何ゆえあたしは起きているのか。
人が眠る時間に。

ああ、冷凍庫の変な安いアイスでも食せばよいのかしら。
もう意味がわからないわ、広い広いこの地球にいてガリガリくんを食べるなんて。


 ....
斜光のまどろむ講義室
ノートを広げて座る僕と
入口には車椅子の男の子

授業までの待ち時間を持て余し
ふたりは
ノートの隅に書かれた
シュレーディンガー方程式の
井戸の中で
はにかみ ....
四ツ谷にもコンビニはあった
赤坂にもあった
渋谷にも日暮里にもあった
たぶん静岡にもあるし
屋久島にもあるだろう
たぶん

中央線を降りてしまうと
唐突にプリンが食べたくなって
私は ....
消えたくなったら

死にたくなったら


切らずに結んで

手首に傷を残す


17本の誓うを結び

17回、僕は死んだ


カラフルに見える糸は

裏腹な心の証 ....
夢という未来にむけ

毎日を
ただがむしゃらに

下を向かずに
ただ前をみて

どんなに貧乏でも
どんなに辛くても

前をみて
笑っている

そんな女の子は
強いと思う
 ....
さあその刃をちきちきと出して
鋭い切っ先を眺めてみよう
目に見えない何かが
今にも放射されそうではないか
その秘められた機能美に
ぞくりとする
ああ
そのカッターナイフが私 ....
丹念に整えた羽を広げ
今宵
貴方の元へ飛び立ちます
月光が優しく降る頃に
どうか
窓辺で待っていてください
黄金の粉をしたがえて
迷うことなく
貴方の胸へと向かいます
月光を舞い描く ....
思いを伝えられなくて
思いを伝えすぎて
無限階段を
一歩一歩のぼっていく糧にする

でもね


たったひとりで
恥をかくことはできるかい?
私は死んだので
私の体を抜け出した
いつか死んだらきっと飛べるだろうと思っていたから
私は飛んだ
町中を飛び回った

何人かの人と目が合った
けれど何も尋ねられなかった
飛ぶことができ ....
梅雨明けを待てずに
空は青に切り開かれて
ホウセンカの種が飛び散る

新しいサンダルが
小指を破って
滲んだ痛みは懐かしい夏

種の行方を見つめ
きみがいない、
そんなことをふと思 ....
たにんのこころは
しりたがるのに

じぶんのこころは
みていなかった
ことに

きがついた
しゅんかん

まっしろにわれた
こころが
こういった

もう きらい

どう ....
ボケットに
愛をつめこんで
電車は走る

窓の外には
形を変えた愛が
こんなにも多く

ざぶざぶと
波に洗われ
そして
さらわれてゆく

あなたが
待っている
駅までつづ ....
風船が
割れなくなって

空が
割れて

閃光星の隣まで
来てしまった
息の代わりに
靄を吸う

風船の中は
温かい未来で
階段も天井も
白く

湿ったものは
どこに ....
人は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて

世界は炎のように形を変えて
そっと温め
時々燃やして
いつかは消えて

けれど炎は消え去らない
くすぶり続け ....
目を閉じることと口を噤むことは似ている。
眠りに就くことと死ぬことは似ている。
さようならを言いながら終わっていく。
世界について考えるときに眩暈を起こす。
沈黙する、



沈黙する ....
しゃぼん玉飛んだ

マンションの二階くらいまで飛んだ

マンションの二階くらいまで飛んで

壊れて消えた


も一度しゃぼん玉飛ばしてみた

今度はすぐに消えた

今度は ....
こんなにきれいな夜には きみと一緒にいたい

夜空をこえてきみのもとへ 飛んで行けたらいいのにな

叶わぬ空に ぼくは願うよ

きみの他にはもう何もいらないから
構って欲しい欲求が交差して
母さんへの手は今日も降参した
 
毎晩割り箸の音が窓を叩く度
そろばんで計算したお弁当の旅
 
 
泣きたくなるね
 
 
帰って来てからの第一声が
 ....
気づいたら
自分の後ろに
千の詩がこぼれていた
足跡とともに
時には運命に悲しみ
時には人に喜び
生きてきたことを
生きていることを
感謝する
まだ前に道は続いている
そう
まだ ....
それはぽろぽろと
私の胸に落ちてくるのです
サテン地の上でするすると
薄いピンクを透かせながら
透明な玉になって流れていくのです
気がついたらそれはみるみるうちに
膝のところまできてしまい ....
「じゃあね」と言って
手を振った あの日


