すべてのおすすめ
そら
おそろしい
しずけさ
ふくらむ
むねに
雷霆ひびき冴えかえる

たれこめて
いずれふって来る
私の上に

見つめあえる
傘は
無用であります
そういったものは
そ ....
私は現在。
湾刀の先で風を切る一隻の、ゴメ
一隻の ゴメだ
これは帰れないみちのりであって
忘れていることなど何もない、道

ここに道があるからあるいて行く
あそこにはたどり着けないとし ....
それでも、最後には微笑む
日曜日さんさんさ(心の臓はぴりぴりじん
一期一会の花と風
雲はさよなら云っている
白い手をふる
御母上
まだ見ぬひとみに映ってる
空はどんなに青いのか
濡れた ....
雪解け道を歩いて行く
正午を呼ぶのはかなしびか
生めない、老馬の針仕事

今日は、と今日も初めてのあいさつをする
失われた空の色はいまも青く
生み落とされた核の舞台裏
微温む静水の夢
 ....
空虚な光のみちる
いまだしれぬ希望か

未完成な光
この静脈を流れるかなしみ
限りなく脈をうつ光源

おもいでの空は ほのか)
ほの暗くくしけずる黒髪の
源流へさかのぼりつづける
 ....
遠い空の胸のうちには
一本の糸杉が、しん と立っている。
青く晴れた(夜ふけの雨後の)
明けすぎた真ひるの素顔。
さやかに風光りほほえみ
零しながら宙のゆびさす。
糸杉は、無風にないで ....
今夜も
アオガエルのなき声のする田園を眠る
庭で白い芍薬が
ほのかに浮き上がる
視線の静かなまなざしで
満天のせせらぎの
おもい出のひかり
帰れない真夜中のいっそう暗闇をます
アオガエ ....
わたくしはきくのはなびらをかおっているのだった
霊園を照らす光に透けて
ただよう無修正の遠声はいつまでも増幅し
ゆくえ不明の足許を念じる
目的地はとうに過ぎた視線
まなざ ....
真っ青な血脈の層が 極限のうすさではりつめ
未到の境地が 静脈を経過しながら
うつらうつらと沈静していき やがてそらへと
暗く澄んでゆくのです。

架空層の仄暗いうちがわにある
華の蒼 ....
山岸さんは、
もう いない。
おさるさんに似た顔で
さようなら
もいえず
むねにちいさく根づいたきずが
うずくのである
おさるさんに似た顔で
いま
さようならをいおう
山岸 ....
うつせみの なくこの世あり ひびきすみ青やかになる み空の高さ












{引用=※ 現人(うつせみ)=?この世に現存する人間。生存している人間。
?この世。 ....
並木道は遠い空に凝立し
刻刻と外縁する静寂の列柱

冬枯れの枝に蕾のきざし
風光るまなざし
光繁る青葉
うつむいて秋晴れ
めぐるのは時ではない

螺旋する火の罪が現象する深い森の霧へ ....
おもいでの形見
私にとってこれは
変わらないことのひとつ
ここには風は吹いてこないけれど
ほがらかなひだまりがぽうっとしている

いつまでも
微笑する宇宙のふちで。
私の子午線 ....
無垢なるいのちをみつめる光は
かげることのない心臓だ

だからそのいのちの影は
しずむことなく
みちるばかりで
月の亡霊のように 果てしがない海原をひっぱる

陸地の無い水平線上に ....
{ルビ箸立=はしたて}に
ひっそりと立っている お箸
いのちの橋渡しを行うもの

せつなさをとおりこして
うれしさがあふれそうな
いのちの輝きの
道のりを
真っすぐに
みおくって ....
遠い風の透けた
銀のしずくが
{ルビ月影=つきかげ}おぼろにひびいて
さびしく薫る
ぬれた黒髪
結いあげる白い手

静かすぎる吐息の重さは
うつろな視線の光
映る予感の静寂が ....
最後まで
射しこむ視線
うっとりと透ける黄金の光に
浮かびあがる白い顔が沈黙をまもっている
一瞬間、

じゅうりんされた庭に
咲く血の花が
わたしの静脈でかおる午後

いく ....
かなしいふちに降る雪が、
しろくしろいねむりにつき
冷気をはりつめて
その肺にひびいている。
しぃん、とした熱が、
深淵から徐々にひろがり
焼けた声となって吐き出され
冬の空 ....
ちかごろでは、
神様の御札も
値段があがってきた。
不景気だったり 物騒だったりで、
あがったらしい。

