生まれたばかりで
眼も開かない嬰児は
母の乳房からほとばしる母乳を
難なく飲む 

犬も猫も生まれて 
目も開かない間に
母親の乳房にしがみつき
当たり前のように喉をならす

何十 ....
ここには生きた死体ばかりが働いています みんな自分の大事な部分を殺して一度死んだ上で その死体を制度の機械的な動きに合わせて 操り人形のように動かしているだけです ここに生きた人間は入れない 入る段階 .... 気紛れお月さま
願いを聴いて
十七夜月に囁いてみる
星が流れぬ晩だから
お月さまに縋ってみたくなる
ここは深閑とした或る湖畔
周りに誰もいないはず
わたしはそっと手のひらを
クリスチャ ....
俺はね、
飯を喰うために働くんだ
働くために飯を喰うんじゃない

あんた達も、
忘れっぽいから
出かける前に声に出しておくがいい

飯を喰うために働くんだ
働くために飯を ....
塔を建てようというのが誰の発案であるのか不明である。
しかし、建設が始まると人々は、何の疑念もなく塔の建設に熱中した。
全ては塔の建設のため。そこには身分も貧富の差もなかった。
 はじめに塔を建 ....
ボブ・ディランの生まれ変わりが3人いてまだボブ・ディラン本人は生きている この雨が四十一度であったなら裸にシャボン蛙はうだる

いたるところにまち針をしるしておけば明日はそこから

淡い虹ふりむけばもう消え失せてことごとく逝く春も逝く

下敷きに静電気下書きに尖 ....
よそへいくための服は
襟のレエスがまぶしくて
びろうどのスカートが重くて
ぴったりしずぎてきゅうくつで
母さんが
帰宅するやいなや
着替えさせてくれるとき
ほっとして
わたしは
すこ ....
         140526
スマート爆弾破裂して
ケータイ担いだ軽騎兵が
右往左往の駅前は雨模様
下向く侍頭を下げろ
中学生の大統領
三日天下の粗忽者
自分の足元を見失う
襟首から ....
ジョウロを持って
庭先に立っていると
植木鉢の間から
ヒョイと小さな顔を覗かせる
私と目が合った瞬間に固まった

キミと出会うのは
今日で何回目だろうか
植木鉢の森の住人さん

太 ....
{画像=140526015311.jpg}



サラリーマンとして
骨を埋めるところを探していた
降り積もった雪の中から
首を出す古木のように
少しの隙間を残して
雪に埋まり
冷 ....
コーヒーカップを持ち上げただけで走る衝撃
要はこんな時にも陰で働いていたのか?

くしゃみでもしようものなら
まるで電気ショック
要は体中に回線を這わせて
あらゆる身体活動を統率していたの ....
アイリス
君を見てきた
誰もが君の姿に
夢や憧れの物語を描くけれど
アイリス
でもきっと誰も
そして僕も
知ることはない
ほんとうの君の
創世記も
黙示録も
それはただ君の中で語 ....
億年の
静かな回廊に光が満ちる

瞬間を孕んだ風が吹き渡る緑野
なにか山巓を降りてくるものを待つ

待つあいだにも自分の意志とか
わからないものに軽く触っている

風化した海図では
 ....
小林峠の近くで
狐が轢かれて死んでいた
珍しいことではない
狐も 狸も 猫だって
だけど道路の端の方で
轢かれたばかりらしく
まだ そのままの姿で
顏だけが歪んで血まみれで
瞬間の ....
友の庭に咲いていた
白いリラの花が羨ましくて
根元に生えた幼木を譲り受け
我が庭に植えた

植えた翌年は庭の隅に
ひょろりと立つだけで
花をつける気配はなかった

何年もの時を費やし ....
長い眠りの蛹の
生まれ変わる朝の
ときめき
蜜に濡れて
去って行く蝶の
涙の滴が描く
飛翔の予感

村一面に泡立つ音は
目を見張り
燃え始めた野火は
往き先を失って
困惑 ....
いやさなくて
いいよと
それはいう

かなしみは
いやされることなど
のぞんでやいないさと
筆先でなでていく

涙の成分は
瞳に必要なものだという

いわさきちひろの描く
こ ....
形の無いものから逃れようと、必死に奔るうちに
地平線は、もう、どこにも、見えなくなってしまう。
「待機せよ」と、ひとりの純白の少女が起ち上がり祈るが、
またふたたび、真理が降ることは、ないのだ。 ....
海鳴りが今日はここまで届くね
ごうごうとはためく夜の空を
僕たちははっきりと開いた眼で見つめている

一人ぼっち、二人ぼっち
その違いはきっとない
誰といてもどこにいても人は寂しい
 ....
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
ママが呼吸法の練習をしている
ボクがスルンッ産まれるように

一緒に頑張ろうねといつも届けてくれる 優しい声

あの子がまた膀胱を頭突きする
おかげでトイレ ....
 僕はインターネット上で『山田薫』というペンネームで、小説を書いて発表したりしている。もちろん、僕はまだ無名の書き手にすぎない。しかし最近は自分の作品にも少し自信がついてきて、肯定的なコメントなどもも .... オイ、コーヒー
熱いのな
今夜は徹夜なんだ

最近どうも疲れちまってな
肩とか腰がずっと痛えんだよ
年かな

なあ、アイツはもう寝たのか?
そうか
構ってあげられてないんだよな、最 ....
淡い色あいと
やわらかな花の模様に惹かれ
去年の春に衝動買いしたストール

今年も私に
似合うだろうか

流れる時代の
はやりすたりと
日々変化していく自分の容貌
鏡を見ながら
 ....
ねじれの位置 と言う言葉を 思い出したくて
メビウスの輪を 連想しました

その後で 歪み ゆがみ ひずみ と
曖昧な記憶から 辿る内に

歪みの角度 ねじれの角度 ねじれの位置 と
パ ....
花が笑うような日だから
つんのめった想いからビー玉みたいな嘘が転がっても
誰をも恨むことはないじゃないか
翼を切られた幼子も
失くした以上に強奪しながら
物足りなさに役立たずの爪を研ぎながら ....
梅雨の晴れ間に、ひときわ
紫陽花は朝陽に輝いていた、その朝

報せの電話が真夜中に鳴った
冷静と言えば、聞こえはよいが
私の応対は驚くほど事務的であった
どこかに、安堵が潜んでいた

 ....
 上手く折れない
 紙飛行機が
 放り込んだ屑籠の
 縁から顔を覗かせている

 拾い上げて
 半開きの窓に向けて
 今一度、飛ばしてみるが

 盲の鳥のように
 あさっての方向へ ....
指で織ったことばのハンカチを
わたしは丁寧に折りたたみ
そっとタンスへしまいこんだ

楽しいことだけ思い出せなくて
悲しいことだけ思い出す
ことばさえ出てこない
毎日だったの ....
精神科のスタッフルームで、
あっち側にはいきたくないと、
面接を終えた上司が呟く。

あっちとこっち
異常と正常
障害者と健常者
病人と医者
クライエントとセラピスト
助けてもらう人 ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2357)
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筋肉間情報伝達が狂ったときに- イナエ自由詩7*14-5-27
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わたしのポエム- かの自由詩2*14-5-22
あっちとこっち- ららばい自由詩8*14-5-22

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