水風船をぶつけられて
笑ったけど人知れず泣いてたあの子は
明くる日 きらめく水晶の舟で
だれも知らない金色の国へ だれにも告げず旅立った


水風船をぶつけて
実は謝ろうか謝るまいかと悩 ....
みのむしが
細い糸を
必死に
上がっている

何度も
何度も
上がっている

今日は
風が
強く吹いていた
北風が
みのむしに
むかって
吹き付けてくる

くるくる
 ....
この両手の広げて 両闇の夜 空
被りながら濡れたまな板をみる

喘ぐものは 名前などなく その前から
地球を喋っていたように、肌を捲り
恥ずかしがっていく

この両手の上げて 倒れる気美 ....
呼吸を忘れたら
水の中で生まれたんだと
七色の目をした
君が笑う
砂糖菓子のような
甘い声で
私をいともたやすく



漂う
いつでも
ここがどこか
私が何者か
それす ....
半分の月
半分の私

半分の影
半分の嘘

半分の過去
半分の夜

半分
しかわたさない

半分の罪
私は




_
何を知りたくて
何を見つけたくて
歩き始めたのか
なんて

曖昧な言葉よりも
どうせなら いっそ
君の殻を裂いて
剥き出しの心を
素手で握りたい

連鎖は やがて
互いを知 ....
{画像=080907104708.jpg}


夏休みにはいつも母の実家に帰って、
おばあちゃんのおとぎ話を聞いた。
従兄弟達と一緒に横になって
おきまりの昔話を聞いた。
遠くに盆踊りの ....
できることならば 
このままずっと何も変わらずにいたいのです
できることならば 
何もせずに漂っていたいのです
そう 
雲のように 
空を漂っていたいのです

罵ることもなく 
いが ....
店の
入り口の前に
一匹の犬が
座っている

自分の前を
通り過ぎる
人たちを
じっと
見つめている

まるで
誰かを
まっているように

「いらっしゃい」
「こんにち ....
 
「カワイイネ」
今日も買い手は5枚の諭吉(かみきれ)で
私から春を奪う

幾重にも重なった諭吉に
「苦シイ」と書いては投げつけた
帰る家なんてない

ラララ、ラララララ ....
ホリー、ホリー
見てごらん
空だ、空だよ、月夜だよ

ホリー、ホリー
おいでごらん
風が風だよ、木が泣くよ

ホリー、ホリー
手をつなごう
膝にお座り、空を見よう

ホリー、ホ ....
君の目はふしあなだから
わたしの爪がトウモロコシの粒にしか見えない

わたしには
君の歯がトウモロコシの粒に見えるように

『あんたなんか、ふん!』

たいていの人は
わたしなんか嫌 ....
たとえば、薄い桃色のマニキュアを塗ったこと
たとえば、眼鏡を外してコンタクトにしたこと
たとえば、いつもより30分早く起きて髪の毛を巻いたこと
たとえば、スカートの丈を少しだけ短くしたこと
た ....
やるせないとは

どんな気持ちだ

胸の高さまでの柵から

少し乗り出して

空を仰いでいるのか


柵の欄干あたりで

透明度の高い水が

溢れそうに張りつめながら
 ....
こんこんきつね

きみの右手のきつねさん

うすあかりのした

きつねさん

忘れないよ

ううん

忘れられないよ
いつも早い返信が遅れて
どこかさみしいのなら

何気ないひとことが可愛いくおもえたら
愛しくおもえたら 

そうだよ
もう
恋は はじまってる

僕が気づくずっとずっと前から
 ....
 
五月雨た空が悲しい日、
君は誰かに捨てられた猫のように
俺を求めてきた
 
都心のベッドで戯れて
埋まらない隙間に二人、
必死に何を詰めていたのだろうか
 
*
 
お前の一 ....
今日も一日誰とも話さずに終わってしまう
仕事柄何十本もの電話をこなし
お昼には職場の友だちとランチなんかしたけど
それで誰かと話したってことにはならない

パソコンの電源落として
机のまわ ....
愛犬をかわいがるよーに痛めつけてやったよ
優しさが残酷さにとってかわったね
裏切って、裏切られたら、愛おしさを思い出せたさ
後悔と安堵がゴッチャリグチャリ混じりあってわけわからんがな
おお、な ....
砂を
体中の空いてる
穴に詰めていく
埋め立てた人工の砂浜の
ほつれたぬいぐるみが
さみしそうに息をしている
「あなたのコドモを産むよ」
と笑い
雨上がりの
草いきれで肺一杯にして
 ....
見つけた

