子供のころに
見ていた
夕焼け空は

まるで
体ごと
つつんでくれる
母親の手の
ぬくもりみたい

今日も
きれいな
夕焼け
あのころに見た
夕焼けのように
きれいだった ....
陽だまりの中で
広い野原を
子猫たちが
とびまわっている

草や
花を
口にしながら
じゃれている

まるで
会話を
しているかのように
迷子になった
子猫たちは
鳴きな ....
梅のにおいだ



がらんとした空洞のせかいに
手をひたす
わたしがさわれて
感じられるものを
おもいきり吸い込むために


あざといまなざしに 
淋しくかかげた
いたみの芽 ....
いまは
忘れたい
記憶

きのう見た
きみの胸の中を吹いていた
風が

きょうは
わたしの中を通り過ぎて
行った

折れてしまった膝を
触ってみたり 摩ってみたり
も ....
創書日和「月」 往還


月に巨大な鏡を置いて望遠鏡で覗いてみた
レンズの視界のなかで望遠鏡を覗きながら手をふるのは
自分がするよりも少し遅れて手をふる
2.56秒前の私
無数の少しずつ ....
すな、空のように口ずさんで
空のむこうにセスナがみえた
夕くれなずむ砂浜の色が
遷移していくさまにみとれて
セスナが制御を失っていくさまを
子どもと手をつないでみていた

神がく ....
一秒ごとに
とどまる
時間が
抜殻として
輪郭を残し
なだらかに
連なる

呼吸と
思考
いくつかは保たれ
いくつかは置かれたまま

ふりむけば
うすい
半透明の
殻が ....
沈んでく夕日みつめてひとりきり誰を待つのか知らない黄昏

さよならと言えないままに日は暮れて君と二人でどこまで行こう

終わらないあの日と同じ夕間暮れ悪夢にも似た遊戯は続く

いつまでも日 ....
降り積もるものの中に
水色を混ぜよう

降り積もるものの中に
水色に混ざろう


白と黒の細かげな象りたちの中に
カラフルなばかりの色たちの中に

降り続けるものたちの中に
水色 ....
青いのは庭の芝生だけじゃない
投げやりな悲しみも
いつか煙になって空へ昇っていっちゃうよ
焼却炉で燃やしているのは誰かへではなく自分自身

教室に
グランドに
体育館に
 ....
                  071114


月平線に地球が近づいたので
夜なのか
朝なのか
分からなくなって
月の兎に電話をしたら
声が届く前に
地球は見えなくなっていて
 ....
最初に言っておかねばならない。私は経験を重要視するわけではないし、軽んじるわけでもない。私は経験について中途半端な考えを持っている。経験は重要な場合もあるし、そうじゃない場合もある。経験しなけりゃわか .... 誰かに頼まれて
夜のオフィスに出掛けた。


最寄りの地下鉄の駅は
アールヌーヴォーのオレンジ灯で
ひとがたくさん歩いていた。
あなたを知ってるわ、と 話しかけられ、惑い、通り過ぎる。
 ....
コーヒーを飲みながら

オレオでオセロをすると

きみは決まって怒る

きみが黒

手持ちのオレオが両面黒になるよう、ハンディをあげ分けているのに

それがひどいとなじる

こ ....
中国からの客人が

仙台に連れてゆけと言いだした

松島を訪ねたら

日本三景を制覇することになるのだそうだ


伊丹空港から仙台に飛ぶ

田里津庵で食事をしたあと

待たせたタクシーで松島に向かう
 ....
まさかトイレで寝入ってしまうとは

今何時だろうか?

けっこう長い時間眠ってしまった気がするけれど

鍵はかかっていないはず どうしてドアが開かない

ひとり暮らしな ....
「あたし禁煙することにしたんだ」
そんなこと言ってなかった?

