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・あの日

 
母が壊れてしまったのは、今から15年ほど前の冬の出来事だった。
 
当時高校二年生だった私は、北海道での修学旅行から帰宅し、うかれた気分で玄関の扉を開いた。
父は海外出張中 ....
花が咲いていた
透明な花だった
不安げに 宙を見つめて
静かに淡く咲いていた


その花を殺すために
私は今も生き続けている
毎日を 拾い集めて
私は今も生き続けている


音 ....
吐き出したくてたまらない
感情が
弱さのために
置き去りにされていく

そうして自身は守られている


紛らわす娯楽が
今は溢れていて
でも何かが残る
痛みの無いかさぶたのように ....
近づいて そしていつも消えて


わかっていながら
誰もいない部屋で待っていた
いつまでも

窓はちゃんとある
カーテンは少し分厚い
少しだけ外の空気が流れてくる

訪ねて来てく ....
大村 浩一さんの健さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母が壊れてしまったあの日から- 散文(批評 ...12*20-12-11
水やり- 自由詩520-4-6
一つにならない- 自由詩7+*05-12-9
ドアを叩いて消える- 自由詩3*05-10-28

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