昼と夜が厳然と在る

昼がある
青の空は抒情を誘い
雲の流れに永遠を見た
陽光の人影の寂しさに
一人 枯野に立ち尽くし
呟きを書き留めている

夜はやって来て
黒い大地が街の灯で煌 ....
この想い

君に届けよ

恋心

淡いすっぱい

苦い切ない
いつも君の事想っているんだ
短い時間だけれど会話して
僕の瞳を見つめないでくれ
とてもガラにもなくて恥ずかしいから

僕の話しはおもしろいかい
君と会ってる時以外は何時もブルーなんだ
君 ....
お前が汚れていくのなら
俺はお前の石鹸になってやる
お前のためにどんどん身を削ってやる
消えてしまいたいなんて言うな 俺が代わりに消えてやる
お前にとって俺は泡のような存在でもかまわないけど
 ....
ぴよぴよのオカリナと
小さな鵞鳥が走り回っているけど

婚礼のご馳走は
ムルムルのムニエル
大丈夫
心配しなくていいよ

ケーキは
リンデンバウムクーヘン
衣裳には
刺繍の詩集
 ....
君想う

夜空に光る

星屑よ

君に届けと

心神願う
数十年もの間、腐れ縁の切れない幼なじみがいる
だから数十年間、年賀状を出し合っていることになる
干からびたミミズのような字で
「さかたあけおくんへ」と書いた記憶がある
親同士の付き合いも古くか ....
あ、
雨の夕刻は
アスファルト状の黒いノートにおいて
ひとつぶ、ひとつぶ、別々の
無数の濁点だ、





雨滴、
雨滴、
黒く
滲んで
広いひとつの痣として ....
サイドブレーキを引いた後も
まだ帰りたくないって君が言うから
カーステレオの音を最小限にして
くだらない事を夜通し話したね

一昨日食べたドーナツが美味しかったとか
ゼミの友達が ....
林の向こうに星が落ちた
遊びつかれたカラスが
西の方へ飛んで行った
あたりはワイン色になって
夕闇に沈んだ
遠くで一匹犬が鳴いた
町に人影がなくなった
青白い三日月がひとつ
水銀灯の上 ....
あなたに出会いたい



だまって真実だけみつめている あなたに出会いたい

玄関に かたい錠をかけたままの あなたに あいたい

あなたは だれの 姿もみようとはしないで

窓を ....
ちるりるはらら ちるりるはらら
小動物みたいに笑う
雲のように風のように溶けて流れる
そんなみんなの胸の内
涙落つる止め能はず
両の手のうえ細降る硝子の雪
肌に刺さら ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
チョコレート同盟企画、連詩

星月冬灯&三奈





舞う桜の花びらよ
この想いもどうか届けて
風にのせて
あなたの元へ心ごと




太陽に溶けそうな僕
女神 ....
まだ*

{引用=
眩暈がするほど
大きな音で
音楽を聴いた
愛だとか恋だとか
言わない{ルビ詞=うた}を
一人で聴いた

  あの人を忘れようとする私と
  あの人との思い出を ....
 ありのまゝに あるがまゝに
 私は日々を過ごしている

 雲のように移り変わるよしなしごとも
 お茶のように喉をすらっと流れることも
 みな私をとりまいている

 ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。



置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
秋の笛はススキ野をつらぬいていく 
そらがたかい 木は枯れた

あしもとを照らす街路灯
遠くを照らす燈台
世界を包むあなたの一息

遠くの砂漠で聞いている
あなたは雨を呼んでいる
一 ....
色めく
粒が柔肌をついとなぞり
穂先を白く削っていく

時が経てば
損なわれるのだろう、瑞々しさ
それは私ではない
かつての私でもない
まだ若い肉体は
これからも若く生まれつづけ ....
 
