赤い河の流れに身を任せる
一通の船に乗る 目の前には夕闇
視界の先を今なら明確にimageできる
失くしたのは片肺…
失くしたのは最愛…
美しい音色に委ねる我が身
力の源が言葉であれば ....
生きてると
嫌なことや
気持ち悪いことや
やるせないことや
許せないことや
悔しいことなんかが
いっぱいある
ま、いっか
自分の心に言い聞かせる
言 ....
「心は繋がってる」なんて言われても
淋しさや 切なさや 胸の痛みは消えない
ホンマは あんたから逃げられへんように 繋がれてるんちゃうか?
逢いに来てくれない 触れてくれない 抱 ....
僕はいつも君を見ていたかった
だけど君は去って行くのかい
輝いてる僕をいつしか見て欲しいのさ
いつか、いつか、
いつも僕は君を見ている
だけど君は僕の気持ちを ....
愛があります
行き場を失くして
さまよっています
暫らくすれば
消えてしまうことでしょう
まるで そこには
初めから
何も無かったかの様に
いずれ忘れて ....
葉の落ちた木々の向こうで
白い会話が見える
何を話しているのかわからないけれど
その白さで楽しいことが伝わってくる
枯れ草の中でも
子どもたちが白い会話をしている
何を言っているのかわ ....
窓を開けると冷たい風が頬を叩いたとき
思い浮かべたのは君の笑顔
電車に揺られて睡魔と闘いながら
夢で感じるのは君の唇
つまらない講義を聴くよりも
この時間を君と過ごしたかったよ
....
かいちゃんはまだ歩けない
もうすぐ一歳と五ヶ月になるのに
まだ歩かない
だけどハイハイはとっても上手
ものすごいスピードで突進して来る
逃げるのだってとっても上手
おむつ替えや着替 ....
五月の青い闇の中
私はか細い少年になり
夢の迷路へ踏み入った
白いうなじに風を受け
はだしの足で土を蹴り
煙る街灯はすに見て
ネオン流れる色街へ
....
果たされない約束など
交わさなければ良かった
費やした言葉が無為に過ぎ去る
遠くで手を振っている影が
単なる錯覚だと気づいた時
壊れた傘の骨が頬を突いてきた
見向きもされない視線に ....
友達が 死んだ
そう聞いた瞬間は 涙も出てこなかった
「交通事故だったの・・・・・車にはねられて・・・・・」
....
色を持たない水彩画のように
雨が。
数えてよ そのいくすじか
みつめてよ その息づかい
ふるふれ 雨の無表情
  
....
さらさらはらはらと降りおちてくるような
あなたの手のひら
私はそれに甘えながら
体の奥で静かに溶けてく優しさを感じている
こんなに明るい日差しにすけて
ほこりが優しく舞っている
....
「ねえねえ、聞いて聞いて」
そう言ってくる子どもが
少なくなった
本当は聞いてほしいのに
本当はたくさん言いたいのに
「どうしたの?」
子どもの変化を察して
大人がきっかけをつくって ....
いつも僕は空回り
いくら努力しても空回り
何度試しても空回り
いくら自分を見つめ直しても空回り
何度挑み続けてもいつも空回り
七転び八起きとゆうが
それ ....
{引用=映写機の音がする}
彼は 人のいない小さな劇場の
古く湿った 客席に座り
白くぼぉっと光るスクリーンを見つめる
{引用=ただ、かたかたと廻 ....
pale pinkの妖精が
空中で小さく輪を描いた
彼女は氷のように少しずつ溶けていく
僕は慌ててユニフォームを探す
あの日と同じ背番号で
大観衆の中、ピッチに立つ
崩壊は始まっている
....
私は起き上がるとその光を見つめる
澄んだ空気と張り詰め思いつめた心は
虚空に浮かびあがるあの少し欠けた月のよう
暗い夜道を照らし出し闇のモノの存在を
影として知らしめる
そ ....
言い訳するほどの勇気がない
この胸にあるのは分かるのだ
しかし それを掬い取ることが出来ない
この手はもう冷たく
震えることしかしないのだ
手段はない
術は ....
気がつけば 真紅の色に 葉が染まり
逝く秋を知り ただ眼をとじる
都会の中の人間は皆苦痛を抱えている
自分もそうだ
競争社会の現実の中
まるで蟻地獄のように
足の引っ張り合いだ
都会の中の人達は心を汚してしまって ....
おちた おちた
とんだらおちた
彼等は飛べなかった
そして私も飛べなかった
飛べなかった彼等は
真っ黒な万有に全てを溶かし
還っていったのだろう
私もまた
真っ黒な万有に全 ....
{ルビ都会=まち}のなかで
電線に絡めとられた満月がわたしを見下ろす
おまえは自由なのだとでも言いたげに
「ほんとうのしがらみは見えないものなんだよ」
とつぶやいて
蛍光灯のした ....
鏡の中で嘲笑う者は
いつしか年を取っていた
絶世の美に酔いしれながら
いつしか年を取っていた
鏡の中で嘲笑う者は
いつまでも嘲笑っていた
なんて醜い顔かしら
排 ....
終わりを告げる声は無く
始まりを告げる声も無い
泣くのは
人だけではないだろうに
それでも再び
巡りくると疑わず
大好きなのに・・・会えない
大切なのに・・・抱きしめられない
それがすごく哀しくて かなしくて
今すぐ会って抱きしめたいのに
その願いは叶わない
愛してる・・・だけどその言葉じゃ ....
こんなに寒い夜だというのに
星空はどこか温かい
立ち止まって眺めれば
点と点は線になる
こんなに距離が遠いというのに
星空はどこか近い
目を凝らして眺めれば
どこかとどこかがつながっ ....
もしこの僕に翼があれば君の元へと飛んで行けるのに
もしこの僕に翼があれば君が悲しみにくれないようにそっと包んであげるのに
もしこの僕に翼があれば君が二度と泣かないように強く抱きしめてあ ....
走って
走って
逃げてほしい
辛いことを耐え続けるのが
本当の勇気じゃない
勇者に憧れるのは分かる
でもね本当の勇者は
逃げる勇気も併せ持ってるんだよ
....
与えるべき安心感を子に与えなかった親の罪
親の責任とは何かを教えずに育ててしまった親の親の罪
子供には何が必要なのかが明確にしない社会環境の罪
子への思いやりより自分の感情を優先させ ....
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