この夏を
挑戦と挑発で 飾れ
(自身へ 挑戦状を叩きつけるのだ)!
秀麗な高山への登山のごとく
重い負荷を背負いつつ
清い汗を流して
トルストイ ロマンロラン ユーゴ 池田大作 ....
日を追う毎に
重く重く垂れ込める雨雲
常に僕は、問う。
そこでしか生きられないのか?
ここじゃないどこかへ行けばまたやり直せるじゃないか?
でも、どうやって… ....
今日は中日が逆転勝ちだ
あの娘はラグビーボールみたいに跳びはねているだろう
あの娘を好きなあいつは
一緒に見ている気になってテレビにかじりついてるかな、今日来なかったし
なんて ....
鏡で
からだのまんなかを
映してみる
無意識の下のほうで
こわかったのに
やっと気づく
安心する
一緒にいてくれた人の
声を
10年以上ぶりに
聞く
カセットテープを ....
きみと、抱きしめあう夢をみたよ。
ふたりして笑いながら
あついねって。
でも、どうしてもはなれたくなくて
きみはそんなわたしの気持ちに
やさしく、こたえてくれてるようで。
....
そこから
すべてがなくなりつつある
流しの前に立つもの
窓からの鋭い陰が
刺すように滑る
残されたのは
貴重品、
だったという塩
たぶん、
きっと、
大丈夫
ふりかけてみ ....
北区にあるショッピングモールに移転することになって
先週末をもって閉店するはずだったエスニック衣料のお店
何故か今日も店を開いている
お店の移転を告げるポップ
その「6月末日を ....
女の人がつけている赤いレーシーな下着が、
愛だと俺は思うんやけど。結局はそういうもんなんやろ。
黒のハイソックス、黒の学校指定プリーツスカート夏仕様。
白 ....
あらゆるまがりかどの公園の
無人のブランコ
ばかみたいにゴミ箱の中身はちらかったまま
カラスが群れる
夜道切り分けて曇り空は進む
ガラス窓が割れて
流線型で情報が流れ込んでくる
ひき ....
人肌が
恋しくて
輪郭がなくなるくらい
とろけて
‥満たされた。
ふいにかすめる不安混じりの溜め息
....
春にまいた種が
いつのまにかもう
つぼみをつけていたことに
気づいていなかった
「先生と会えるのは今日が最後なんだよ」と
ひとりの生徒が言ってきた
本当は
知っていた
....
ゆれる
ねんだいがゆれてる
かこたちが
こおるこおり
ぐらすにひとつ
とけてゆらゆら
しずむまで
ひみつ
わすれたふりして
レディオから
あの日もたしか
げつようび
....
六月のうちに、
してしまわなければならないことがあった。
思い出そうとして思い出せないまま、今、雨を見ている。
湿気が増して空気が濃くなると
呼吸しにくくなるからね
だけどそ ....
思い込みから想像妊娠をした女の 子どもは
一体 どんな顔をしているのだろうか
上目遣いの鋭い瞳をしているだろうか
それとも
夢見がちな丸い瞳をしているだろうか
いいや
きっと
焦点の ....
タンゴの旋律に
呼吸を合わせるように
茜色のロウソクの火が
ゆらめいている
凪だった{ルビ水面=みなも}を掻き立て
眠っていた感情に爪を立て
ゆさぶりながら
身体の中を貫 ....
疑った。
生まれたての やわらかな命に
答えは用意されていないのだ。
この地へようこそ。
君は もうすぐ
光を見つけるんだ。
今までの闇を忘れて
ニコニコと。
....
月曜日
仕事から帰って
メイク落としシートで顔を拭いた
ゴミ箱に捨てる瞬間
シートがため息を吐いたような気がした
火曜日
上司に怒られた
理不尽なことが世の中には詰まっていて
....
先生
ボク帰って来ました
この教室に
円周角やら
関係代名詞やら
習った
この教室に
先生
あなた方が座っていた
デスクに
今
ボクが座っています
こんなにも
広かっ ....
希望はいつも闇のなか
ひかりを見つめて
底にある
たとえはぐれてしまっても
上手にわらって
すむように
すべての虚言を
やさしく包み
希望はいつも闇のな ....
詩人のなかでは詩才が最も少ない
私の偽らざる感想・・・
輝くような比喩を織り込む人
文体が詩人の生きざまを語る人
自らの主張を説得力豊かに書き綴る人
このサイトの詩人の方々の作品は
....
なんで なんで と
聞きたがる あの日は
まだ何も知らぬ
真っ白なコドモだった。
笑ったり 泣いたり
知らん顔で通り過ぎようとする
オトナを見れば
少しずつ 少しずつ
歪んで ....
同級生はドラッグストアで働いていた
名前はみらいちゃん と云った
休みの日には呼び出されて
公園を匍匐前進させられたり
炎天下の坂道を延々往復させられたり
首を革紐で縛られたり
草を食 ....
みんな大好き!
と叫んだアイドルがいた
その場の誰もが
「みんな」には自分も含まれている
と信じようとして
アイドルの名前を大声で叫んでみたりする
「みんな」
そして「わたしたち ....
記憶は夕暮れていく
真っ青に染まり
帰る場所って
これは祈り
12階のベランダから地上を見てる
ナターシャ
得体の知れないものが
あたし達の体の中にある
悪意
諦め
水
脂肪
....
{画像=080710024320.jpg}
私は自分が泣くとは思わなかった
同僚と酒を飲み
語り合い
別れた時
涙が出た
酒を飲んで居ても友に言えなかった
卑しい自分 ....
深い 森の青 遠い山々
押し寄せる 驟雨の匂い
夏が海を抱いて
また再び
貴方と恋に落ちるのか
自己憐憫
自己嫌悪
隣り合わせの理想国・・・燃えて・・・
語りつくせぬ思いを
....
本当はね
この手で貴方を
守りたかったんだ
本当はね、
胸の奥のピュアな部分で貴方を
愛しぬきたかったんだ
本当はね。
この命を賭けて貴方を
支えたかったんだ
本当はね、
本当はね。
全て ....
{ルビ掬=すく}い取れぬもの
沸きたち噴きだす火口に押しこめようと
小さな突起ごとわしづかみに{ルビ掴=つか}んでは
肥大してゆくこころ
そっくりそのまま、ひとのところへ返そうとする
無 ....
人は空を見ていない
都会の中のビルの隙間にさえ
ちゃんと空はあるのに
人は空を見ていない
雲の端から溢れる光や
夕焼けの美しさに
気付こうともせず
冷たい日常にうつむいた ....
夏の暑さで
水が煮えて
水槽の中
飼ってた金魚が絶滅した。
{ルビ地球=ほし}を単位で
話さないでください
そんな大きなもの
僕の腕には入らない
未来を基準に
語らな ....
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