あれからどれだけの日々を
過ごしてきただろうか


あのときの約束は
果たされぬまま



ただただ
時間だけが


( ....
何かをしたかったけれど
何もできなかったあの時の
あの空に
苛立つ自分の気持ちを投げていた
あの白い雲にもう一度

夢を持ちたかったけれど
何も描けなかったあの時の
あの空に
悲しい ....
きみがもし
にさんかたんそを
はくのなら
ぼくはそれさえ
すうとちかうよ
 
きみがもし
にさんかたんそを
すうのなら
ぼくはそれさえ
あいしていくよ
 
そしてもし
すこし ....
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
別に

わかって貰おうなんて

最初から

思ってない




わかって貰いたいんじゃない





認められたいだけなの





こんな


私 ....
つきと金星のあいだに
カチャリと流れていったものが一瞬をすぎて
それは未来のような行方で


幸せとか苦しいとかというものと別次元
何もない世界のもとにある、わたし
すべての動作や感情を ....
心の漣は大きく
時に大きなうねりとなって、私に押し寄せる
弾き飛ばされると思うと私を飲み込み
うねりは更に大きく他人へと覆いかぶさる

運命というのであれば
信じよというのであれば

 ....
私の心の悲しみは
あなたがいないと鳴く小鳥
私の心の悲しみは
いつまでたっても止まぬ雨

私の心の悲しみは
ひとり寂しく見る夕日
私の心の悲しみは
寄せては返す波の音

私の心の悲 ....
彼の歌う声に
やっぱりベティが一等だなぁ、と思う。
彼にそう言う事は出来ないのだけれど
やっぱりそう思う。
いつまでも同じじゃいけないのだと
判っては居るのだけれど。
多分、僕が一番認めら ....
      僕を支えてくれる柱
   小鳥が運んできてくれた 一本の枝

あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜 


     僕らを邪魔した虫達は今 
 小さいけれど美しい羽 ....
わらさんのおすすめリスト(2525)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガリガリくん- 山内緋呂 ...自由詩16*07-8-1
車椅子の背中- 悠詩自由詩4*07-7-31
あなたの心はコンビニじゃ買えない- umineko自由詩9*07-7-30
ミサンガ- ゆうじん自由詩107-7-30
輝き- 結華自由詩4*07-7-30
カッターナイフ- 麻生ゆり自由詩2*07-7-29
アゲハ- 見崎 光自由詩1*07-7-29
相対・性- 悠詩自由詩5*07-7-29
空飛び死人- なかがわ ...自由詩5*07-7-29
ホウセンカ- 銀猫自由詩26*07-7-28
ぼくのこころ- 乱太郎自由詩10*07-7-28
黄昏- 小川 葉自由詩607-7-28
風船- ロカニク ...自由詩10*07-7-28
炎のように- 夕日央自由詩5*07-7-28
溶暗- さいらと自由詩607-7-28
しゃぼん玉- 優飛自由詩8*07-7-28
そら- CALIL自由詩7*07-7-28
欠家族- 青井 茜自由詩4*07-7-28
千の詩- ぽえむ君自由詩20*07-7-27
恋する涙- Itha自由詩107-7-26
潜水- 秋桜自由詩8*07-7-26
あの白い雲にもう一度- ぽえむ君自由詩15*07-7-26
きみ_と_ぼく(連詩)- 山中 烏 ...自由詩8*07-7-26
感傷的な夏より—連弾する午後の夢- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-26
別に、ただそれだけ- 蓮未自由詩5*07-7-25
首飾り- 唐草フウ自由詩14*07-7-25
決意- 茉莉香自由詩5*07-7-25
私の心の悲しみは- 未有花自由詩27*07-7-25
銀色のくもの巣と- プル式自由詩6*07-7-25
- 北大路京 ...自由詩13*07-7-24

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