詩作においては
私今とても
低迷しております
気取ってそう書いて
自問
低迷・・って わかる?
低く迷うって書くんだよ
たしかに
では
高くまっすぐ行きたいのか
青空を横切る
戦 ....
むかし
凍えて死にかけた野良猫を
お風呂で温めて助けた

その猫はそれから
私がお風呂に入ると
いつもお風呂場にやってきた

洗面器にお湯を入れてやると
自分からお湯に浸かり
静か ....
厳しい寒さに身を縮めるようにして
霜月 雪の降る街の道路に
ころがっていた 逆さまの傘紅葉


少し前まで
鮮やかに開かれていたその手の平を
突然の寒さに襲われた今は ....
以下は、文字と音の実験詩です。
詩を朗読しています。宜しければこちらもどうぞです。
https://youtu.be/3R5yliaT0bs




ひらひらひらひら
蝶のよに飛び散っ ....
さようならアメリカ
たぶんぼくはアメリカが好きだった
ジーンズが好きだった
コーラが好きだった
ポテトチップスも好きだった
さようならアメリカ
自由と平等と人種差別の国よ
民主的で覇権的 ....
いつのまにか
ぼやけてしまった
染みが
もう存在が消えようとする、その瞬間に
ようやくこころの片隅に
いろを
発生させて
 
うまれるよ
うまれるよ、と
存在を主張し始める

 ....
 
昔、{ルビ通=かよ}っていた中学校の屋上に
天体観測の丸いドームがあった


天体望遠鏡を覗き込むと
こころの暗がりがみえた


こころはどの星だろうと
それから何十年も探 ....
ナンデーナンデーが増殖する頭をかかえ
森の中をさまよっておりますとパトカーの
音が谷あいに響いて山に反響して 谷の
町々のどこに パトカーがいるようだか
さっぱり分からないの 心の中はそんなか ....
西から夜(よ)が来て ざわめく森
乞食たちは騒いで 気狂いは遠吠え
丘の教会で鳴った時計の音
緑に木霊してゆっくりと消えてく

どれだけ 生きれば

狂いそうなもどかしい 呼び声は
昨 ....
暗示を拾いに
街に出る
見えない関係性を
確かめる

あらゆるものの
在りようは
偶然的必然か
必然的偶然か

不本意ながら
隠れた欲求は
すべてが繋がっているように
 ....
夕陽はきっと溶けるように
水平線に抱擁されて 海の底
人魚の里で明日を孕むのだと思う
そこでは どんな哲学をさかのぼっても
たどり着けないとわをしる風が
淡水の泉を可愛がっている
つぎつぎ ....
悲しみを投げ捨てて
誰かが拾うのを
待つだけの世界

いつまでも
潜水艦の中で
浅い場所を夢見てる

ウォーカー
君が拾う夢は
ウォーカー
さよならさえ
知らないやつが出会う夢 ....
ほそく
だけどまわりの庭木よりたかく
そよいでいる
白樺の梢の辺り
黄ばんだ葉の疎らな繁りにふと
青いまま
いくつか
乾きながら
さわさわと光にそよいだころの
面影を残し


 ....
葉っぱが熟して沢山実る
烏がかあかあ笑ってる
子どもがあれこれ考えながら
落ちた葉っぱを拾ってる
落書き帳に貼りつけて
色鉛筆でなぞってる
赤青紫黄色に茶色
真っ白な紙に紅葉が実る
赤 ....
今はまだ、ぽっかりと空いたボトルが海を漂い
手垢のついたじかんが終わりを迎える

真新しい窓を覆うひかりは
星の空をはだかで漂う不確かさで
黒く塗りつぶした本にときを刻みはじめ
風吹が ....
冬めいて部屋に取り込む鉢ひとつ

冬めくも猫を{ルビ抱=いだ}いてミルクティー

くちびるが一番先に冬めいて

冬めいてなんの未練もない鳥よ

パソコンを切って冬めく夜を知る

手 ....
           

