ぼくは雨になれるのかな
晴れになれるのかな
曇りになれるのかな

花を咲かすことができるのかな
実を結ぶことができるのかな

部屋の隅に蹲り
未来予想図をなぞってみた
時計の秒針がコ ....
電車の中で

懐かしい訛りが聞こえる


聞き間違えることのないその方言は

故郷の海の匂いがした
夢の中では生きられない時が来ると
理解していた

現実につぶされそうになりながら
私は両手で囲って
頭の中の草原を守った

罵倒と泥の嵐の上に
私の女神が立っている

現実と戦う私 ....
あまりのやりきれなさに思わず
荒んだ瞳になって街のど真ん中で
……黙して堪えなくてはならない時にわたしが
想う 風景があります
そこはひたすらにさやかでのどかで 透明で
必要がないから透明な ....
 季節という音楽を君が奏でるのを聴いた。
 透明な旋律は白銀の街には鮮烈だ。
 音楽は創造され、どよめきの中の瞳を凝視する。
 真昼の動揺を隠せない人々はそのまま夜になだれ込む。

 夜 ....
 
十代前半の頃だったと思う
一遍の詩を読んだ
それは月刊の学生専門雑誌に投稿された入選作品だった
それまで、詩など教科書でしか読んだことはなかったのだけれども
題名に惹かれたのか
それと ....
人様が死んだら
仏様になるというなら
神様が死んだら
何様にでもなるのだろうか

何様のつもり?
そう感じるのは
神をも恐れぬ態度だし
私の中にはおさかなが住んでる
ぴちゃん
揺れて

ねぇ、ちいさな音

震えるみたいな ちいさな音

怯えないで

高い音ではねるときもある

ぴちゃん
とがって

ねぇ、 ....
寂しさを荷物にして歩いていると、
明るい空が見えた。
そのとき、寂しさを忘れた。
くらやみが、ひかった。
明るさが海の底でキラキラと、笑う。
今までの寂しさを、
海のように、あたたかく ....
あなたは、きっと、私のことが嫌になっていると思います
それとも、呆れ返っていますか……?
私は、あなたに言いたいことを我慢しなかったし
今までなんでも打ち明けてきました
あなたは、私の悪い ....
悔いてはいない
あの頃のこと
ただちょっぴり生き急いでいただけ
あの人に伝えてほしい
本当は好きだったと
もう季節は冬
都心では雪が降ったという
ただちょっぴり生き急いでいただけ
生き ....
街路樹は衣を脱ぎ去り
湿り気のある白い羽衣を
その身に纏っていた


落ち葉の変わりに
視界を奪うのは
真綿のような結晶の群れ


通り過ぎる車達は
ワイパーで懸 ....
 * * *

雪は白いから尊いのよ
透明だったら見えないでしょう
ほかの色だったら世俗を纏うでしょう

 * * *

一つの部屋では未明を迎え
東京の骨が窓辺でうたう
(白い白 ....
幻聴にぶっ飛んだ俺は、ディナーの後のデザートにカメレオンの脳味噌を喰らう、それがどこかで食されているものなのかは知らない、寄生虫や、ヤバい菌があるのかどうかも知らない、とにかくカメレオンの脳天を掻 .... 時計がこわれてしまっても、時間は流れる

時間は、壊れずに流れる。ひとそれぞれ、自分の時間の流れを持っていて、
自分を持っていて、
自分の時間を自分の速さで歩いていく
音楽は世界と違う速度で ....
誰かが恋に落ちる瞬間を見るのが好きだ
それは場所も時間もまちまちだけど
ごく稀に眼の前で起きることがある

静かなティールームで
賑やかなファミレスで
時には通りで立ち止まって

かす ....
明日雪が降るというのなら
今宵は耐えてみせよう
真白な雪が世界を一面に覆うのを
この目で見られるのならば
なにもかもを許すことができる
そんな気がする
理由は分からない
君が居てくれない ....
ふたりなら楽しいことも倍だけど少し寂しいふたりぼっち


ふたりは語らい歩む紅葉のもえる色を頬に射しながら


雨の日はおおきめの傘一本で街を歩こう濡れるふたり


ふたりは眠る終電 ....
日差しは入り江を満たす穏やかな波のよう
ちいさな冬も丸くなった午後の和毛のぬくもりに
鉢植えの場所を移しながら
――古い音楽が悪ふざけ
週日開きっぱなしのトランクをむやみに閉め隅へ蹴る
―― ....
それは恋文でしたか
長く綴られた美しい文字でも
過去形になると
住所も名前も内容も
要らなくなってしまうのですね

