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暖かい春だというのに
今年は雪もそう見なかったのに
なごり雪を聞いている

私はいつ
強い私が欲しい
と思い込み始めたのだろう
本当に本当に
欲しかったものは
すぐそばにあっ ....
春になったら

ブツブツ唱えていた

春になったら
もう覚悟を決めるのだと
シクシク泣いていた

春になったら
あなたは風の中走り去って
私の呼ぶ声に
振り向きもし ....
新月の夜は
決まって聴く曲がある

深い海に溶けていくような
ピアノの音を
聴きながら
海辺に歩いて
拾い集める
黒の欠片

袋いっぱいに
溜まった黒を
涙と一緒に飲み ....
駆けた
夜の夢を
君のために
その熱量は
人生で一番荒いから
足が燃えた

賭けた
指差す方向どちらに
行く方が正しいか
それに答えはないので
手のひらは燃えた

掛けた ....
夢かもしれない
春の夜に輝く
何万光年彼方の光も

夢かもしれない
目の前にある
海を染める夕日も

夢かもしれない
あの子に恋い焦がれて
舞い上がりそうな気持ちも

時た ....
白い箱の中に眠る君は
桜の化身

雨に濡れて
君がひらひら
落ちてゆく

白い箱の下には
僕がいて
僕もひらひら
落ちてゆく

あらゆるところ
あらゆるときで
君は ....
金木犀
私好きなんです
少し香るぐらいが

香りすぎると
体を蝕んでいくようで
クラクラします

あの日
道で立っていたときも
こんな匂いが
あなたの首筋から香って
火照っ ....
23:59の私
00:00の私

日付は変わったけど
1分でなにが変わったかな

真っ暗闇に進んでいる
けれど気持ちが幸せで

思う気持ちが大事で
思われることは素晴らしい ....
りゅうのあくびさんの瑞海さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なごり雪を聞いている- 瑞海自由詩3*16-3-18
さよなら春風- 瑞海自由詩5*16-3-5
海の黒鍵- 瑞海自由詩10+*15-9-29
かけた- 瑞海自由詩8*15-9-3
ある春の日の推測- 瑞海自由詩4*15-5-2
桜の身- 瑞海自由詩3*15-4-2
金木犀の夢- 瑞海自由詩7*14-9-26
1分- 瑞海自由詩13*14-9-21

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