってくる

君が
突然
いなくなったから
帰らぬ人となったから

あの日
君は
とても
元気だった

僕は
君と
古い
ボート小屋 ....
{引用=ばたん――
ドアがしまるような
収穫の音がして、巻きあがる
走り去ったランナーの
一陣の風

よみがえる
まなざしの白さ、
青い息
ゆらぐ光彩に
ぼっ
と一点とどまる
 ....
タンゴの旋律に
呼吸を合わせるように
茜色のロウソクの火が
ゆらめいている


凪だった{ルビ水面=みなも}を掻き立て
眠っていた感情に爪を立て
ゆさぶりながら


身体の中を貫 ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
最初はそれなりに期待していた
散々魅力的な話を聞かされたから
小さな希望も胸の中で芽生えていた

だけど現実は思っていたより味気ない
大人だって思っていたより大人気ない
それは惰性で噛んで ....
清らかな波を重ねて作られた
海は上質なつづら折りのキリム

潮騒 風の音 ウミネコの泣き声
響きあうハーモニーはadd9

空の映写機に投影された
夕暮れのスクリーンを背景に

僕は ....
熱い帯にタイダイの笑い声が響く
電気工事のおじさん
駐輪場のおじさん
建設現場のおじさん
交通整備のおじさん
ペンキ塗りのおじさん
たくさんのおじさん
設備工事の父さんも
あんな風にタ ....
せなかをたたかれはっとふりむくのっぺらぼう 先生
ボク帰って来ました
この教室に
円周角やら
関係代名詞やら
習った
この教室に


先生
あなた方が座っていた
デスクに

ボクが座っています
こんなにも
広かっ ....
青空高くリンリリン
田んぼは緑のハンカチ
アイロンかけたて

自転車のペダルを踏みふみ
これから告白しに行く
100%駄目って知ってるし
すごい迷惑だろうけど
アイスだってイチゴだって ....
深い 森の青 遠い山々
押し寄せる 驟雨の匂い
夏が海を抱いて

また再び
貴方と恋に落ちるのか

自己憐憫
自己嫌悪
隣り合わせの理想国・・・燃えて・・・
語りつくせぬ思いを
 ....
               080709



新装開店のお店の前

チラシを配る男の子
チラシを受け取る男たち
木登りが上手だねと
褒められたことがありますか
危ないから木に登 ....
青のインク
絵の具のチューブ
クレパス

全部ひっくるめて
投げやりな空を、描いた

何枚も何枚も
繰り返し

気がつくと
床が、海になってた
シーツの滑りが良すぎて
窓辺に頭を預けられない
身体に力が入らない
部屋は底から白んでいく

ペンキのはげたベランダから
甘いクリームが弾けていく
ただの牛乳だったので
私は
生クリ ....
生暖かい
風が吹く
油の臭いが
鼻をつく
イソメでぬめった
指先で
何本目かのビィルをあける


ゆらゆら
揺れる
電気浮き
つられた
人魂
ゆらゆら
揺れる

困っ ....
船に揺られて
苦楽を共にし
時に涙し
時に笑い

楽しかった
苦しかった
自信は自分を信じる事
と教えてくれた。

君は旅立つ
もう泣かないよ
永遠に別れる
互いの自由の為に ....
雨が笑ったら
それは春の始まり



雨が色付いたら
それは夏の始まり



雨が美味しくなったら
それは秋の始まり



雨が意志を持ち始めたら
それは冬の始まり
 ....
今朝方まで降り続いた雨で
赤い実、おちた
何とはなしにいつものパターン
硬い靴底で踏み潰す
だけどそれは、赤い実じゃなくてふにゃふにゃのみみずだ
ずるりと這う怠惰は音も立てず×××
固体な ....
 あたしを信じてよ、と
 泣いてる神様

