斬られるのが下手 パチンと弾けとんだ
洗濯バサミ
ひらいて、はさむ
どんなに風の強い日だって
あなたがいいというまで
ただもくもくと
しがみついてきた
のに

繰り返されてきた
しごく簡単な仕組みが ....
酸欠状態で喘ぐ金魚が
水面を見上げる角度で仰いだ空は
怖いほど明るい色をしていた

アイスクリームよりも呆気なく
溶けて流れ出したフレーズを
おろおろと掬い上げようとしたら
それは舗 ....
【みずのように】


蛇口を くぃと ひねると 水が拡散し 飛び散る
靴裏が もえる じっとしてると 背が暑い
のびをすると 山間の風は 水の匂いがして

いままで 聞いたことの ....
小遣いを貯めておかんの大好きなお花を買ってお手紙を書く 仏にも母にもなれぬ女の美しいぬくもり 羊をたくさんたくさん数えたさ 本も一部屋分読んだ 煙草も辺りが煙る程吸ったさ
だけど今夜は眠れない 君の夢ばっか見るんだもの とても切ない夢さ

地球が凍結する本やメンタリズムの本を君は喜ぶ 人 ....
ひまわりが冷たく聞く鐘の音が淋しい 真夜中に石畳の狭い路地を歩く。
すべての家々の窓は閉め切られ、孤独のうちに
私は己の半身と夜を語る。
時の歩みはいまだ遅い。

真夜中に浸る欲望を持つ者の頭はたえず動いている。
昼間の ....
髪の長い 古き艶を残した黒髪のお前
その素肌を包み しなやかな 黒髪もくびれる 
男には 備えられない 弾力に水が弾く 潤い 
控えめな 鈴蘭の香り

女という生き物の魔の魅力に跪く 甲にあ ....
人生は線分上にあるって誰かが言ってた
僕は線分の上で踊るバレリーナ ちょっとすね毛が醜いが歌だって歌えるさ

発酵した愛なんても〜沢山なんだ 純粋な惑星に住みたいんだ ポパイとオリーブみたいにね ....
その遠くない昔
南に安い島があったよ
熟れないマンゴーの実
渡り鳥も気づかない
それは青い人が見捨てた島だよ
きっとさよならを告げたのは波
※ココニ、オイデ、アル、ココニ、 ....
爪先で弾く夏
くちびるに影法師
背中のロンド
ラムネ壜に閉じ込めて

水の匂いのする靴音
いいえ あなたの声色
雲間に擬態する日だまり
いいえ あなたの胸元

飛び跳ねた水の中 ....
海の縞模様が 砂の城に 住んでいます。
幸いなことに 泣き方をしらないのです。
今も絶え間無く砂が この街に注がれ続け
この部屋の容積も 埋められて います。


元居た場所を け ....
遠い日々の想い出は
端からゆるやかに欠け落ちて
ときめきや痛みばかりが
消え残る

懐かしい山々の稜線は
暗く沈殿していく記憶の底で
鮮やかな結晶となって
溶け残る

彼方を眺 ....
 

何時の頃からか詩が化けている
病身の助けになればと書いてみた
介護詩は気味の悪い怪語詩に
看護詩はよく解らない漢語詩に
理学療法詩はまさかの自爆消防詩だ
イガ栗養蜂詩になりたいと打 ....
ここに
コンクリートの破片がある
砂と水を固めて
作られた人工の石たち

人が集う会館になり
公園の遊具になり
学校の名を刻む門となり
新しい道となり
駅となり
小さな島に架かる橋 ....
君に会ってから空が青い 黄昏の街を駆けて行く影法師
眩暈にも似た既視感に
いつまでも立ち竦んでいた
きっと夜はまだ遠い

*

退屈な雨の午後
迷宮のような街を眺めていた
陰鬱な気持ちを弄ぶように
霧雨が ....
小高い丘に立ち、眼前の大海原を見つめる二頭の馬。
風になびくたてがみで呼吸しつつ、何故お前らはそれほどに発汗する。
水平線が地球のほんの一部を露呈してはいるが、
それさえお前らの足元を脅かし ....
平和な殺戮は淡々と行われる
青臭い血の匂い 寡黙な絶叫
ゆるやかな風は心地良く運ぶ

