雨のなか傘を差す
魚みたいな子供たち
誰一人笑わないから
かえって可笑しい見開かれた目

視界に言葉が散乱する
散乱した言葉たちが産卵する
そこから魚たちが生まれてきては
身体をくねら ....
他人のように思えないが他人でいたい 生きあぐねては
バイオリン
青と黄色の夜泣きする
恨むなら
火の粉舞い
瞳の水面に沈み往く
夜露の匂い
あなたを紐解いた誰かが
咥えたままの台詞
植物たちの黄昏
古いグラビアに
 ....
          140917
メニューと聞くと
カレー
カレーと聞くと
平べったい魚だ
ライスは何処に行ったのだと
3等兵に探させているが
今日中には見つかりそうもない
ライス抜き ....
純度だけは
高かった

未熟な幼い
私の愛を

貴方は
シャーレに入れ
蓋を被せて
純粋培養しようとしたから

それは
純度の高いまま
根深い憎しみに
変貌しました

 ....
夜空には前夜があった。
液晶に情報が重なってゆく
それと同じように。
細かい星がたくさん生まれては
次々と死んでゆく
君に影響されて書いた詩で
照らせる事があるとして、

9月の液体、 ....
たちのぼる
言葉と夜の境界へ
金魚がゆらり、にげてゆく

すべからく
広がりはじめる黒の祭に
あらがう手立ては
浅瀬にある

鮮やかで
にぎやかな
喪失のなかに
ある
 ....
どしゃぶりの雨の中
ガタがきた車の中
壊れたワイパーに途方に暮れて
となりのあなたと虹を待つ

蝉時雨のなきごえに
あなたの涙が隠された
湿った言葉じゃ拭えなくて
そっと震える ....
ほんの
小指のつめほどの
ささやかな背に
滑らかに乗る
勤労の
まる

悠長に
せわしげに
その身に負わされた太陽の名を
あちらこちらへ
振りまいて
唐突に
発つ

 ....
親指と人差し指と中指で
支えるように持つのは
箸と鉛筆と歯ブラシと
お道具箱のひきだしの中
噛み跡だらけにしたのはだあれ

初めて手にした六角形は
金色のトンボがついていた
削っていく ....
【わすれがたみ】
ある夏の日
百合の花柱を
みつけました
薄紅に透ける花弁には
まっすぐな いのちの
いとなみが ありました
それは
ふと おもいだしたくなる
この夏の わすれがたみ ....
サブジェクト+オブジェクト+ヴァーブ
実に簡単な言語だが更に省略しても意味を伝えられる
私はこれを「単語中枢直撃型」と言っている
欧米の言語では単語一つで目的を果たす例は稀だ
キル つまり「殺 ....
子どもらの手を引いて
檻の前にやってくると
黒山の人だかりである
どんな珍獣がいるのか覗いてみると
檻の中にはなにもいない
ただそれっぽく置かれた餌箱と
タイヤでこさえた遊び道具
見物客 ....
やわらかな鉛筆の芯で
ここにはいない君を
スケッチしました
身体をおおう毛は
鉛筆を少しねかせてふんわりと
ひげは鉛筆を立てながら
細い針金のように
それは君の
生きることにまっすぐだ ....
年老いていく 秋は黄昏の川に
燃え残った夢の残骸は 流れて
それでも 生きなければ ささやかな
喜びのために あてにはならない


忘れられた郵便ポストに 投函した
出しそびれた手紙 ....
船は水平線を追いかける

疲れた今日が沈み
絶望が沈み
青春が沈んでいく水平線

追いかける船も
やがては
水平線に沈んでいく
 
目には見えるけれども
決して捉えることは出来な ....
最近本屋はこのあたりには大きな本屋さんしかない

薬局もそうレコード屋もそうだ

時代なんだろう

散髪屋さんや喫茶店なんかはがんばっているが


昨日うれしいことがあった

こ ....
嵐が、
やって、
来たのは、
雪の日が、
明るかったからで、

石が、
軽かったのは、
なぜ、
だろう、
砂の、
呼吸が、
胸を、
締め付ける、

大地の、
方が、
 ....
存在という湖面に感情の漣がたつ
嫉妬や猜疑や後悔
期待と不安の入り交じった舟を浮かべて生きて行く

執着というホームに立ち
何処かへとむかう列車を待つ
想いを伝えきれない哀しみ

限り ....
虫とはなんぞやという定義からはじめたら
いくら秋の夜が長くても朝が来てしまう
かといって
わたしもあなたも虫のようなものである
地球からみたらダニがたかっているようなもんだ
と知ったふうなこ ....
黙ったまま思春期の迷路 雨がやんでしまうまで恋人  
所変われば旨さも変わる

