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言葉は、
口に出してしまえば
消えてしまうさ。
心はそんな
簡単なことでは満足しないさ。
手を挙げても
君は見てくれないし、
目を上げても
....
すかすかの
からっぽ
からっ ・ ・・ ぽ
あたしいままで なにやってきたんだろ
ただ とどこおりなくすごして
ただ のぞまれるすがたとかたちをもとめられて ....
春の雨に隠された怖れを彼女は見ている
幾つものしずくに映る逆さまの世界を
彼女は見ている
からだの動かし方は知らない
時代がかった衣装の代えもない
おひな祭りというものが過ぎて
誰かさ ....
舗道が、濡れていく。
霧雨の小さな粒が、
少しずつ少しずつ洗っていく。
踊り始めた足元の波紋は弱く、
止む気配の見せない水脈もまた弱い。
傘も差さずに佇んで、
薄暗い空と浸された舗道を交互 ....
・・・なんで覆い隠しているんだろう
若かった頃
まだ色んな事に縛られないでいれた頃
ボクなんかより若くてパリッとしていた頃
このヒト
こんな風にいつも疲れたまんまの自分 ....
からだよ、もすこし待つんだよ
あしたにはスーパーマーケットへ行って
トマトを買ってくるからね
ひき肉買ってくるからね
ワインも買ってくるからね
おまえの欲しいもの
みんな買ってくるから ....
夜はすこしだけやさしくなる
引っ掻いただけで感傷
{引用=君の目に 星が浮かんで 流れてく
またたくたびに 鮮明になる}
闇の世界で光がおよぐ
さかなみたいに息をしている
....
覗き込んだら 電脳朧月
深夜のコーヒー もう何杯目だろう
君のすべてを零と壱に分解して
新しく未来に何を残せていけるのだろう
知りたくない情報も鼓膜に突き刺さる
最近の音 ....
らいめいもそぞろにして
雨が走ろうとしている
つけっぱなしだった 冬が
おやすみの汽車へ
にもつは半々
手からしゅるる
えいえいえおお
らぶはそれ以上
ゆれゆれトロッコ
....
わたしの頭にもやがかかってゆく
わたしの目に霞がかかってゆく
何も考えられず何も見えず
わたしはまはだかで歩こうとする
草がからみつき肌を切り裂くのもかまわずに
風になぶられる髪がど ....
この湿潤
灰の空
都市を映した 鏡
限りなく くすむ 灰に
端座し 御本尊に集める
透き通る 純情
そして 己の影が壁に投射できるほど
白光の変容が実感できるまで
祈る 唱 ....
ぼっかり空いたこころの隙間に
あなたの優しさが忍び込む
そのひとに騙されているのではと
友達は忠告してくれた
仮にそうであったとしても
構わないと思ってしまうわたしがいる
ひとの弱 ....
春、という実感もないまま
海を泳ぐ
わずかに持ちあがった
二の腕から滴る光に
戸惑う
掻き寄せるものは
どれも曖昧な痛みばかりで
だいじょうぶ、と
支える声は
生え変わったばかり ....
2000/04/21
死んだ君の眼を食べたいと思うことがある
白眼を向いてぼくを無視しているつもり
だけど120%意識しているのだろう
....
きみをおもいだす
よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる
あさはいつも正しくて
羽 ....
おとーさんは海老を食べない
なので生野菜とアボガドだらけの
冷製カッペリーニになってしまう
文句もいわず食べているおとーさん
ほんとうは何が食べたかったのか知らない
....
月からの 乾いた風が
鉄とコンクリートの都市を吹き抜けて
切れるような触角のガラスに映ると
天界と砂漠のような大地が
暗い夢のように結ばれて
解くことができない
幻影が月の雫 ....
その色
スカンジナビアの薔薇より
もっと赤い
沈み込むように
夜な夜な世界の果てまで
私のつま先から髪の毛の先まで
何も残さず
燃やしつくす
夢の砂漠は
いつか辿り着くと ....
月日を重ね
くたびれた場所
君が転校していった夏から
笑いの消えた空間
何故だろう
僕は足を踏み入れていた
懐かしさは記憶を再現し始めて
君と僕だけの遊びを
君と泣いたトキを
僕と挑戦したコト ....
日曜日の朝なら
町内会で
いい天気になる予感よ
白くて洗いたてのかっぽうぎを着て
三丁目の公園で
おにぎりをにぎろう
おばちゃんたちは
生きることそのまんまのように
ぱわふるよ
....
友人のYは、ショッカーに所属している。
無論、悪の秘密組織に在籍している訳であり
人様に堂々と胸を張れる仕事では無い。
例えそれが女房、子供を必死に養う彼なりの生き様だとしてもだ。
だがマスク ....
そこは、海だったかもしれない
砂漠だったかもしれない
眩む赤に息をしたとき
空っぽに鳴いた
ざわめきを愛ととらえて
神様から定数を与えられる
わたしは、魚だったかも ....
井戸水を拾って
足音をしのばせて
どうか誰にも
誰にも気づかれませんように 想いを、想いを、想いを
つるべを握って しのばせて
雨よ、雨 降るのは花 ....
どうろのまんなか
ぼくひとり
あかしんごうを
わたってる
こわくないよ
こわくないよ
こわくないよ
だれも
だれもいないから
ネオン
ネオンはぼくをよわす
ネオン
....
サヨナラバード
冬の月をのりこえて
きみは、きみの場所へ帰る
たくさんたくさん手を振った
またねと云うのが本当はさみしかった
たぶんぼくは忘れるだろう
毎日の雑多におわれて
そして空 ....
やわらかいサクラ木のチップを踏みしめるとつんとして春
子犬の茶色い足首が白くかすむ雲の春
おとーさんは今日も仕事です
わたしはキレイを集めて花束にします
オツカレサマ
....
スニーカーオタクで
イヤホンつけたまま
大声で歌う
そんなあんたに
自分の意思
全く曲げなくて
やりすぎて 頑張りすぎて
身体壊す
そんなあんたに
....
空と大地のすきまで
虹が寝そべっている
お日さまが顔を出して
おはよう、と挨拶したら
寝ぼけた虹はどこかへかくれんぼ
たまには雲に見つかって
雨を降らされ怒りだす
おどろいた雲は逃げ出し ....
今まで歩いてきた道のりは
華々しいことなんか
なんにもなくて
ずっと思い描いていた
理想の自分
それは、もっと
でも
そうやって歩いてきた道のりが
わたしそのものなんだ、と ....
今までたくさん口にしてきた
「ありがとう」
これからも言うでしょう
色々な心を込めて
人は感動をする動物だから
「ありがとう」
って言葉が大好きで
私も
「ありがとう」
が大 ....
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