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真夜中に
目が醒めて
また哀しい夢を観た

いつも 
同じだ

寝室には鏡を置かない
目が合うと
わかってしまうから

昼間の私が
全部嘘で
もう
誰も信じてなくて

 ....
今にも落ちそうな
線香花火の最後の赤が

すっ


手元で息絶える


嗚呼
恋は終わるのだ

こんな風に
化石になって



 
秒針の一周で
思い出すこと

君の瞳
君の笑顔
君のくちびる
君の言葉
君の仕草
君の指先
君の髪の色
君の肌の色
困ったとき見せる君のさみしい目
ふくれっつらしてほんとにふく ....
さかなによく似た
君に寄り添って

みたこともない海の
話をする

あなた だってそうでしょう?
本物じゃない

ここにいる僕たちは
だからこそ 寄り添って

途方に暮れた
 ....
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核

私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で

私たちはつながっている
ように見える

私たちは触れあっている
 ....
君のあとで
僕は手を洗う

君の湿りを
指に
残さないように

ミューズ

薬用
ということは
消毒するのか
君の
君の何を

ことさら
勢いをつけて
これでもか、と ....
私の
私の良さを
文字にして
巨大なテロップで

渋谷の
新宿の
オーロラビジョンの隅々を

流れろ
流れゆけ
白地に赤の
強い文字で

意味よ
私の知らない
生きる価 ....
半分の月
半分の私

半分の影
半分の嘘

半分の過去
半分の夜

半分
しかわたさない

半分の罪
私は




_
ことばは 手段
伝えるための

深夜の国道は
暗く流れて
6車線 約50メートル
渡りきるのは造作ない

遠い信号が
赤に変わった
ヘッドライトが
右へ流れた

やすやすと
 ....
その
灰色の鏡面に
私たちは並ぶ
等間隔で

母の名前
兄の名前
私の名前

まるで
同じ大きさで
私たちは西を向く

九十度
異なる角度に
あなたの
名前がある

 ....
疑うと詩が書けなくなる
あとは
幸せなとき


大げさな絵の具のような
ありふれたフォーム
曲線

誰かがうつむいて
指折り数えてる
それは
ノルマとか銘柄とかで

ほん ....
私は売る
大切なもの
私の
私だけの

世界は
最初から決まっている
レアメタル
危険水位

少ないもの
限りあるものに
価値が
人がひれ伏すのなら

私には
あるじゃ ....
砂で海を
中和できますか

青で水色を
中和できますか

さみしさには孤独
私は黙る

何時間も何時間も
ずっと黙る


フラスコの水 そそぐみたいに
時間を私たちに{ルビ ....
スプーンで
粉っぽいくせに
白いお砂糖と
むりやり
無理矢理だよ
ぐるぐるってさ
なんとなく
計算なしに
ぐるぐるってさ
ねえ
私たちに似てるかも
なんてこと
なかったのにさ
 ....
東京のさかなは
全然ダメです
死後
七日目ですかって
そんなことを思ってしまう

電車から眺めると
無数の家だ

孤独
の意味を私は思う

ヘッド・フォンで武装して
右側をガ ....
私の
心の半分は
麻痺しているので
触れないでね

痛い、とか
冷たい、だとか
そちらの側では
感じられない

ただ
ぴりぴりとしびれるような
ここでない
どこかの空の

 ....
世界が
よくない方角に
倒れこもうとしている様は

ちょうど
伐採される老木の
ゆっくりと
森に倒れる姿にも似て

何もかもがスローな速度で
笑い声も
ブランコも
つないだ手と ....
薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
先おくりに しさえすれば
それでよかった
ぬるくゆるい 水の底の

求めないという自由

厚く張った氷の下に
摂氏4度
凍れない水

流されろ
流されろ
氷になって
あるがま ....
今日
他界した父の
初めての
誕生日がやってきた

昭和
何年だったか
いつまでたっても
覚えないまま

もう
数えることはない
死者の生まれ日

ある年は土曜日で
ある ....
診断はうさぎ熱
それも重症

止まらない
君に
大切な友だちに
手をかけるやまい

君は目を閉じて
やり過ごそうとするけれど
ボクのやまいは
それを越える

君を食む
最初 ....
四ツ谷にもコンビニはあった
赤坂にもあった
渋谷にも日暮里にもあった
たぶん静岡にもあるし
屋久島にもあるだろう
たぶん

中央線を降りてしまうと
唐突にプリンが食べたくなって
私は ....
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを

公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も

なんてゆるやかなさくらの空

さよならというやまいを ....
わらさんのuminekoさんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うつしみ- umineko自由詩10*09-2-1
それか_ら- umineko自由詩9*09-1-4
秒針の一周で- umineko自由詩17*08-12-4
ルアーズ- umineko自由詩16*08-11-25
イオニア- umineko自由詩13*08-11-9
ミューズ- umineko自由詩9*08-10-2
マザー・テロップ- umineko自由詩5*08-9-26
ハーフ・ムーン- umineko携帯写真+ ...8*08-8-9
J-walk- umineko自由詩8*08-7-28
家族- umineko自由詩5+*08-7-1
パラレル- umineko自由詩9*08-6-29
きさらぎ- umineko自由詩6*08-6-7
滴定曲線- umineko自由詩9*08-5-8
ココアの気持ち- umineko自由詩15*08-5-3
東京ヘッド・フォン- umineko自由詩16*08-5-1
片麻痺- umineko自由詩7*08-4-5
終の森- umineko自由詩5*08-3-30
桜の街- umineko自由詩26*08-3-9
ハレルヤ- umineko自由詩4*08-1-26
死者の生まれ- umineko自由詩6*08-1-20
うさぎ熱- umineko自由詩10*08-1-6
あなたの心はコンビニじゃ買えない- umineko自由詩9*07-7-30
素数- umineko自由詩17*07-5-4
さよならというやまい- umineko自由詩16*07-4-2

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