反転された文字列から入口を探す
 隠された仮想領域のことばを拾いに
 ほの白い闇に明滅する極小級数の記号は
 ところどころ渦を巻いてわたしを惑わせる
 黒色星雲の配置にならい なぞるカーソル ....
路頭に迷う

なんて
誰にでもあるわ


だから、
無理して周りに
合わせる必要なんてない


気遣いを受け止めたなら
抜け出せた時にでも
『ありがとう』を添えて
満面の笑みを浮かべたらいい


安心 ....
ビルの
濡れたところと乾いたところ
海岸通りによく目立つ
あの一枚岩のビルが
晴れ間の舞台に立ち
静かな雑音と共生しはじめたばかりの今
まるで定規で測ったような岩壁のところどころが
濡れ ....
誰かを好きになって
結婚して
こどもを産んで

ごく自然ななりゆき
なんだけど
それを人間らしさと言えるのだろうか

赤ちゃんを抱いた
お母さん
しあわせそうに見えるけど

割 ....
今日は夕焼け空だった
だけど今日は相変わらずどこへも入り込めなかったので
迷っているうちに一日が閉じた
そして空欄の日記が増える
今日も何もない一日だった

なあ、嘲うなよ電気
そりゃ確 ....
       1

ひかりは、不思議な佇まいをしている。
向かい合うと、わたしを拒絶して、
鮮血のにおいを焚いて、
茨のような白い闇にいざなう。
反対に、背を向ければ、向けるほど、
やわ ....
それは見えないものだから

すぐに置き替えられてしまう

なかなか現れないものだから

駄目だと決めつけて諦めてしまう

こころの闇、なんてものはない

そんなところにダイブする必 ....
電車を降りると
点字ブロックが
花野に埋もれていた

あなたはここにある花の名を
一つとしてしらない
見えることもない

それでもその眼は
厳かなほどに瞬きをするから
見えているも ....
とおい、とおーい世界に行きたい
そこでは 黒と白が等しく混在し
せめぎあい 増殖し そして消えゆく場所
混じった黒は白ではなく
溶けた白は黒ではない
マーブルとなり螺旋となり
私を見下ろす ....
漆を塗り
さらに金箔を張った
豪華なわたしの部屋には
窓がありません

窓際無いのトットちゃん

トホホ

髪が伸びる
ゴムのように伸びる

オホホ

扉を窓にかえようよ! ....
この世の
美しいものだけをあつめて
花束にして
ガードレールにそっと
捧げよう

PRAY

絶対的な速さの
むこうがわに逝って
野垂れ死にした
男に
祈りを

墓標の代わ ....
僕の部屋の窓から焼却炉が見える
団地住宅に併設された
小さな灰色の炉は
押しつぶされたたまねぎみたいに見える
僕の部屋の窓には
すこし不恰好な焼却炉がいる

ひび割れそうにか ....
新緑の赤らめる
夕暮れの畔
終わろうとしている黄金の陽が
出来事を染め上げていく


水面で月が戯れる
影絵のようにたなびく振動

弧を描きながら
擦り寄せた声
求愛の儀式


どこまでも響く愛の歌を ....
 わたしたちのうつくしい夏は過ぎ去り
 ただ ぎらぎらとした陽炎ばかりが
 道すじに燃え残っているけれど
 二度とあうことのない確信は
 耳元で鳴る音叉のように
 気だるい波紋をいくえにも広 ....

初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
 ....
空の草原を
風がそっと撫でてゆく
空が左から右へ波打つ
その波を追いかけて
鳥が飛んでゆく
今日の草原は
青に満ちている
草原からの潤いは
地上の緑にとって
かけがえのない
命の源 ....
鏡を覗いたら

頭に白い糸がくっついてた

頭だけじゃなくて

手首にも足首にもくっついてた

どうやら上からさがってるみたい

それで上を見てみたら

大きな私がいた

 ....
咲いた
咲いたよ
黄色い光が一面に

これが初恋というものでしょうか
泣いて
泣き濡れても
涙が止まらなくなりました

風が吹き
風が吹けば
あなたに悲しい雨が降り
わたしの涙 ....
はつ夏は今年も空から降りてきた
すこし遅参だった
寄り迎える雨と

春の安らぎは訣せられ
季節の溜りから
そっとこぼたれ

そぼ濡れる外火のふるえながら吐息する
犬も女もさみだれ ....
「愛してるよ」と言われると、沈黙してしまう

わたしにとって、愛は、無償で尊いもの

以前、本で読んだ台詞を思い出す
{引用=

   愛っていうのはね なくならないんだよ

  ....
疑ってごめんねと遠くで囁く
私は耳元に感じて 一人狭い部屋でうなずく
関係はあまりに脆くて
関係はあまりに不確かなもので
二人一緒に苦しんでいたのかしら
終わるかと思ったそのときに
不思議 ....
炎は燃えたまま凍っていた
寒さが突然とやってきて
熱い炎を丸ごと凍らせたのだ
絶えず形の定まらない炎は
この冷たさに固定された
動こうとする意志を持ち続けたまま
静止している
その世界で ....
お母さん、
僕を"赤ちゃんポスト"に連れて行くのはやめてください。

もう僕、28歳ですよ。

赤ちゃんポストに投げ入れたい気持ちも分かりますけど…


いや、 ....
溢れでるものが 涙だけならば
錆びたナイフで故意に 傷つけたりしない

優しい感触で こぼれ落ちるなら
汚れた手を翳して 罪を重ねたりしない

ときどきは 昔のように あなたを想ってる
 ....
トワ エ モワ

きみ と ぼく

笑顔は ひろがっては いない

この 丘で

かぐわしい 初夏の 葉群れに

肩を 抱かれて

ぼくたちは いた から...
 ....
君が、いつもは強そーで男っぽいフリしてるのに「ミルクレープ、自分へのおみやげなんだ」って女の娘の顔してくれた時
僕、ときめいた

君が、何歳も何歳も年下でまだ幼さも残っててほんとは死にたくて死に ....
 あたしが忘れるものは
 どうしていつも
 大事な 大事なものばかり

 この手からこぼれだしてくのは
 どうしていつも
 大事な大事なものばかり

 路頭にまよってる
 将来の ....
綺麗で流れるような文章は
心にすんなりと受け入れられるけど
ありきたりで不器用だけど
それでも気持ちがこもってる
そんな手作り言葉が微笑ましい
規格化された文字体では
伝わりづらくて
他 ....
ずっと
船に乗ってた
訳も分からず
切符を持っていたものだから

夜空が美しい
けれど夜が汚い
信じていた
その濃色を

波が輝いている
チェロの音色が聞こえてくる
離さない
 ....
光と影の悪戯な満ち引きに操られるように
僕の足は急いだり止まったり

そして派手に曲がった{ルビ歪=いびつ}な足跡が
僕のたましい

美しい汚れと汚れた美しさの
どちらにも触れながら首を ....
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