水はある
でも流れはない

花は咲く
でも土はない

枯葉はある
でも樹々はない

鳥は飛ぶ
でも空はない

音はある
でも音楽はない

陽は昇る
でも朝はない

 ....
横顔に隠されたものを
探してみませんか

半分の わたくしは
見せておりますが

もう片方の アタクシは
診せられませんので

店に 置いて 来ました
魅せられる時が来たな ....
秋が来ていた

遠い遠いところから
この家のどこからか

そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた

遠い遠いところから
あの日と同じ声がした

呼ばれるままに
仏間の襖 ....
見上げると、木漏れ日は白く
辺りの緑を淡く包んでいる。
優しい。
ただひたすらの優しさが僕を愛撫する。

沈黙する森の中でころころと流れる風。
郭公の呼び声も既に久しく、ひぐらしさえも歌わ ....
レベル7になりました/惑星報道をお伝えします/詩人を乗せたタイムマシン11号は地球から十一億光年の地点を通過しています/孤独に浸るにはあと九億光年ほどお待ちください/続報です/タイムマシン11号は旺盛 .... それでも無性に
奇蹟のような
あのしょくもつへ
生理ではないが
舌は時折
のびようとして
それがとても
せつない葛藤だ
労働者にと工夫され
提供されつづけて
AD201 ....
想像のいたらなさに潜む無知は
残酷な悪
一生涯きえることのない
火傷の痕の様な哀しみ苦しみが
わたしをみないでと
泣きながら
わたしをちゃんと知ってと
泣いている
想像のいたらなさに潜 ....
逃げている
追いかけてくるものから
ひたすらに逃げる夢

スローモーションで
お決まりのように
足が重くて
だるくて
走れないのに
すぐそこにまで
迫りくるものから
逃げている
 ....
向日葵の前で大きく背伸びする どんなにおそろしいか
どんなにふあんか
まくらやみのなかで
ふみだす そのいっぽ

声をかけられなかった
ずっと昔
学校帰りの交差点で
その人は白杖を持って
信号待ちをしていた
声 ....
?乗り移ったクラリオン星人が
9割になったから
この星の高等生物はおよそ全滅
日本人も残り1割
天○一品ラーメンも全員がクラリオン店主
“クララリオンが立った”とか
クラブクラリオンとか
 ....
人型サボテンは狂い咲き
愛人は血を流し過ぎたのだ
肌蹴た胸に呪詛めく黒子口移しで
器から器へと移動しながら
情熱は霧散して往く愛は
溶けないままで重く沈殿する 


裂く天つめたい銀河 ....
虚空に向けて指さす人
その指先は何を示す
道標
明日の空
去っていった人の背中

夏の香りを衣装箱にしまい込み
スマホの写真を整理
一つ 一つ
削除しながら
思い出にサヨナラを告げ ....
感情が動くとつらい
身体中
気持ちで
いっぱい
重くて
重くて
横たわる

自分の
殻に
こもって
誰にも
会わず
何処にも
行かず
誰からの
言葉も
耳に
入れず ....
僕たちはすれ違う小彗星のように
尾をひきながら歌って生きてゆくのだ

そのときに交感した想いだけが
やさしいえねるぎーとなってさらに
宇宙の深奥へと誘われる生命なのだから

まだ魚だった ....
ぼーとテレビを見ていて
半開きの唇から
涎が一筋
急いで手で拭き…
認めない
涎を垂らしたことが老いのせいだなど
ただ 口を閉じていなかっただけ
幼児は涎を流し
若者だって 口角泡を飛 ....
消えたデータは消えたかったから消えたのさ
晒すものではなかったらしい 小癪だがな

二度目を脈打つと まったくの別人

アンタ誰なのさ まぁよかろう

 アタシはドライ詩が書きたかったの ....
詩を待つように 私を待つ
たとえばバス停
駆け込み乗車して
時間に運ばれていく人と
置き去りにされる私
発車したバスがベンチから遠ざかるスピードで
私たちの溝はできてゆく

同じ街まで ....
水絵具で描いた 月の光
宵待草の恋は セピアの思い出に
茶色い時代の かざぐるまが回った
夜店の裸電球に くっきりと影を作って


夏が去っていく 風と花を連れて
公園の片隅に ぶら ....
 論理というのは
 ギアボックスみたいなもの
 私たちの心に構築され
 その行動を、司る

 でも、
 スチールの
 箱の中に押し込められた
 小さな歯車の数々が
 錆びつき、牙が欠 ....
青い鳥の夢を見ました
生まれて初めて見ました

こんなに大きな青い鳥は
見たことなんてありませんから
夢でたくさん写真を撮りました

青い鳥はあなたでした
夢だから根拠なんてありません ....
冬の間近に聴こえた去勢の声が
立ち止まらない足跡に踏み締められてしまって
還らない記憶となる

季節は幾度も挨拶してくれるが
それ以上語り合うことはないので
私の名前を一向に憶えてはく ....
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
いちじくがなりすぎて
おしうりされて
いやになる きみの
ことがだいきらいなわけではないけど
だいすきなわけでもない
いっそきらわれたほうがましとでもいうように
そのみはすこしわれていて
 ....
哀しみは秋の日差しのように
ポロポロ
ポロポロ
こぼれるけど
いつまでこぼれるだろう
どこまでこぼれるだろう
哀しみは河の流れのように
サラサラ
サラサラ
流れるけど
いつまで流れ ....
春は唐突に、桜のことを思い出させる。
夏は積乱雲を、
秋は紅葉を、
冬には静電気を、

思い出さない。

それらのことを、別の季節には。
桜の並木道を抜け、
日差しを雲がさえぎり、
 ....
黒い視線がデッサンを始める

 その前に

匂やか印象だけを舌先に灯し

  駆け引き

{ルビ張子=はりこ}のロマンス欲情田舎芝居

   止まずに

降り続く冷たい天使の死 ....
   待宵の支度を重ねながら粋に古を覗く上向きに
   女の割合の多い その丸い姿に時に 男にも見える

   只の円

   人々に想いを凭れ拝まれ馳せられ 逃げたまま

 ....
          140906
日々の営みを忘れ
食べることも
飲むことも
そのうち眠ることも
忘れた
思考回路が断線したらしいと
修理工は慣れた手つきで
チェッカーを近づけた
チ ....
 綴じられた手紙の様に
 君の心を読むことができない

 それを
 どうしても知りたい

 僕のことを
 どう思っているのか

 今、自分が
 ごつごつした
 隕石に変身して
 ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
業(KARUMA)- HAL自由詩8*14-9-13
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郷里の秋- ヒヤシン ...自由詩12*14-9-12
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逃げる- Lucy自由詩19+*14-9-11
向日葵- chiharu携帯写真+ ...8*14-9-11
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晒詩- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-9-9
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ゆく夏に- 藤原絵理 ...自由詩11*14-9-8
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後ろ姿- 渡辺亘自由詩1214-9-8
巡りはしないけど、そのような季節が- rabbitfighte ...自由詩314-9-8
たばこを吹かす女- ただのみ ...自由詩19*14-9-7
待宵- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-9-6
毎日のこと- あおば自由詩6*14-9-6
ただの女- まーつん自由詩12*14-9-5

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