教室の窓から
くもりぞら見上げて
君はつぶやいた
「雨のにおいがする」

君の予言を受けて
ほどなく雨は降り始めた
放課後
よくわかったね、と言いたかった君の
姿はもう、教室になく
 ....
朝昼晩、わたしは地球とキスをする。 花びらと仔犬

ある時、僕がお散歩に行くと、花の中で仔犬が眠っていました。
ここちよさげにすやすやと眠っていました。
僕はそっと見詰めて、去っていきました。

それから僕は、散歩中にその仔 ....
  時を
  切り刻んで
  視線を
  分割して
  その間隙に
  きみは潜りこむ



  群れを裂いて
  走ってゆく
  群れの中を
  歩いてゆく
  孤 ....
雫           水滴の        メトロ       は、日の        させる術
罪状         軟骨を縛る      ゆーとぴあ     華/叉は、流麗     真っ黒に持 ....
世界のすべてが橙に染まり
この世ではないまでに
あなたの顔も
わたしの指先までも甘く
飴色の光の一部なのに
すべてはあたりまえの日々の一日の
夕暮れに過ぎないのに
記憶のひとつに ....
静脈を流れていった
幾度かの夏がありまして
網膜に棲みついた
((ただそれだけの))海があります

無人の駅舎―――ああ、思い返せば
入り口でした この仕掛け絵本の


 ....
あなたが見上げている
タクシーの水面、を過ぎていく雨のスピードに
わたしたちは削り取られている
飛び去ってゆく、見知らぬパーティー
灯に濡れたアスファルトの急流
きらきら、きらき ....
{引用=
***

ブラック・ジャックのエピソードに
すきな人が帰宅するのをずっと後ろから見守ったり
雨降りにさりげなく傘を置いておいたりする場面があって
それに気づいた想われ人さん ....
いま僕に必要なものを… 煮るなり、
焼くなり、
しておくれ
にゃっ、にゃっ
にゃっ、にゃっ
窓の外から子猫の鳴き声

にゃっ、にゃっ
にゃっ、にゃっ
遠慮深げな、物問ひたげな


「先生、夜分に恐れ入ります」
子供の神妙な声がする
「母が ....
誕生がある
触れずとも知るかたちがある
ざわめきの道のかたわら
夜を照らす骨に集う


晴れの下の輪
飛びたとうとする硝子には
溝を泳ぐ矢印がある
従わぬ背のまたたき ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
揃いの浴衣 鼻緒の赤
ミルクの河に浮かぶ きっと螢

源氏と平家が 仲よく飛び交うなんて
霊的な 絣の紺みたいです

(アトミックボムのランドマーク
鐘楼流し と間違えた外国人の夫婦の涙 ....
死んだわたしの
腐りかけた体に
たくさんの赤ちゃんが
やってくる

死んでぶよぶよに
腐りかけた体を
舐めて
舐めて
穴をあけて
ちゅうちゅう
ちゅうちゅうと
吸ってくれる赤ち ....
公園の木々は
真っ黒な影を映しだし
セミの鳴き声が
コンクリートに反射する
コンビニまで全員ダッシュ
ラーメン屋から野球中継が漏れてくる


この汗は熱気のせいじゃない
自分でもよく ....
午前中 やるべき事を済ませたなら・・・
軽い昼食と読み止しの本が本棚から取り出され・・・

午後は街に出る

見慣れた商店街
人通りが心もち多いのか
気候が良い分 空気と肌の触れ合いを楽 ....
一日が何事もなく過ぎていくその日その時感謝があふれる きみの空に悲しみの雨が降るとき

ぼくは傘になろう

きみの空を晴れにすることは
出来ないかもしれないけれど

せめてきみのそばにいて
雨が止むまで


虹のような

笑顔が戻るまで
秘密基地を確保したくて
テキトーな名前を書いて申請を出した
球技かなんかと勘違いしたのか
あっさりと申請は通った

かくして我々
「ビスケットボール同好会」は
授業の合間や放課後の
憩 ....
天井から悲しみが飽和したみたいに雨が降ってた
ここはいつも孤独が巣食って、ここに侵入者はこない

雨音だけが響くと誰もいないような気になって
最終的な世界の到達地点がそこに見えたりして

 ....
世界があまりにひろいので
大陸のかたちをしたビスケットにして
電子レンジでチンしてやった

ひとつひとつの大陸を
口の中でかみくだいて食べた
僕はまだ日本という国しか知らない


 ....
ぶつかるならば消して消されて 
チェス駒を進めるよに
規則的に混雑を闊歩したいよ

--------

時間が間延びしてしまったので
一刻一刻を回収している
処方された薬があまりにちっ ....
?
せかいが
海のなかで
おるがんをひいている
けれど少年の手が
水を掻きわける音で
それは誰にもきこえない
それは誰にもきこえない
いかだだけが知っているひみつ
それは誰にもきこえ ....
ヒトと戦車 そして騙しあい
限りないその束を 何度も窓から棄てましょう

愚者と路 そして嵐
そんなに苦しいなら もう一度生まれ変わりましょう

偶然と音楽 そして貴方
もう触れないかも ....
なまなましい透明な輪郭ばかりが
声をともなって底からわきあがってくる。
止めようと思ってもとまらない
体が、ふるえる、ふるえる。ふるえながら
私はあなたのゆびばかりをしゃぶった。
止まらない ....
数学教師の話を子守歌に
退屈の海に浮かべた夢の船
教室の窓から飛行機雲をなぞって
誰よりも高い空を見ていた

放課後はバスケのフリースローで
誰がジュースを奢るか賭けていた
 ....
街を濡らす雨
叩いているか
あらゆるリズムで
冷たい夜半
霧雨を縫って歩く野良犬
おまえは傘
あらゆる名前を拒んだ空との境界
捨て去ってもその姿に
切り抜かれた水溜まり

この皮膚 ....
爪先で掻き分ける、
さりり、
砂の感触だけが
現実味を帯びる

ひと足ごとに指を刺す貝の欠片は
痛みとは違う顔をして
薄灰色に溶けている


こころの真ん中が
きりきりと痛んで
 ....
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