沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
他人のせいにできないから
簡単に
諦めたり
開きなおったり
すべてをしかたなく
肯定したりもできないから
君はいつも
自分に厳しい
そんな君を
素敵だと思っても
緩い自分の
誉め ....
パワーストーンの店に不幸が続いた 断片を思い出しては吐息が悲鳴を上げる
痛みの記憶ばかりが鮮やかに焼き付いて
彼岸花に託せば常世に流してくれるだろうか
けれどかなしみで形作られた私もまた消えるだろう

つまりあなたが愛してい ....
人間から動物になる予定のボクと
猫や犬から念願の人間になる彼等とは
所詮話が食い違った
それでもお互いの持ってる情報が欲しかったので
仕方なく休み時間は彼等とともに過ごした
ねぇ…聞き難いん ....
立ちつくしたまま
年をとって
あなたはいかにも穴だらけ
血も流れない顔して

わかったことは少しだけ
部屋じゅうに時計をつるしても
時間は進んでいかない
壁いちめんに穴をあけても声 ....
青空を集めている
あじさいのつぼみ
青いガラス瓶
明るい陽に揺れる

痩せ細った手で
筆の先から
搾り出したような 一枚の絵
淡い青のあじさい

木立に濾された光は
揺れる葉 ....
日本の法律は「ざる」ですねとある国の方に言われる
その国の方は続けてこう言う
我が国ではやってならないことは法律上明確です
日本のように曖昧ではありません

確かに日本の法律は事実「ざる」だ ....
細長く林檎の皮剥いて食べない くそババァ 時に吐かしてもらうよ 
汚い言葉を使う事 そのエネルギーが時間をかけてでも
浄化することを願う

くそババァ 親に向かって使う言葉ではないという幻
感情で述べて本心を知らしめる  ....
あさきゆめのように ひとつ星  
だきすくめられ 星めぐり
ゆめのなかには 花めぐる
はなれていても
ちかくにいても なにひとつ かわらず
こころの中に 花は咲く


ゆめ ....
今となっては
あの人の声も覚えていない
高校時代お世話になった
片野先生の声であれば覚えている

あの人に対して
愛おしい
と感じたことは一瞬だけあるけれど
片野先生に対して愛おしいと ....
 ブルーシートで囲まれた家はめったに人の来ない遊歩道の脇にあった
カチャカチャカチャという音に誘われて勇気を出して覗いてみた

老人が一人背を丸めて電卓を打っていた
ぶつぶつ何か呟きながら時折 ....
お金払って悪口いわれている だれもしらない庭にだれもしらないあなた
わたしたちは夢をみた
はつ夏のひかりのなかで
あれはあなたの花
ジャスミンのむせる匂いに
秘密めいたあそび くちびるの感触をおぼえた


だれも ....
君は知っているか

火葬場の釜の内側にある

爪のあと…
ようやく咲き始めた
耳たぶを
かすめるように
散ってゆく
くたびれた
きのうの薔薇

美しい季節はいっとき
残酷な
まやかしのようでもあるけれど
改行される刹那こそ
愛おしい
 ....
ため息のような光をむすんで
いくつかの夜に糸を張った

いまやそれはつめたい手のように
こぼれおちる影をやさしく拾っている
生まれたばかりで
眼も開かない嬰児は
母の乳房からほとばしる母乳を
難なく飲む 

犬も猫も生まれて 
目も開かない間に
母親の乳房にしがみつき
当たり前のように喉をならす

何十 ....
ここには生きた死体ばかりが働いています みんな自分の大事な部分を殺して一度死んだ上で その死体を制度の機械的な動きに合わせて 操り人形のように動かしているだけです ここに生きた人間は入れない 入る段階 .... 気紛れお月さま
願いを聴いて
十七夜月に囁いてみる
星が流れぬ晩だから
お月さまに縋ってみたくなる
ここは深閑とした或る湖畔
周りに誰もいないはず
わたしはそっと手のひらを
クリスチャ ....
俺はね、
飯を喰うために働くんだ
働くために飯を喰うんじゃない