しかも賞味期限つきときたもんだ


あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ



 
回転する時間軸
一年を周期にして
終わらない伝統と
どこか懐かしく
帰りたくなる場所で流れる
特殊な時間
僕らはもはやデジタルだから
たまに還りたくなる
暖かい土に
回転する ....
木に止まる一羽の鳥 蝉の鳴き声にうんざりしている
巣では子供達が餌を待っている {ルビ蜥蜴=トカゲ}を狙ってるの
{ルビ叢=くさむら}には{ルビ飛蝗=バッタ}や蜥蜴が沢山いる
子供達の大好物 ....
ひかりや風に浮かんでいる

夏と秋とがまじったような雲

空が黄色い

力が入ってしまう

明日のことが忙しない

脳の膜みたいだ

デジタル、デジタル、繰り返す

遠い昔 ....
赤錆びた内なる世界から
私の退屈な半身が生命の扉を開けた。
今度は長旅になるらしい。
私は我が生命の光が再び灯るよう、半身に祈りを捧げ、見送った。
意気揚々と旅立つ若者に、私の心は鋭く反応 ....
オフィスラブも残業のうち薄いコーヒー2杯  なあ
 おまえ歩くスピード遅くなったな

   そうかな

 そうさ

妻と散歩する夕暮れの利根川の土手は久しぶり

   ねえ
   誕生日プレゼント リクエストしてもいい?
 ....
ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨中遊泳- こうだた ...自由詩10*14-9-18
他人のように思えないが他人でいたい- 北大路京 ...自由詩1014-9-18
暗夜景- ただのみ ...自由詩19*14-9-17
カレーライス- あおば自由詩9*14-9-17
培養- Lucy自由詩19*14-9-17
この痛みは名前のない液体、- 左屋百色自由詩11*14-9-17
金魚- 千波 一 ...自由詩814-9-17
夏の記憶- 佐藤承夕自由詩314-9-17
てんとう虫- 千波 一 ...自由詩1214-9-16
さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋/即興ゴルコンダ(仮)投票対 ...- こうだた ...自由詩12*14-9-16
或る夏の日___三篇のオムニバス- るるりら携帯写真+ ...16*14-9-16
文法- ドクダミ ...自由詩214-9-16
動物園- やまうち ...自由詩3*14-9-16
猫_【詩サークル_群青_八月のお題「猫」から】- そらの珊 ...自由詩2114-9-16
秋の向こう- 藤原絵理 ...自由詩8*14-9-15
水平線- イナエ自由詩20*14-9-15
時代と世界- 吉岡ペペ ...自由詩314-9-15
墓石- kaz.自由詩5*14-9-15
湖面- 梅昆布茶自由詩1714-9-15
虫の定義- 佐々宝砂自由詩6*14-9-15
黙ったまま思春期の迷路- 北大路京 ...自由詩514-9-15
雨がやんでしまうまで恋人- 北大路京 ...自由詩1614-9-15
そんなもんだろ- 殿上 童自由詩23*14-9-14
回転する時間軸- 凍月自由詩2*14-9-14
鳥のひと休み- 陽向自由詩10*14-9-14
秋空の悲喜- 吉岡ペペ ...自由詩414-9-14
親愛なる詩人達へ- ヒヤシン ...自由詩11*14-9-14
オフィスラブも残業のうち薄いコーヒー2杯- 北大路京 ...自由詩614-9-14
のんきな散歩- ichirou自由詩11*14-9-13
残らない詩のために- ただのみ ...自由詩30+*14-9-13

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