 ちょうど去年の今頃 僕の失恋直後に
 熱帯魚の水槽みたいな喫茶店の中で

遠くの席で若い男女が ....
赤くなった紅葉を
散歩のお土産にくれたのは
あまりにも小さな手に思えたからなのでしょうか

わたしはそれを栞にしました
いつかわたしを未来へ繋いでくれる{ルビ娘=こ}へ
贈ろうとした名です ....
18世紀のフランスに
アドニスという画家がいた。
貿易商の家に生まれた彼は
教育熱心な母親に育てらたため
学校での成績は優秀だった。
17歳の時に訪れた美術館で
向日葵の絵画を目にした彼は ....
あかるい空
カーテンをひいて{ルビ包=くる}まれて
そのどこかに羽根をみている
呼吸が彩度をわすれて
いつか廃れた街のようだった
足音は屋根をつたって
きみに会いにゆく
こ ....
明るみが つぶやく
影が出来ていて

潅木に 優しい陽光が
密かに 染み渡って

今日 静かな作業を編む

コスモスを風は包み
清涼な空気は
明るさを溶かし込む
ソーダ水の輝きで ....
遠い日の想い出も
甘い記憶の中に輝いて
朝の光にまどろみながら
指先が貴方を探してる

さっきまで直ぐ傍に居たのに…
目が覚めると私の瞳から消えてしまう

嗚呼、貴方には
夢の中 ....
ものがたりをしよう
こんな淋しい夜更けには
ものがたりをしよう


青いペアグラスは粉々にくだけ
私の心は深く傷ついた
銀のスプーンを強く噛んで
一人ドアを閉じ貝になる
永遠などない ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた

畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
 新宿駅/十月某日/中央線/轟音/オレンジの車両/轟音/エスカレーター/南口改札/ざわめき/人/人/人/ヒト/ひと/ざわめき/僕の感情/(ガガーーー・・・)灰色の(ピーーー・・・)砂嵐(グシャ .... WARNING!WARNING! (←無駄に英語。笑)

このページには人を不快にさせる表現が載っています。
自己の判断と責任でご覧ください。
あと、意外とテキトーなのでテキトーに見てください ....
月の、満ちる夜の、
世界から、少しずつ音を消していく、
地球の反対から初めて、少しずつ、
コーヒー農園で歌われる歌、
山羊のため息、道草する羊飼いの口笛、
サンバ、ボッサ、レゲエ、ロック、
 ....
現在という塊の中から
わたしの輪郭だけを残して、わたしが
蒸発していく
夕暮れの空は赤く発光し、届かない高さで
じっとして居る
いったい、わたしは何に忘れられたのだろう



浮遊す ....
ループを拡げて拡げ切ったその先にあったのは……
白く輝く 暖かい光の大きな河だった
壁に残る跡。ひとつ、ふたつ手を叩いて。軽い縁取りで足跡を残しながら進める日は、きっと幸せなはずで。迷うように降り注ぐ朝に、世界はその日に向かって。


壁に残る跡、弾痕。触れたくなりそうな光を残 ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕焼け- 妖刀紅桜自由詩4*08-3-25
陽だまりの中で- 妖刀紅桜自由詩6*08-3-24
わたしは春にうまれた- アオゾラ ...自由詩12*08-3-11
しゃもじのあとの- ひより自由詩6+*08-3-9
創書日和「月」_往還- 大村 浩 ...自由詩11*08-3-1
セスナ- mizu K自由詩9*08-2-29
アースシャイン- 夏野雨自由詩64*08-2-8
黄昏遊戯- 未有花短歌12*08-2-5
水平線まで- 小池房枝自由詩8+08-2-3
「足跡」- 菊尾自由詩3*07-11-15
小春日和- あおば自由詩10*07-11-14
「経験」とは「不可逆な変化」である。- 佐々宝砂散文(批評 ...13*07-11-12
世界- もも う ...散文(批評 ...13*07-11-9
一通- 佐々木妖 ...自由詩5*07-11-3
中国からの客人- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...407-11-3
まさかトイレで寝入ってしまうとは- 北大路京 ...未詩・独白12*07-10-30
十三夜に曇り無し- 北大路京 ...自由詩9*07-10-29
- 小原あき自由詩15*07-10-29
アトリエ- 1486 106自由詩6*07-10-29
スワロウテイル- アオゾラ ...自由詩907-10-29
秋は逝く- アハウ自由詩11*07-10-29
甘い記憶- @ショコ ...自由詩307-10-28
ステラマリス- 石瀬琳々自由詩25*07-10-28
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スラング基礎講座〜アメリカ人と喧嘩してみよう編〜- 榊 慧散文(批評 ...907-10-23
Gaspard_de_la_Nuit、夜のガスパール- rabbitfighte ...自由詩14*07-10-23
輪郭、その曖昧な、- 望月 ゆ ...自由詩33*07-10-22
ループ- 長谷川智 ...自由詩3*07-10-22
世界はその日に向かって- 霜天自由詩207-10-21

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