あんた達も、
忘れっぽいから
出かける前に声に出しておくがいい

飯を喰うために働くんだ
働くために飯を ....
塔を建てようというのが誰の発案であるのか不明である。
しかし、建設が始まると人々は、何の疑念もなく塔の建設に熱中した。
全ては塔の建設のため。そこには身分も貧富の差もなかった。
 はじめに塔を建 ....
ボブ・ディランの生まれ変わりが3人いてまだボブ・ディラン本人は生きている この雨が四十一度であったなら裸にシャボン蛙はうだる

いたるところにまち針をしるしておけば明日はそこから

淡い虹ふりむけばもう消え失せてことごとく逝く春も逝く

下敷きに静電気下書きに尖 ....
よそへいくための服は
襟のレエスがまぶしくて
びろうどのスカートが重くて
ぴったりしずぎてきゅうくつで
母さんが
帰宅するやいなや
着替えさせてくれるとき
ほっとして
わたしは
すこ ....
         140526
スマート爆弾破裂して
ケータイ担いだ軽騎兵が
右往左往の駅前は雨模様
下向く侍頭を下げろ
中学生の大統領
三日天下の粗忽者
自分の足元を見失う
襟首から ....
ジョウロを持って
庭先に立っていると
植木鉢の間から
ヒョイと小さな顔を覗かせる
私と目が合った瞬間に固まった

キミと出会うのは
今日で何回目だろうか
植木鉢の森の住人さん

太 ....
{画像=140526015311.jpg}



サラリーマンとして
骨を埋めるところを探していた
降り積もった雪の中から
首を出す古木のように
少しの隙間を残して
雪に埋まり
冷 ....
コーヒーカップを持ち上げただけで走る衝撃
要はこんな時にも陰で働いていたのか?

くしゃみでもしようものなら
まるで電気ショック
要は体中に回線を這わせて
あらゆる身体活動を統率していたの ....
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
きみはいつも- Lucy自由詩15*14-5-29
パワーストーンの店に不幸が続いた- 北大路京 ...自由詩714-5-29
「痛みのコラージュ」- 桐ヶ谷忍自由詩12+*14-5-29
_クラスメート- アンドリ ...自由詩314-5-29
- はるな自由詩714-5-29
あじさい- 藤原絵理 ...自由詩714-5-28
ざるのプライド- ichirou自由詩6*14-5-28
細長く林檎の皮剥いて食べない- 北大路京 ...自由詩5+14-5-28
くそババァお母さん貴女- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-5-28
アルルカバの恋- るるりら自由詩14*14-5-28
- 砦希自由詩6*14-5-27
__天職- アンドリ ...散文(批評 ...114-5-27
お金払って悪口いわれている- 北大路京 ...自由詩614-5-27
だれもしらない庭で- 石瀬琳々自由詩14*14-5-27
__爪のあと- アンドリ ...自由詩214-5-27
ことづて- そらの珊 ...自由詩1114-5-27
影を拾う- はるな自由詩514-5-27
筋肉間情報伝達が狂ったときに- イナエ自由詩7*14-5-27
twitter- 葉leaf自由詩214-5-27
- もっぷ自由詩414-5-27
朝の呪文- 御笠川マ ...自由詩814-5-26
塔の寓話- ……とあ ...散文(批評 ...7*14-5-26
ボブ・ディランの生まれ変わりが3人いてまだボブ・ディラン本人 ...- 北大路京 ...自由詩11*14-5-26
パーソナルレイン- そらの珊 ...短歌9*14-5-26
よそいき- そらの珊 ...自由詩21*14-5-26
軽騎兵- あおば自由詩9*14-5-26
【_シッポ_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-5-26
雪に埋れた古木のように- beebee自由詩21*14-5-26
私の要- 夏美かを ...自由詩31*14-5-25

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