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雨が降りそで降らない
日曜の午後は
ポテトチップ食べながら
録画しといたホラー映画を観る
夜は自然薯を擦って
遠州流に鯖と味噌で味付けて
あったかいごはんと
新鮮なまぐろと一緒にいた ....
時間に穴を開けてつなげるのが
タイムトンネルで
空間にやたら穴が開いちゃうのは
小松左京が書いてた
認識に穴が開いたら
きっと一種の認知症なんだろうし
心に穴が開いたらそれは失恋
な ....
ひとりで家にいるから寂しい
というのはありきたり
都会の喧騒の中で寂しい
というのもバリバリ既視感
寂しさに貴賤はないとする
軽重はあるとする
浅薄深慮があるかは知らない
寂しさと孤 ....
「ココロオドル」
「ココロオドル」と奇妙な四角いガラスのような機械に書いてある。どういう意味だと問うてみたいが誰もいない。そもそも此処は何処なのか。「誰かいますか」と声に出してみた。自分のも ....
古ぼけた木の雨戸の裂け目から
ひかりがこぼれている
というからにはここは建物の内部
だと思うけどよくわからない
振り返ると壁に逆さに映る風景
一瞬ぎょっとしたがこれはあれだ
ピンホール ....
私たちはみんな心の王国に宝を並べる
そうっと陳列したガラスの動物園
折って開いた紙の動物園
自分だけの国、でもこっそり人と比べる
怖いホラーのようなと言われたら喜べる
病める厨二病たちの ....
本当は詩人じゃない私は
君ら詩人のフリをする
本当は無毒のクロアゲハは
毒持ちジャコウアゲハを擬態する
バケモノは
何かに化けるからバケモノ
ホンモノは
生きてるそのまんまでホンモノ ....
心のなかに
空っぽの部屋がある
空っぽにしてある
なにかなくしたわけではなくて
空っぽの部屋は空っぽだから
タンスもない本棚もない
ラグも敷いてないし椅子もない
ポスターもカレンダー ....
ウサギは窓辺で静かに眠っている。ゆっくり上下するので息をしているのがどうにかわかる。死にかけたウサギをそのままに私は玄関の鍵を閉めてでかける。すこし歩いて橋を渡ればそこはウサギはおろか蟻一匹生きてはい ....
日差しの刃に斬られ
だらしなく溶けてゆくかき氷の
まだ冷たいスプーンをなめながら
またひとつ星がおちたのに気づく
小豆とぎと河童と
座敷わらしとあと誰だっけ
訃報を連絡するために
黴 ....
彼岸前に咲いた彼岸花
十日も早くやってしまった敬老の日
もう動いてない扇風機
時が早く行き過ぎるように思うのは
忙しいからでも年をとったからでもなくて
たぶん
昨日の空と
今日の空に ....
wcさんの佐々宝砂さんおすすめリスト
(11)
タイトル
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カテゴリ
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日付
どうして詩なんか書いてしまうんだろう【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
5
25-1-12
穴【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
3*
24-12-20
寂しさ【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
3
24-12-19
瞬篇集『ディストピアの五つの欠片』
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
1
24-12-18
逆さの庭【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
2
24-12-12
デジタル怪物園【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
5
24-12-11
擬態【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
6
24-11-27
空っぽの部屋【きょうのソネット】
-
佐々宝砂
自由詩
10
24-11-25
ウサギと鍵と橋に関する断章
-
佐々宝砂
自由詩
1*
23-10-9
失う夏のソネット
-
佐々宝砂
自由詩
6*
23-7-28
ベテルギウスは突然に
-
佐々宝砂
自由詩
1
15-9-15
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