雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている 傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
トラックの運転手や作業服の男たちで賑う
国道沿いのコンビニの朝

駐車場の隅の喫煙コーナーに
隠れるように佇んでいる
くすんだ鶯色のトレーナーに古びたGパン
真新しさが不釣合いなスニーカー ....
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ....
つばめはどこかからきて
その羽とくちばしで巣をつくる

からだいっぱいに巣にすわり
せいめいをうみだそうとしている

わたしというにんげんが
うろうろとその下で動いても
まっすぐにただ ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
地球より大きい傘で誰も濡れない 月の涙を避け傘の中のふたり パレットの上の赤は、出番を待ってる

白い色と混じり桃色になりたくて

私は私のまんま
本当は赤が好き
燃えるレッドは私そのものだから…

だけどね、
白い貴方が大好きなの

 ....
{画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
心をひっくり返してみた
雑多なものたちが床に落ちた
ざらついた猫の舌
尖った黒曜石の破片
排水溝にこびりついた髪の毛
紫色に変色した米粒
証拠を隠滅してやろうと
慌てて足の裏で踏み潰した ....
新しい在庫管理の方法か何かですか?
日本が誇る自動車メーカーで新たに開発されたとか?
えっ、違う?AV?
なるほど家電メーカーで導入された手法ですね
それで具体的にどんな手法ですか?
うん、 ....
初夏の夕暮れ

見舞いに来た僕は君と歩く
五階の病室から一階の売店まで
五階のエレベーターホールまで
病室から二〇メートルほど
エレベーターに二人で乗る
乗るときも手は離さない
三五年 ....
君のこと 尊重すればするほどに その背中だけを 見る時間増し


コーヒーが苦手な君に砂糖入り甘いカフェオレを出してく策略


なんとなく毎日飲みたくさせていく カフェインにすら嫉妬してい ....
唐突な話なんですがね
最近 魚になりたいって思うんです
いえ 泳ぎは得意じゃありません
なんか太陽とか土とか風とか
面倒臭いなあーって感じるから

海の中はいいだろうなあー
何処までも
 ....
「サーカディアン・フラクタル」


空といたい。
そう言って見上げた優しいおでこに
ギリリと違和感が粘着していて
不毛の鳥は翔けてゆけない!

「ヒューストン、応答せよ!」  ....
血のつながりの有無などは関係なく
子供の保護者としてこの社会に登録した者は
個人であれ行政に携わる者であれ
社会に監視され続け
何かあればすぐに疑われることが正しいと
覚悟しなければならない ....
穏やかな気持ち
鏡のあちら側にいる 羊
軋む階段の踊り場から
見下ろしている 外は月夜

白いドレスの裾は ひらひらと
ドアの隙間から洩れる
蝋燭の揺らめきに合わせて

昼間の庭 ....
切り花のうつくしさ
根を持たぬ、管理された美
土からとおく
まいにち、冷たい水を待っている
淀んだ水では、たちどころに腐ってしまう花

そうあるように求められたおんなたち
彼女らの容色が ....
■僕らが首を吊る理由■

産まれ落ちてからしばらくして
自分の体を初めて顧みた時
最初に気付いたのは
自分の手のあまりの小ささだった

どうしていいか分からないまま
少しずつ何かをする ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
 私が各地(といっても3都市だけだが)転勤の末、夫の出身地である広島へ行くことになった時のこと。

 それを聞いたある人が言った。
「大丈夫なの? 広島に住んで。ナマ水とかは飲まないようにしたほ ....
石段かけ登り大人になれないような予感 球体の全方向へゆけること水無月の坂はゆるりと続き

七分袖着るか着ないかしてるうちドミノ倒しで夏の到来

夕刻のうすくかげゆく西向きで満ちていくのはクライミー ア リヴァー
やめておけ
国家主義など
あれは
国民という集団への信仰にすぎない
集団への信仰は
いつしか
個人の
人間としての判断力を
鈍らせる
先の戦争がいい例ではないか
私は
人間とし ....
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
バーチャル世界を漂う夥しい単体から
吐き出される0と1の記号は
フェロモンを伴って 波に乗り
キーボードの前に佇む孤独な心の
隙間に入り込む

 ディスプレイの 
 向こうとこちらで ....
19歳のおじいちゃん よぼよぼ歩く
最近暑くなってきたせいか フローリングにペタン

朝起きてご飯をあげると
このエサじゃないとですと かすれた声で鳴く
19歳のわがまま君 おじいちゃんだか ....
昨日、今日
お天気はあいにくの雨

でも、
それはそれで仕方がない

晴れの日もあれば
雨の日だってある

一年でいちばん
優しい雨の降る季節


「傘を持たずにゆ ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2357)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている- 北大路京 ...自由詩7*14-6-7
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
ある朝- 山部 佳自由詩314-6-6
矛盾_/_矛盾なき矛盾- クナリ自由詩19*14-6-6
いのちをまもること- 朧月自由詩314-6-6
虹よ- るるりら自由詩26*14-6-6
地球より大きい傘で誰も濡れない- 北大路京 ...自由詩514-6-6
月の涙を避け傘の中のふたり- 北大路京 ...自由詩1014-6-6
花の彩り- みゆき自由詩214-6-5
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
から- そらの珊 ...自由詩26*14-6-5
私の正体- ららばい自由詩11*14-6-4
中入れ中出し- 花形新次自由詩214-6-4
夕暮れの病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-4
ひとり- a-little-bir ...短歌3*14-6-4
【_妄想を泳ぐ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-4
サーカディアン・フラクタル- ハァモニ ...自由詩5+*14-6-4
保護者の領分- ichirou自由詩9*14-6-3
月夜のプリズム- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-3
生花- 凍湖(と ...自由詩314-6-3
僕らが首を吊る理由_/_鎖骨- クナリ自由詩5*14-6-3
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
夜更けの紙相撲_水の月_プロミストランド- そらの珊 ...散文(批評 ...11*14-6-3
石段かけ登り大人になれないような予感- 北大路京 ...自由詩514-6-2
クライミー_ア_リヴァー- そらの珊 ...短歌8*14-6-2
やめておけ- 渡辺亘自由詩114-6-2
こく- 殿上 童自由詩18*14-6-1
ネットの恋人- イナエ自由詩11*14-6-1
19歳のおじいちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-6-1
六月- chiharu自由詩6*14-6-1

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