そんなわたしたちを見て、
神様は、どういうだろ?
さぞかし心外だろ ....
風が鳴る
凍える魂を
ひき連れ去る寒月を
湾曲する星夜の岸を
鋭く細く鳴っている

{ルビ居炉裏端=いろりばた}の数え歌は
今宵も尽きることはなく
月影の枝が
障子に透けて心細くゆれ ....
潮風にさびる
落日の{ルビ夢幻=むげん}
ゆく手には
茫洋の{ルビ天=そら}

遠音の影を
ひびきつづける海岸が
涙できず知らぬ世で 立ち尽す
瞬息の流星

ほそぼそとあが ....
あきらめは
落葉に{ルビ埋=うず}まる倒木だ
{ルビ水面=すいめん}に浮かぶ枯れ葉の息だ

全てに対し
後ろめたいことの無い
青い空をあおぐ

倒木も枯れ葉も
{ルビ生命 ....
水が、渇いていく
いのちある喉から
光陰の{ルビ嗄=か}れる
か細く陽光に
反射する雲へ

終ぞ
逃れられぬ影を傾きつづける
静寂の光

水涯にたたずみ咲いている睡眠

絶大な ....
   {ルビ鉄=くろがね}の背のように
   陽を照り返す
さざなみの群生するこちら側で
砂に潜っている
   貝の喘ぎは
   打ちよせる海水に
くりかえし濡れる
しろく寡 ....
電信柱の先が
お墓のあたまに見えた
あそこでセミに鳴かれては
私は独り笑み
アイスクリームのとけるままに
いつまでも返事を、まつのだった

べとんべとに常温で濡れてしまった
床を拭きな ....
午前零時の産声が
真夜中を、とおりすぎて
青雲でゆれていました
しかしながら
その姿を見た者は
だれひとりとしていなかったのです

川岸に転がっていた小石を持ち帰り
庭のすみっこに置い ....
私は、私の影であり
影は、影の影である。

どこまでも
黒く透ける現し身を
冷たい風がなぞり
さみしい熱を奪い去っていく
だからといって みたされることはない
このささやきが、色づ ....
{ルビ海鳥=うみどり}は
{ルビ淋=さみ}しくないて いますよと
波間のふねを
そよ風が
帰っていって 透きとおり
なき声ひくく羽ばたいて

夕べの斜陽が今朝方に
燃え映ってしゃらしゃ ....
黒髪を 風にすいては色もなく

岸辺に咲いた 白い花

ひんやりうずく 視線に限られ

カラスアゲハは はねを日に焼き 沈黙を舞い千切る
   いさり火の あかく燃えたつ 秋の暮れ



いっぴきの蜘蛛は、
自分の領分をわきまえて
一心に一糸の糸を張りめぐらす。
それはそれは正確で絶妙に

果して、
わたしはどう ....
ルナクさんのこしごえさんおすすめリスト(141)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名の無い死- こしごえ自由詩3*10-7-15
亡命者- こしごえ自由詩5*09-7-1
ONEDAY- こしごえ自由詩2*09-7-1
一期一会の春先- こしごえ自由詩1*09-7-1
くしけずる_むすめ- こしごえ自由詩4*08-11-11
稲穂- こしごえ自由詩5*08-10-6
アオガエル- こしごえ自由詩9*08-10-1
命日- こしごえ自由詩6*08-6-27
時の青玉- こしごえ自由詩3*08-6-16
山岸さん- こしごえ自由詩6*08-5-14
秋空- こしごえ短歌7*08-4-2
四季の、けもの- こしごえ自由詩4*08-3-12
鎮魂歌- こしごえ自由詩15*08-3-8
心臓- こしごえ自由詩6*08-2-25
お箸- こしごえ自由詩10*08-1-19
うすげしょう- こしごえ自由詩13*08-1-7
白い顔- こしごえ自由詩9*07-12-12
ゆきをんなとわたくし- こしごえ自由詩10*07-12-8
おふだ- こしごえ自由詩5*07-12-6
いなか- こしごえ自由詩11*07-11-19
はるのよこがお- こしごえ自由詩6*07-11-17
晩秋の朝- こしごえ自由詩9*07-11-9
水影にわれ果てる- こしごえ自由詩9*07-11-8
対岸- こしごえ自由詩10*07-11-2
ゆく夏の陽炎にて- こしごえ自由詩7*07-10-29
かえる- こしごえ自由詩12*07-10-25
水母- こしごえ自由詩10*07-10-19
ある港によれば- こしごえ自由詩8*07-10-9
黒白断片_(こくはくだんぺん)- こしごえ自由詩6*07-10-7
曼珠沙華- こしごえ自由詩14*07-10-1

Home 次へ
1 2 3 4 5 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する