スカートのすそひるがえし走りさる君の背中がただ真っ白で

十七才忘れられない最強のあたし恋などバカにしていた

この胸のこの心刺すこのナイフ透明な血をドクドク流す詩

真っ黒なコ ....
夕陽からあの頃へ傾くこころ

あの夜の、星がいまでも眩しくて

ウトウトして傾いている無垢な時間

きみの顔を思い出すたび忘れていく
夏に買った
金魚鉢は
金魚を飼うための
金魚鉢なのに、

いまではもう
青空を飼ってしまっている。

いつか知らないうちに
金魚が青空に
溶けてしまったという、
嘘みたいな嘘 ....
{引用=むかしばなし}
幾千幾万の囁きで雨は静かに耳を溺れさせる
まろび出た夢想に白い指 {ルビ解=ほど}く否かためらって
灰にならない螢の恋は錘に捲かれて拷問されて
透かして飲んだ鈴の音も夜 ....
今日も真夜中の向こう側から
たくさんの「タスケテ」が届く
本気もあればウソもあって
見分けるのはむずかしい

だけどアタシはとりあえず
見つけた全部の「タスケテ」に
「ダイジョウブ」って ....
波のうねりが変わり、感染から感染へと有機物の個体も変わる。超派生的な若さ。裏返る戦士たち。突起物が無い。それはまた新たな生成への第一歩だとも言われる時代。
グレーに染まる艶やかな長髪は蛇行の帯び ....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた

はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
The golden door

うちの猫はキーボードを踏んで歩き
スリープ状態のパソコンを呼び覚ます名人である

ぼくの彼女は何時も地雷を踏んで歩き
その意味ではとても有能な詩人でもある ....
{引用=
 毎晩、おなじ夢をみていた。 

 わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらを ....
明けの明星、涼やかな風
柔らかな毛布にくるまれて

時間は緩かに流れていき

浮遊する意識、わたくしの
居着く場所、この地球
湯に浸かりノスタルジーに浸ってる

雨のなか潤っている草と土

梅干しのすっぱさ侮り後悔する

きみが笑う この永遠を信じている
開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
国会中継が流れた状態で
テレワークをした

国会中継をずっと聞くなんて
普段は出来ないから
さてどんなもんかと
思っていたら
繰り返し
繰り返し
おんなじこと質問して
おんなじこと ....
たくさんの花に埋もれて
あなたは静かに眠っている
これから
遠く遠くへ旅立つあなたに
長い手紙を書いたから
旅の途中で読んでみてよ
ガタゴト揺れる電車の中で
いい時間潰しにはなるよ

 ....
人の世界では
何者かであらねばならない

そして僕は
何者でもない

先生
僕は

患者ではない
信者ではない
生徒ではない
担当ではない
愚民ではない

先に生 ....
「死にたい」

唇から零れ落ちる夜は
時間の粘度も高くなり
生きたまま
全身の血が失われていきます

苛立ちすら
霧散する無力感

【本当は】
【死にたくないけど】
【もう】 ....
母さん??

私が呼ぶと
文節のない文字を
あなたはつぶやく

失ってしまったね

私は

悲しいことだけど
自然なことかもしれないね
あなたの

あと何年かで
そこ ....
小雨つづく六月、小さな
悲しみが路傍に立っている

嘘をつかれて、嘘を信じたのは
あなたの涙があまりに寂しげで

それが一番うそっぽいから
しずかに自死しようと歌った

私は私の ....
あじさい柄の、
日傘が咲いています。

梅雨の間の、
晴れの日の、

左目が痛みます。
婉曲な月が浮かんでいる
高橋留美子とつげよしはるが好きで
藤原新也と東京漂流する夢をみる

彼女の方程式は誰も試さないほうがよい
ゆれうごく等記号の
ちっちゃな解決なんてほっとけばよいのだ ....
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
この深夜、
網戸越しの夜風に当たりながら
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている

境界の門が開く ....
斜光射し込む裏庭で
子供が一人うずくまり
紫に色づく紫陽花を
両手で触れながら
眺めている

うねる夏の夕暮れ
深まる闇

子供はやがて居なくなり
闇に包まれた裏庭に
紫陽花だけ ....
深夜のマクドナルド。真夜中の高速バスを待つ場所が見つからない。駅から離れたマクドナルドしかなかった。しかし、時間になってもタクシーがつかまらない。駅までの道は暗く長い、人気がない。さて私はどうしたか。 .... あたたかなあなたのひざを枕にしシャイな笑顔と目があうプリズム


はいっ!という返事が真っ直ぐだったので顔を二度見た。初恋でした。


こらえてる、腰も砕けて座り込むほどの失恋でも ....
世間ではまだまだだというのに、
給付金がぶじ口座に入った。
暑いので冷房入れたら、エアコンが壊れた。
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ

 ....
ナタデはドコかとお探しのようですが、そりゃあナタデはココですとも!
ナタデがココではないドコかに存在しているとでも思っていたのですか?
最近は毎日が
元気出したり
落ち込んだり
嬉々としたり
鬱々としたり
したりしたりの
繰り返しだ

それでも今日は

緑照り映え、陽光に
貴女の顔は、明るんで
悪くない、悪くな ....
死ぬ気のない自分は、
死ぬ気で、物事を考えたことがない。

殺す気で白人警官は、黒人男の首を、
殺す気で踏んづけた。

眠らせる気で夢魔は、女の胸を、
眠らせる気で踏んづけた。
 ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アオハル春雷- 秋葉竹短歌420-6-28
傾く無垢- 水宮うみ川柳2*20-6-28
金魚の音- 秋葉竹自由詩1120-6-28
頭の上にかもめが落ちて来る- ただのみ ...自由詩8*20-6-27
ダイジョウブ- もとこ自由詩14+*20-6-27
無性器人間/ふたなりくん- アラガイ ...自由詩4*20-6-27
母親の変態についての手記- ゆるこ自由詩12*20-6-25
The_golden_door- 梅昆布茶自由詩1320-6-23
海鳴り- 羽衣なつ ...自由詩12*20-6-18
この地球- ひだかた ...自由詩320-6-15
海の水- 水宮うみ川柳2*20-6-14
みなぞこ- ひだかた ...自由詩420-6-13
国会中継- 花形新次自由詩120-6-12
花葬- 卯月とわ ...自由詩320-6-11
たったひとつの強み- シホ.N自由詩820-6-11
死にたい、が零れる夜- もとこ自由詩11*20-6-11
青、もしくはブルー- umineko自由詩13*20-6-10
そんなことより大切な人生を- 秋葉竹自由詩920-6-9
残った夢- ナンモナ ...自由詩12*20-6-9
彼女の方程式- 梅昆布茶自由詩1020-6-9
指切り- クーヘン自由詩11*20-6-8
すっと孤独に留まりながら(改訂)- ひだかた ...自由詩520-6-7
推移- ひだかた ...自由詩520-6-6
君は乗り捨てた自転車だ。- 杏っ子自由詩220-6-6
三千世界に、春陽かがやけ- 秋葉竹短歌620-6-6
病葉- ナンモナ ...自由詩5*20-6-5
一つの生を、一つの詩を- ひだかた ...自由詩4*20-6-5
ナタデ- クーヘン自由詩1*20-6-5
- ひだかた ...自由詩520-6-3
気概- ナンモナ ...自由詩4*20-6-2

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