 あなたは夏をみる人だ
 うつむいたレースのカーテン越しに
 あなたは白い夏をみるひとだ
 窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて

 
 花模様のレースの ....
母猫が事故死して母乳の味を覚えることなく、
共に産まれた兄妹が運ばれた行方も知らず、
ただ何となく頭を撫でてくれる手を信じて、
呼びかけてくれる瞳の輝きに返事して、
春はご主人様たちと ....
          161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ....
ハトが二羽歩いている
なにもない場所で
なにか啄みながら
啄まずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない


うまく歩きまわるには
首をふり続けずにはいられない ....
わたしの舌に、消えない火傷
あなたの魂を舐めたとき

廃屋のような体に、光る痛み


もし、あの青い林檎をもいだなら
神はわたしの性を奪い
燃えさかる海に放るだろう

わたしは赤く ....
その森は 迷う為の場所で 






正しさや真っ当さ

綺麗な水 清潔なもの

そんな美しさを含むものが

自分の中で過剰に飽和した時に

一旦総 ....
大人になると嘘つきになると
思っていた

正直に生きようとして
棘だらけのつる薔薇みたいに
剥き出しの自我を絡めあい
傷つけあった

あなたとわたしは同類

どうしようもなく我儘で ....
 憧れを胸いっぱいに抱いて飛んでゆく私の青い半身。
 山を越え、海を渡り、異国の地へと行ってしまった。
 時折届く君からの手紙に安らぎを得る。
 私にもまだ笑顔が残っていたのだ。

 黄 ....
海原、だとか
だれかの潮の、へその匂いを
膿んだ六月の、折れた傘を
膜のついたまま
肋骨にはしないで
竜骨にした

進んでいる、のか
走っている、風
青信号の点滅が
敷き詰められた ....


昨日でいっぱいだった一日を過ぎてみると
何もなかった もう何処にも
やがて夕暮れを噛んだまま
灯りも付けない僕が
何かを乞う人のように
佇んでいる

残されていたのは
顔色の ....
もう終わってしまったことや
もう会えない人たちには
今にしか会えないので
さよならは
未来にまたあなたを祝福するためにするのです
たしかに憎まれたこともありましたが
あなたの愛がわたくしを ....
何も見えない湖は
来るもの 発つもので騒がしい
無数の軌跡
無の飛跡


まつろわぬものらの轟きの朝
すべてからすべてから離れてやっと
自分自身で居られる音の
近く遠 ....
見つめていた風が
 いつのまにか
ぼく の頬に触れた

やがて 
このまま 真っ直ぐ 下にある谷に
ぼく は抱かれるだろう

巨きな魚が蝶を呑むように
 腹の中に
ぼく は消えてい ....
Wi-Fiの届かぬ蝉となりゆけり
りゅうのあくびさんのおすすめリスト(2357)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
低迷- Lucy自由詩10*16-11-11
湯治- ガト自由詩13*16-11-11
傘紅葉(かさもみじ)- 葉月 祐自由詩8*16-11-10
- 水菜自由詩8*16-11-10
さよならアメリカ- ただのみ ...自由詩19*16-11-9
_染み_- 小林螢太自由詩14*16-11-9
天体とこころ_Ⅲ- 白島真自由詩21*16-11-8
りぼん- るるりら自由詩17*16-11-8
【歌詞】アシッドブルー- 八雲みつ ...自由詩116-11-7
生まれたての詩- シホ.N自由詩516-11-7
みどりごの海- もっぷ自由詩1216-11-7
スイッチウォーク- 竜門勇気自由詩1*16-11-5
青いままで- ただのみ ...自由詩11*16-11-5
スケッチ- 小原あき自由詩5*16-11-5
_再生_- 小林螢太自由詩6*16-11-5
冬めく- そらの珊 ...俳句14*16-11-5
夏をみる人_- 白島真自由詩22*16-11-4
白猫語り- 為平 澪自由詩7*16-11-3
みあたらない- あおば自由詩15*16-11-3
歩けや歩け- ただのみ ...自由詩14*16-11-2
火のように- 印あかり自由詩12*16-11-1
解放の森- 葉月 祐自由詩11*16-10-31
同類- Lucy自由詩13*16-10-30
新たな旅路- ヒヤシン ...自由詩4*16-10-26
もっと近くに(ゴル投稿修正版)- 高橋良幸自由詩5*16-10-23
_行方- ハァモニ ...自由詩3*16-10-19
8.- Qg3!!自由詩116-10-16
白_めぐる白- 木立 悟自由詩816-10-6
_「ミネルヴァとヤヌス」- ハァモニ ...自由詩5*16-10-3
Wi-Fiの届かぬ蝉となりゆけり- 北大路京 ...俳句216-9-12

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