住居を追われ逃げ惑う虫たち
ピンポイントで狙いを定める
鳥たちは戦闘ヘリ

うららかな陽射しの ....
森のひそやかな言葉を聞くとき、私は帰ってきたと実感する。
待ちわびた月日が私に深い瞑想の扉を開かせる。
鳥達よ、歌っておくれ。私は今ここにいる。
しかし私の傍らには今はもう誰もいない。

 ....
現実の最中 上り坂の錯覚 向かい風の奥義 流れる最古からの生身の風
ひた向き うつむかず 足元固め 悪戯な煩いに 片目つぶり

人生の最中 過ごす刻 太めに刻み 他愛もない空気の澄みと淀みに
 ....
不規則に配置された
文字間から
いつも僕は
君の世界に忍び込んでいた

大雑把な地図しか
持っていないから
いつも僕は
君の世界の迷い人のひとりだった

草原の向こうから
手 ....
乾いてる軒下暮らし梅雨の日もそれが定めとうな垂れて

ほんとうに美しい玉葱の芯どうしてもほら泣いてしまいます

玉葱の玉を採ったら葱だらけでもそれは夢{ルビ二兎=にと}を追うひと

玉葱の ....
裏返った猫がまどろむ 沁み入る夏の夕べに友と語る。
各々は何処へ行こうとしているのかを。
目指すべきものは見えているのだ。その心の中に。
日毎多様化する手段に混乱し、目の前のハイライトに手を伸ばす。

澱んだ ....
私は根腐れした薔薇を愛する。
雨にずぶ濡れてなお獲物を探す野良猫を愛する。
休日の窓辺に腰掛けて憂鬱の週明けに悩む友を愛する。
自然と人間を愛する。

私は時代にその名を刻み込んできた先 ....
{引用= 
 谷の戸に
雨景の万華鏡をのぞけば 幾何学の
狂い咲く色のはざまに
あのときのアマガエルが いました


 肩をはじく雨の
その中を走るのが、好きだと
狂人のように喜びな ....
 
路地裏を通り抜ける豆腐屋のラッパは
夕暮れによくにあう

かくれんぼの時間が削り取られて
ひとり帰り ふたり帰り 
隠れたまま鬼から取り残さて
気がつけば夕闇につかまっていた
どこ ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
斬られるのが下手- 北大路京 ...自由詩813-7-11
プラスチック哀歌- そらの珊 ...自由詩23*13-7-11
猛暑日- nonya自由詩32*13-7-10
みずのように- るるりら自由詩21*13-7-10
小遣いを貯めておかんの大好きなお花を買ってお手紙を書く- 北大路京 ...短歌3*13-7-10
仏にも母にもなれぬ女の美しいぬくもり- 北大路京 ...自由詩413-7-10
今夜は眠れない- 梅昆布茶自由詩1013-7-9
ひまわりが冷たく聞く鐘の音が淋しい- 北大路京 ...自由詩413-7-9
真夜中の放浪- ヒヤシン ...自由詩13*13-7-8
惚れている- 朝焼彩茜 ...自由詩613-7-8
人生を線に例えると- 梅昆布茶自由詩1613-7-8
オウム- アラガイ ...自由詩9*13-7-7
mermaid- 佐東自由詩10*13-7-6
砂の中の海- るるりら自由詩25*13-7-6
星座- nonya自由詩22*13-7-6
詩人の孤独死- ただのみ ...自由詩31*13-7-6
破片- そらの珊 ...自由詩18*13-7-4
君に会ってから空が青い- 北大路京 ...自由詩1813-7-3
ため息- 未有花自由詩24*13-7-3
現代詩とは?- ヒヤシン ...自由詩7*13-7-2
草刈り考- ただのみ ...自由詩24*13-7-1
紅の日- ヒヤシン ...自由詩8*13-6-30
7月が入る- 朝焼彩茜 ...自由詩413-6-29
君の世界は終わらない- nonya自由詩21*13-6-29
玉葱なひと- たま短歌25*13-6-29
裏返った猫がまどろむ- 北大路京 ...自由詩513-6-28
夢を食む兎- ヒヤシン ...自由詩5*13-6-28
感謝の心- ヒヤシン ...自由詩7*13-6-28
貧しい詩人- 月乃助自由詩11*13-6-28
日暮れ刻- イナエ自由詩25*13-6-27

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