 宇宙はたったひとつしかなく
 うばい合い、ころし合う

 人形はただ
 生きていたいだけなのに

 そして、あなたと
 暮らしたいだ ....
{引用=
1. カスタネット

紫陽花の花という花がてっぺんまで匂いたち、その色目も日に
日に濃くなっていく有様を窓から見ている。雨粒がはらはらと
落ちて窓ガラスにもかかる。風があるのだ。 ....
あの螢祭の夜
ミルクの河 渡った
ボクの手が少しギュッとして
キミは 痛い 顔を{ルビ顰=しか}めた

力の加減を知らない
ボクを許して
少し折れてしまった指

キラキラしながら
 ....
「口さけ女」

{引用=
耳元まで、口が裂けて広がっている女性噂妖怪。
幅の広いマスクで口を隠しており、道行く男性に、「私、綺麗?」 と尋ねる。
答えた男性には、マスクをはずし、口を見せ付け ....
幼い頃は
兄と妹と三人で
床を並べて寝ていた

がっしりした骨格の子供だったが
神経質で泣き虫なわたしの為
寝室はいつも完全な暗闇にならないよう
蛍光灯の一番小さな橙の光がともされ
両 ....
犬歯が疼く夜は
あなたのことを考えてしまう


黒猫が一方通行道路を逆走していて
わたしはみゃぁおぅと鳴いて忠告をした
哀しみに月はなく
瑠璃色の眼は立ち止まり
この影をきちんと認めて ....
俺は
知っている
あの日の
一瞬の
奇跡を

君は
知らない
あの日
俺が
伝えたかった
言葉

向日葵畑で飛び交う笑顔には
スイカの玉が よく似合う
夏を詠む右手に 夢から抜け出た指輪

七夕に見つめ合う男女に 嫉妬して 花枯らしても意味ないし
数多のホタルを 天の川に放つ

真っ ....
何か大切なものを
過去に忘れてきてしまった
そんな気がする

握りしめた手の中には
小さな鍵がひとつ

それが何の鍵なのか
それも思い出せない

わからないまま街を歩いた
見覚え ....
或る秋晴の杜にて
私は
訳無く零れ落つる滴を止め能はず
時同じうして「何故死は在るのか」
天を仰ぎ雲一つ無きを知る
其は其で好い。

死せる感覚に 五感を研ぎ澄ませ
森の音を  ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつか海へでる船- 水町綜助自由詩29*08-7-18
好きだよ- 妖刀紅桜自由詩6*08-7-17
約束したのになぜ- 妖刀紅桜自由詩4*08-7-16
レタス- norif自由詩3208-7-15
タンゴ・ダンサー- 渡 ひろ ...自由詩23*08-7-14
海辺の詩集- 嘉野千尋自由詩49*08-7-13
ガム- 1486 106自由詩11*08-7-13
キリム- 1486 106自由詩2*08-7-13
タイダイのおじさん- たちばな ...自由詩22*08-7-12
無題- 妖刀紅桜川柳6*08-7-12
Uターン- 北村 守 ...自由詩31+08-7-12
初夏の告白- ふるる自由詩9*08-7-10
また_再び・・・- アハウ自由詩508-7-9
木登り- あおば自由詩6*08-7-9
無題- 長谷川智 ...自由詩3*08-7-9
クリームシーツミルク- 木屋 亞 ...自由詩2*08-7-9
夜釣り- 北村 守 ...自由詩5+08-7-8
I'LL_SAY_GOOD-BYE_TO_YOU.- ペポパン ...自由詩10*08-7-8
あ、め- 小原あき自由詩17*08-7-8
七夕- 因子自由詩2*08-7-7
エヌ- Ohatu自由詩2*08-7-7
雨だれ- mizu K自由詩12*08-7-7
ミルキーウェイ- 西日 茜自由詩17*08-7-7
都市伝説- 吉田ぐん ...自由詩2408-7-7
夜の幻覚- 吉田ぐん ...自由詩1008-7-7
だから犬歯が疼く夜はあなたに噛みつきたくなる- 士狼(銀)自由詩13*08-7-7
know- 流浪人自由詩208-7-6
愛され上手になりたいわ- 北大路京 ...自由詩21*08-7-6
「コインロッカー」- ベンジャ ...自由詩7*08-7-5
黄土色。- 長谷川智 ...自由詩6*08-7-5

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