中古屋で買ったシュレッダーに
「アパート」という文字を半分消されて
 ....
青いってくちにして街は海になる花びら泳ぐ彼方の岸を


まぶた濡らす緑雨は君に降りやまず海の果てに飛ぶ鳥を探す日


永遠に待ちぼうけです目を閉じて探して君の赤い夕焼け


いくたび ....
トランプタワーは 13階立て 
どの階も 四家族が住んでいて
トランプと同じ数の家族が暮らしている。
 
甲13号室に 暮らしているのは カエルに似た人だよ。
ガラス天井の部屋のプール付 ....
すきな ひとと
のはらで したいな
野いばらで ちくちくしながら
ころげまわって いっぱいしたいな

もりのなかでも 素敵だな
それなら 夜がいいだろな
甘いにおいの はっぱのうえで
 ....
楕円
(ellipse)
     から、蛇行するよ、君の眼球運動会
なんて空疎な視覚遊びにきゃっきゃと、ち
                  よ
                  こ
 ....
赤いチュチュをはいた
白い花たちが
寄り添って踊る

小さなバレリーナ

踊ることは
生きていることだと
無邪気に笑う

顔を寄せたわたしの目の前で
おさなごのやわらかな手に触れ ....
 漂いの中に浮かぶ船はとても空虚だ。
 空虚は僕の心を浸潤する。
 広がり、閉じる。
 この情緒こそ難破船にはふさわしい。

 水面に移る悲しみを鳥たちが啄む。
 僕は自分が何か勘違い ....
  朝靄の しんとした公園で
  ゆりかごが一頻り揺さぶられ
  あかるい 幾つものさびしさが
  同じ数のむかでに変わるまでの間


  わたしたちは決して変わらないだろう
  ....
 

ビリビリに引き裂いた
力任せに 泣きながら
それでも気が済まなくて
鋏でジョキジョキ切り刻んだ
その切れ端を 徹底的にシャッフルした
元の形などわからないように
二度と思い出さな ....
鏡のような湖のうえ
ふりそそぐ、ひかり
わたしの、いのちが拡散し
みなもを撫でていく

ここにいれば、
あたたかな霧のようなつきの
ひかりを浴びて
おだやかなしんとう圧が
からだを満 ....
神様はいますか
わたしたちをみていますか
神様はわたしたちについて
責任をとってくれますか
だからわたしたちを死なせるのですか

神様はいますか
わたしたちを躍らせていますか
だから私 ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2357)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明日- レタス自由詩916-11-27
最終電車- ガト自由詩10*16-11-27
労働- ガト自由詩7*16-11-27
=息をすること- もっぷ自由詩1116-11-27
冬の街- ヒヤシン ...自由詩7*16-11-27
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神様何様仏様- イオン自由詩3*16-11-26
おさかな- 水菜自由詩12*16-11-26
寂しさ- 水宮うみ自由詩5*16-11-26
世界はあなたのそのひと枝で- 水菜自由詩4*16-11-25
相変わらず「駄詩」書いてます- 渡辺亘自由詩416-11-25
朝の交差点- 葉月 祐自由詩6*16-11-25
東京- もっぷ自由詩3*16-11-25
カメレオンの脳味噌- ホロウ・ ...自由詩3*16-11-24
チクタクとは流れない時間- 水宮うみ自由詩2*16-11-24
恋に落ちる瞬間が- HAL自由詩6*16-11-24
明日降る雪- 坂本瞳子自由詩2*16-11-24
ふたり- 小林螢太短歌3*16-11-23
鈍色の匙- ただのみ ...自由詩16*16-11-23
シュレッダー- 為平 澪自由詩1116-11-22
飛ぶ鳥を探す日- 石瀬琳々短歌14*16-11-21
_鳥獣戯画的トランプタワー- るるりら自由詩6*16-11-21
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秒針のない時間- そらの珊 ...自由詩16*16-11-21
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パッチワーク- Lucy自由詩18*16-11-19
Claire_de_Lune- 小林螢太自由詩3*16-11-19
無神論者- 朧月自由詩116-11-19

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