すべてのおすすめ
来なくてもいいのに勝手に来たあいつ
まるで私をあざ笑うかのように
あの日あの時あの場所に
あいつらのもとに
現れなきゃ
見なくて済んだ
知らずに済んだ
どこか別のと ....
ありのまゝに あるがまゝに
私は日々を過ごしている
雲のように移り変わるよしなしごとも
お茶のように喉をすらっと流れることも
みな私をとりまいている
....
気づくと隣りに寝息
昨日一緒にいた子
寒くなるといけないと思い
クローゼットから毛布を持ち出す
かけるなり伝わるぬくもり
女の子の匂い
白いやわ肌がもたれ ....
かえでやかえで
ぼくらが うたう
くるくる まわって
わ になって
あかも きいろも だいだいも
みんな みんな
くるくる ひらり
ぼくらの てのうえ
あかく きいろく ....
親友の奏でる
「久しぶり。」
なつかしい声、
じん‥とくる
彼の奏でる
「久しぶり。」
なつかしい声、
じん‥とくる
天空を見つめ
青空に輝く山吹色
僕の背丈を
とうに通り越した
まっさらな光を受ける
その姿
遠くからその群を
カメラに収めて
微笑む僕
夏は、好きだ。
....
手元にある一枚の写真
空はモノクロ、
下のほうはほとんど黄色
真ん中を女の子が何気ない顔で走ってる
赤毛のアンみたいな格好で
麦わら帽子に
色のうすい髪
一枚のエプロンみ ....
ずっと
そばにある
そばにおいてる
モノ。
色付きの
ちり紙すら
捨てられない
捨てたら過去の
記憶すらなくなりそうで
イヤ。
溜まり溜まった
大きな山と
....
日を追う毎に
重く重く垂れ込める雨雲
常に僕は、問う。
そこでしか生きられないのか?
ここじゃないどこかへ行けばまたやり直せるじゃないか?
でも、どうやって… ....
人肌が
恋しくて
輪郭がなくなるくらい
とろけて
‥満たされた。
ふいにかすめる不安混じりの溜め息
....
私は
どこへ向かって
石を置いているのだろう
ずっと遠くへ行くため?
それとも
今居るところから跡を濁さず飛び立つため?
川に石を並べて渡ろうとしているように思えるときがあ ....
或る秋晴の杜にて
私は
訳無く零れ落つる滴を止め能はず
時同じうして「何故死は在るのか」
天を仰ぎ雲一つ無きを知る
其は其で好い。
死せる感覚に 五感を研ぎ澄ませ
森の音を ....
―幾年も思い浮かべる蓮の根を身篭りたいの貴方のだから
「ランティルディ」を纏う真夜中
ひねた顔した満月
薄汚れた監視カメラに写るほのかな人影
部屋の中でキー置く音が響く
....
肚、なくなって久しいが
これを求める人々があとを絶たないのを見るにつけ
渇望されていることを知る
現れる土壌でないことを
察していても
なお
すかすかの
からっぽ
からっ ・ ・・ ぽ
あたしいままで なにやってきたんだろ
ただ とどこおりなくすごして
ただ のぞまれるすがたとかたちをもとめられて ....
いまのところいつでも
あなたのなかにわたしがいて
わたしのなかにあなたがいる
・・すごく、すてき。
むかしのにっきを ひもといた
みたくなかった あいたかった
ごちゃまぜだけど なつかしい
あのひ あのとき あいつらと
つるんで だべって わらって
おばかで よかった ....
だれかの温かい手につられて
また踏んだあの甲板
そう 見なれた茶色くまぶしいところ
窓の外はお祭りさわぎ
色とりどりのじゅうたん 花畑のような
いつもぱっとしないこの町もこの日だけは ....