すべてのおすすめ
【人間になれなかった】
人間になれなかった
野原をひたすらつんのめり
海原を懸命に切り裂いた
だが
人間になれなかった
人間はずっと向こうにある
どこを走ったのか
どこを泳いだのか
....
Ⅰ
私は人間ではない
生物でさえない
生きているのに
Ⅱ
私は一本の直線だった
貴方のことを知りたくて三角形となった
私のことを知りたくて四角形になった
いくら角が増えても角(つの ....
いやになっちゃうであろうが
きらいになっちゃうであろうが
見映えも聞き映えもあまり良くない
ここは一応いやになっちゃうにさせてもらう
嫌になっちゃうと聞くのは嫌になっちゃうし
嫌にな ....
エネルギッシュなはずの街を見回しても
私以外は答を導くことが出来ない
時計が回るだけの何の変哲もない日常
下を見ても上を向いても川は流れる
なぜ いないのか
なぜ おまえだけがいない ....
【酒場にて】
俺のような誇り高い男はな…
そのとき彼は一段と高らかに笑った
そして転げ落ちていった
何処までも転げ落ちていったのだ
私は月明かりの映える窓際で
杯から転げる音を聞いてい ....
亡くなった翌年の父の誕生日プレゼント
花束はバースデーなメロディ付だった
録音部の端を知らずに千切って
乱雑に放り出したらハッピーバースデー
痛みだらけのハッピーバースデー
それでも何百回父 ....
君は一杯着飾っていたね
着けるだけ飾るだけ幸せになれると
友達も言っていた
君には複雑な鮮やかな柄が似合う
肌着はもっと暖かい真っ赤が良いよ
もっともっと着飾った方が
君はいつ ....
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。
まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
【龍人】
滑らかに曲がって
緩やかに曲がって
何時までも曲がって
何処までも曲がって
掌の記憶の球体
見覚えのある顔
球体を眺める
目の奥が笑う
掌の人の形
見覚えのある顔 ....
今日もひっきりなしに飛行機が通る
あの人だった人が外を眺めている
「沢山通るね」
あの人だった人は無言だ
体の何処からも表情が消えている
きっと見えないものを見ているのだろう
部屋を見渡せ ....
なぜだか私だけの四季を走っています。
それもたった一回しか無いのです。
春の始まりは夢との区別がつきません。
春の終わりは青く着色などされません。
夏は働き詰めでお盆休みなど無いのです ....
りゅうのあくびさんの宣井龍人さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
青春の記憶(小詩集)
-
宣井龍人
自由詩
14*
17-5-4
棄てられたモノローグたち
-
宣井龍人
自由詩
15*
16-12-24
嫌になっちゃう
-
宣井龍人
自由詩
6*
16-11-14
おまえだけがいない
-
宣井龍人
自由詩
14*
16-1-31
還暦小詩集
-
宣井龍人
自由詩
20*
15-10-3
歳を取ったハッピーバースデー
-
宣井龍人
自由詩
10*
15-8-13
幸せは物足りない
-
宣井龍人
自由詩
16*
15-5-6
四番目の息
-
宣井龍人
自由詩
19*
15-4-17
龍人さんへの小詩集
-
宣井龍人
自由詩
13*
15-3-29
あの人だった人
-
宣井龍人
自由詩
11*
15-3-15
エスキス3〜四季
-
宣井龍人
自由詩
7*
15-3-9
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する