御曹司という名前が無くても
生徒会長という名前が無くても
学年トップという名前が無くても
私を愛してくれますか?
御曹司という名前が無くなれば
生徒会長という名前が無くなれば
学年トッ ....
僕は怪物なので
あなたを犯してしまってもいいと思った。
有毒な手であなたの体を触る
汚染襞で同じばしょを何度もほふる
結局僕は
あなたが嫌がらないのが嫌になって
愛撫をやめた
....
「私は狂えるモンスターだ!」
と突然、君が叫び
13秒後
ああきっと、今聴いている音楽の影響なのだろうと
僕は理解し
もう一度テレビを見ようとした。
ちら、と横目で君を見てみる ....
春風に ふんわり 浮かぶ
赤い風船 指先に絡まる糸が
するりとぬけおいかけても
手をかざしてもとどかぬ
青空高く 遠のいて
手をかざす ひとこま
とどかぬとも おいかけて転び
膝をすりむき‥ニ ....
あたし、目が悪いんだよ。
ホントに悪いんだよ。
なのに
君のことは一瞬で探せちゃうんだ。
自信あるよ。
現に世界の何億人のなかから、あなたに出会えたじゃない?
スクランブル交差点の真ん中で仰向けになって倒れた
人々は僕を避けるようにして交差点を渡っている
信号が赤に変わった
地獄を渡りきった人々は僕のその様子をじっと心配そうに見ている
天国 ....
朝刊から目を離さずに
気の無い空返事
それは。あなたの得意技
わたしが何を考えていようとも
お構いなし
空気のような存在
親しすぎる関係の果てに待ち受けるのは
そんな空虚さだ ....
明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす
畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと
....
あたしはピエロなの
皆の前では
さも楽しそうに踊って
ルンタ,ルンタ
嘘の仮面を被って
今日も踊ります
ルンタ,ルンタ
明日はあなたのもとへ、
ピエロは休業
足取り軽く、
ルンタ,ルンタ ....
夕暮れ誰かの輪回しが
カラカラカラと泣いていた
知らない少女の影法師
カラカラカラと泣いていた
だあれもいない街の角
人恋しいと泣いていた
街の広場の古井戸が
カラカラカラと泣いてい ....
月の明かりが猛獣の目のように
この街を怪しく照らすよる
一台のバイクが唸りをあげて
幹線道路を駆け抜けていく
正義も悪も無いというなら
戦う事に意味はあるのか
考えるほどに ....
君は、恋人なくて
君は、友達なくて
君は、親兄弟なくて
君の中には、誰もいなくて
僕は、そんな君に憧れた
君は、恋心なくて
君は、友情なくて
君は、家族愛なくて
君の中には、なんの ....
さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを
公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も
なんてゆるやかなさくらの空
さよならというやまいを ....
いつもだったら泣いてるのに
いつもだったら僕が謝るのに
君からの ?ごめんなさい?
ホントは僕が悪いのに
ホントはわかってたのに
君からの ?ごめんなさい?
....
大きな円を描いた
いつか消えてしまうけど
ぎこちなく描いた線
ここから始めるんだろう
橋の下ながめたら
夕暮れ間近だよ
帯がほどけるように
全て消えてしまいそうさ
並べた二つの ....
息を吸って
止めて
3秒
空を見て
太陽に勇気を貰って
小鳥さんにコンニチハをして
そっと
前を見て
渇いた眼球に
一度瞬きをして
口を引いて
目を細めて
全感情を注ぐ
....
詩を書ける人になりたかった
なってみたら ろくなもんじゃない
詩が書けるなんて ろくなもんじゃないよ
ある
ありふれた
想い
という
呼び名の比喩が
争え
という
プログラムの元
生まれて初めての出航をし、
次の刹那
辿り着いた先が
温かい
実は
腹の上
だったと
結局
....
不思議だね 断られたはずなのに
今こうしてふたり 笑いながら歩いてる
擦れ違うひとはどう思うのだろう 君は気にならないのかな
気持ちを言った後からとても親しくなって
付き合うわけでも ....
おぉいえぃ
だなんて叫びながら
あなた。わたしのひみつをかき回す
そこじゃないけど
そこも。いい
ひみつはひみつ
おんなのひとは
おとこのひとと愛しあったなら
うー。だなん ....
地下鉄を抜けて
まだ低いところで呼吸してる
午後一時過ぎ駅前広場
灰色の街で
塗りつぶされてく
人も教会も犬も風も光も私だって一緒よ
乗りついできた
ひとつめの駅の
名前は何て言ったっ ....
流れゆく時間の中で
船をこぐ、僕独り
ぎいこ ぎいこと
流れるまま
こぎ 続ける僕
昨日の今日は滝をつくり
明日の今日は滝壺にある
つまりのところ
今日は滝
ぎいこ ぎい ....
かえるところがあるのならば、それでいい)
お葬式
カラスが黒く はばたいて
おひとりですか、と
月へ笑う
いいえ
あたしは迷子です、と
黒く燃える
火へ手紙を焼べた
....
新聞にどうどうと載っている
裸の女性が好き
どんなエッチな本よりも
新聞に載ってる裸の女性は
いやらしくて
たくましくて
モノクロなのが
ちょっと芸術的かしら
電車の中
向か ....
暖かな春空の下
君と歩く来週の始め
晴れたらいいなと
願いをかける
離ればなれの時が
見え隠れしても
今だけは
幸せを信じよう
冷たい風に吹かれながら
君と語り合ったこと
くだらない話で
夜明け ....
喜び
それは毎日の中の平凡な暮らし
喜び
それは生きているとゆう幸せ
喜び
それは与えられた環境の中の幸せ
喜び
それは助けてくれる友が居るとゆう幸せ ....
また独りぼっちになってしまった
ただ時だけが漫然と過ぎてゆく
花たちが一斉に咲き
町をにぎわせてくれる
朝、トランペットの音
気持ちのいい朝
いつも寝坊をして
外はほっかほっか
....
ねぇ
キミは今更
なんて言葉を吐いているんだろう
キミを傷つけるくらいならなんて
そんな段階はとうに通過してるじゃない
ねぇ
アタシたちはすでに
十分傷ついているじゃない
満身創痍 ....
視線の低い僕に繋がれた
のんびり足先まで溶け出す夕暮れと
女の子の目は右に左にゆれだすのが
振り子みたいだと僕は思ったり
たとえばあの踏切の手前に出来ていた
水溜りが死刑囚をモチーフにした絵 ....
鏡は自分にだけは
正直でありたいと思った
常に見るものに
反対のことを教える自分に
罪の意識を感じていた
だからせめて自分だけは
正しいものを正しく見たかった
だがそれは
自分が逆さま ....
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