そういえば
結婚式しなかったね
ときどき妻が言う
僕は聴こえないふりをする

本当に
妻がそう言ったのか
確証のないまま過ぎてしまう
日々の幻聴のように

出会ってから
十 ....
風の強い日には
ため息、宙にばら撒いて
ただ遠くまで届けばいい
その胸潰れるまで
吐き出したムジカ
霧のように消えた

夏草色の景色
もう忘れようかな
黒い服に身を包み
光のように ....
立ち上る煙を見ると
その先に魂を探してしまう
人ひとり死んだのに
山は頬を染め始め
わたしは焼き芋を食らう

パチパチ、と鳴る
時を刻むより不規則で
ずっと我慢していた拍手を
本当は ....
小さな指のさきで
木の実をひろいながら
ドングリ
という言葉を
娘は覚えた

昼間のつづき
眠りの窓をしめて
散乱する
ドングリと戯れていた
ことばと戯れていた

ひとつふたつ ....
今月なのは間違い無いのだけど
確か二十日頃だったよね

金木犀の甘い香りは
あのひとの痩せた背中を映し出してくれるようで

ひとたび心離れてしまうと
あれほどに固く結ばれていた思いまで
 ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる

手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる

雪がつもり
薄っすらと ....
 
 
見渡すかぎり牧場でした
穴がありました
さりさりと音をたてて
ショベルカーが掘っていました
人が幾人か落ちていきました
むかし近くにあって駅みたいでした
僕と僕の大切な人は
 ....
まよなか仁
いとしい人の名をよぶ止
猛烈にさびしくな留

ウタヨミ賀
幸せになること波
許されないのでせう可


ゆめに病んで流す夜長のなみだか奈





http:/ ....
死を決意した人が創造した作品は
不思議と人を惹きつける
死ぬために遺す形あるものには
必ずあるはずだ
目を逸らすことの出来ない共通項が

遺書というものは
あまり人目には触れないが
遺 ....
A こんにちは Aです
B Bです。
A よろしくお願いします
B お願いします
A 突然ですが、夢があるんですよ
B 夢って、なんやのん?
A うちな 超一流の鍼灸師になりたいねん!
 ....
音もなく

無窮の果ては闇に落ち

虚空の下で

{ルビ貪婪=どんらん}な渇きは癒えず


玲瓏たる

銀の雫に月は盈ち

秤の上で

静謐な{ルビ焔=ほむら}を煽る
 ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2357)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
信じられた昼と夜- アハウ自由詩409-2-8
恋心- 井上尚人短歌3*09-2-5
ずっと君の事好きだから- 井上尚人自由詩309-2-4
石鹸- 新守山ダ ...自由詩1209-1-27
88鍵のためのエチュード/祝祭- 海里自由詩209-1-26
星屑- 井上尚人短歌1*09-1-19
あけおめ- 木屋 亞 ...自由詩6*09-1-1
冬のカルテ- A道化自由詩1408-12-13
駐車場- 1486 106自由詩3*08-11-25
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蜥蜴の虹色- るるりら自由詩10*08-11-17
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お風呂さん- 新守山ダ ...自由詩2508-11-9
チョコレート同盟企画「季節」- 三奈自由詩5*08-11-5
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「ありのまゝに_あるがまゝに」_Ver.2- 長谷川智 ...自由詩6*08-11-1
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雨明かし- 渡邉建志自由詩508-10-27
眩しさと、ひとごと- れつら自由詩308-10-27
聴こえないふり- 小川 葉自由詩12+08-10-17
beautiful_dance- くろね自由詩4*08-10-16
焚き火- 小原あき自由詩20*08-10-14
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十月のひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*08-10-13
なき雪- かんな自由詩18+*08-10-13
牧場- たもつ自由詩1508-10-13
夜長- 三州生桑自由詩208-10-13
死と芸術- あきな自由詩4*08-10-12
超一流の鍼灸師- 北大路京 ...自由詩8*08-10-12
ヘルメスの月- 朱雀自由詩2*08-10-11

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