戦争は楽しいことがなかったのかな

つらいことしかなかったのかな

たくさんの悲しみや たくさんの苦しみや

たくさんの憎しみや たくさんの孤独や 空腹や 不満足が

全てを覆っていた ....
雲 途切れ

一ミリの朝日が
赤くなった頬を刺した

部屋中にすきまなく
想い出が散らばっていては

目を開くこともできない

新しいエナメル
くるまったタオルケット
ちらちら ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
何が正解とか不正解とか

そういうものはなくて

でも

だから

こうやって生きていることが不思議で

不思議で…

不思議でしかたない
庭に
かまきりがいた
目が大きくて
黒かった

草の上に
止まっている
バッタを
じっと見ている

あっと
いうまに
つかまえた

そして
食べ始めた

私は
バッ ....
親友の奏でる
「久しぶり。」

なつかしい声、
じん‥とくる


彼の奏でる
「久しぶり。」

なつかしい声、
じん‥とくる
 
奪い合いの恋から始まる
愛があると云うなら
風の中で浮かんでる
その笑顔は誰のモノ?

弄ぶも得意でしょ?
夢の中まで手をのばし
刻んだ名もよみがえる
君からも ほら、
云って ....
深い悲しみを抱き
癒し
眠りに誘い


そして私は
深い悲しみから
解き放たれた吐息を聞きながら



夜の眠りにつく
「せんせい、青がせまってくるよ」と
生徒が窓を指さした

びっくりして窓を見たけれど
せまってくるように見えたのは
くっきりと浮き立った白い雲で

その背景にひろがる青は
たしかに夏空 ....
夏に海辺に咲いたあなたが
どうしようもなく綺麗に見えたのは
周りがすべて青だったからか

春に木の上に佇むあなたは
私が思っていたよりも
いたって普通のあなたでした

それでも私はあな ....
              080731




なんか単純なのだと
咲いたばかりの花が
赤色の理由を述べる

単純な色なのだと
信じる者は救われるが
足を掬われて
転ぶことも ....
てゆーか旅と言ったら死体を探す意味で
凪いだ東京湾の沈んでいるヘドロとか
晴海の奥の草地に放棄されている冷蔵庫の中身に十字架を切る
みたいな
永遠に浮かぶことのない人たちみたく
あ ....
{引用=月夜の{ルビ泡沫=うたかた}
ひらいた辞書に
針をおとす}

夜の端を
そっとめくると
月は
その裏側で
輪郭をにじませる

言の葉は
月影を背負い
蝉時雨の風と
果 ....
(1)

掛け声と干物の臭いに押し流されるようにして
昼下がりの賑やかさに身を委ねてみる
所狭しと商品の並んだ店先を覗けば
一見かと値踏みする手練の客あしらいに
思わず半歩後ろへ下がりつつ ....
 あなたの心のいろは

 なにいろですか

 かわいらしい桃いろですか

 さわやかな青いろですか

 情熱のある赤いろですか


 わたしにはまだ

 いろがありません ....
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
遠く 遠く
雲が疾風のように通過する

遠雷の気配がして・・・

靄つく大気を涼しげな
風が過ぎて行った

雨の降っている 匂い
心が遠雷を聞いて
遠くへ憧れると

希望のよう ....
気づけば
何処からかやって来た湿った重みが胸に積もって
新しく出来た傷からですら血が出ない
そんなものを悲しみとでも言うのだと思う
手遅れなのかもしれない
熱さも寒さも煩わしい
ただ温い水 ....
天空を見つめ
青空に輝く山吹色

僕の背丈を
とうに通り越した


まっさらな光を受ける
その姿

遠くからその群を
カメラに収めて
微笑む僕

夏は、好きだ。
 ....
 あなたはいつだったか

 私の髪に赤く綺麗な

 オキザリスの花をさしてくれましたね

 春の風にそよそよと

 私の髪で揺れていた

 あのかわいらしい花


 あの ....

空の上にはきっと
もうひとつの空があって
雲の死骸や
産まれたばかりの星が
触られるのを待っている
夜闇の裏にはきっと
もうひとつの闇があって
焼きついた月光や
あいまいな朝が
 ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
ことばは 手段
伝えるための

深夜の国道は
暗く流れて
6車線 約50メートル
渡りきるのは造作ない

遠い信号が
赤に変わった
ヘッドライトが
右へ流れた

やすやすと
 ....
阪急御影駅で降り
石畳の道を登る
道は家々の間を巡り
やがて甲南病院に到る


キラキラと輝く風に揺れ
木々が歌う中 静かに佇む
時代(とき)に馴染んだ白い壁


ガーゼの浴衣  ....
 風はどこからくるのだろう

 風はどうしてふくのだろう


 僕にはわからない

 この時代にふく風が本物であるかどうか

 
 じいさんは言った

 風は知らず知らずし ....
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ....
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
車に轢かれた「ただいま」があった
この持ち主はきっと
今頃帰る家がわからなくて
公園のベンチに体育座りしているのだろう


蒸し暑いこの季節になると
「ただいま」がそこいらで車に轢かれて ....
手元にある一枚の写真
空はモノクロ、
下のほうはほとんど黄色

真ん中を女の子が何気ない顔で走ってる

赤毛のアンみたいな格好で
麦わら帽子に
色のうすい髪
一枚のエプロンみ ....
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