奥深い森の中に
ぽつんとあらわれた


絵の具を溶いたような
青い湖


ここに
私の希望が
泳いでいるような気がした

水面を風が舐め
さわさわと騒めいている

深緑の中に
ぽつんとあら ....
むっとするような草の匂いをかぎながら
僕は雨を待っているんだ

こんなふうに湿った空気の朝は
何だか楽しくてしょうがない

もういいかい
まあだだよ

ほら向こうで呼んでる声がする
 ....
庭に咲く
一輪の
紅い花

見ていると
笑っているようだ
人の優しい
笑顔のようだ

誇らしく
きれいに
咲いている

紅い花を
誰かの
部屋の
片隅に
そっと
飾 ....
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
夏が始まった、合図は
とある田舎の公衆便所の片隅で死んだ
ごろりと横たわる、蝉の亡骸
 
子供たちは
入道雲に固形の夢を乗せ
大人たちは
ただ 暑い暑いと液状になる
 
若者は、なん ....
{画像=080805022047.jpg}

掴まり立ちする息子を支え、
私に振り向く妻の肩先に思い出す情景がある。

思い出すとあの日私は
父親の傲慢な仕打ちに猛然と腹が立ち、
押し入 ....
おにーさん おにーさん どうしたんですか?
失恋でもなさったんですか?

世界中の不幸を背負ってるような しけた面してますねぇ
そんな顔して黄昏れてたって モテないままですよ

「 海パン ....
海色に囲まれてただ、沈んでく羽毛の底に疲れた背中

抜けがらだけ置いていきやがってという人もまた何時か脱いでゆく

午前四時朝になるか夜にとどまるか。待てずなき出すのはだあれ

もう二度と ....
本屋へ行った帰り道
公園に入った

ぐるっと公園を囲んだ木が
濃い影を作っていて
意外に温度が低い
真夏の午後二時で
誰もいない
セミがやかましい

水飲み場のあたりは水びたしで
 ....
蒸す夜の リージェントホテルの地下
急な階段を降りると 黒い扉が開く
すっとした冷気と
スモーキーな空間に吸い込まれて
おもわず{ルビ噎=む}せてしまうほどの

カウンターでバーボンコーク ....
わらさんのおすすめリスト(2525)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『水風船』- 東雲 李 ...自由詩5*08-8-10
みのむし- 妖刀紅桜自由詩5*08-8-10
水紅- 十二支蝶自由詩208-8-10
水母- さき自由詩308-8-10
ハーフ・ムーン- umineko携帯写真+ ...8*08-8-9
光と影- Izm自由詩4*08-8-9
狸囃子_/_夏休みの想い出- beebee自由詩1208-8-9
- あきな自由詩2*08-8-9
- 妖刀紅桜自由詩6*08-8-8
YUKICHI- 雪間 翔自由詩408-8-8
ホリー、ホリー。- プル式自由詩8*08-8-8
切ないほど_ボンビ- 蒼木りん自由詩208-8-8
すべては、- 神音自由詩408-8-7
柵と距離- 水町綜助自由詩1208-8-6
きつねさん- こころゆ ...自由詩3*08-8-6
愛してる- くるす.wh ...自由詩108-8-6
めぐみ- 黒子 恭自由詩308-8-6
働くひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-8-6
僕ら、ギスギスしてきたね- うおくき ...自由詩2+*08-8-6
水のための夜- モリマサ ...自由詩3708-8-5
青の中の希望- 舞狐携帯写真+ ...9*08-8-5
かえる- 未有花自由詩19*08-8-5
紅い花- 妖刀紅桜自由詩3*08-8-5
水のための夜- あおば自由詩24*08-8-5
なんにもならない、夏- ゆるこ自由詩508-8-5
因循と輪廻と繋がる想い- beebee自由詩18*08-8-5
幸せの青い鳥- 北大路京 ...自由詩19+*08-8-4
夏日- 唐草フウ短歌6*08-8-4
公園- ふるる自由詩9*08-8-4
UNDER_GROUND- 西日 茜自由詩13+*08-8-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85