すべてのおすすめ
お三時に彼はハンドルを回し
胸の部分の扉をパカリとひらいて
よい風を招くために
陶器のオルゴールを鳴らした
それは凛とした音色なのだけれど
彼はハンドルを回すことに執心していたの ....
 

刈り入れ時もよくわからないまま
彼女は優しい鎌をかける
遠雷
そのテンの首巻きはいい具合に違いなくて
ここいらは雪が笠のように積もるから
いつだって粗食で
ネジをまかれている
 ....
 

あたりさわりのない野辺は
どの角度から見ても真直ぐだった
だから
生き物の骨組みはどこからでも見れた


胸のあたりの骨の向こうは
いつも何かが始まって
終わっていた
始ま ....
水在らあらあさんの嘉村奈緒さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小丘- 嘉村奈緒自由詩1307-2-7
遠雷- 嘉村奈緒自由詩1306-9-21
リトグラフ- 嘉村奈緒自由詩1306-7-9

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する