戸外にいる気分を味わいたくって、
セブンイレブンから缶コーヒーを買ってきた。
ああ、街中には僕たちが一息つけるところなんでもうわずかしかない。
(そうでない人たちもいるのだろう)

君は君自 ....
苺ジャムは煮沸したヘモグロ瓶に詰められ出荷される。
生き物どもの血の色は、本日もストロベリイの真っ赤っ赤。
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
 北の国には幽霊船がいるという。誰もそれを見たものはいないが、晴れた日には沖合に蜃気楼のようなものが立ち上がる。それが幽霊船だという。幽霊船は千の魂を積んでいく。幼くして亡くなった者、戦争で命を落とし .... 進行速度の遅い
乱気流は鈴鹿山脈を越え
大阪平野にフェーン現象を招き
一月の最高気温レコードとなった
毘盧遮那仏よ
立ち出でよ
吐息一風
悪政を焼き払え



 ....
1

毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて

見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ....
「背側側頭窓」からチーズケーキがみえる。
その表面にはいくつものき孔があいている。
が、たべてもおいしいだけで、孔の味は発見できない。
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない

寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
 ....
くるくると空が流転する。
葉がさざめく。
海の底を人魚が泳いでいく。

悲しみは積り、積り、
切なさで、
わたしはそれを胡麻化している。

あなたたちも同じでしょう?
細やかなことが ....
通販番組のトマトは未だ切られたことに気付いていない。
事件は既に発生しているのに、この国の警察はまだ動かない。
う つになった
つ まづいてしまった
く つがぬげた
し にたくなった
い きることになった
おそらく
この自然には同じといえる
事象はありません

天国と極楽が違うように

希望のシャロンに
輝く未来は到来しないように
さっぱりわからない
まま
死んだひとがいた

けっこう
にくまれていたのかな?

こっちは嫌いじゃなかったよ

けつえんなんだから

法事には行ってたでしょ?

なにかにやぶ ....
パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る

そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
 ....
悲しみを癒してくれるのは
時の流れなのかもしれない

悲しみを救ってくれるのは
寄り添ってくれる愛なのかもしれない

しかし
ぼくらはただ知らないだけなのかもしれない
もしかしたら
 ....
1

コミケの意味さえも知らずに、そこでは生身
のラムちゃんが見れると聞いたのもので。中
味も知らない冊子を所定の場所にドンと置く
と、待ってましたとばかりに、とは言え、一
言 ....
また夜になり
静けさ、
部屋に充満して
私は一人横たわる
人差し指より先に薬指が
ディスプレイに触れ
誤字が打たれていくのを
眺めながら

)アトランダムな文字列から
)生傷の如く ....
言葉というのは
光の反射のよう
どこでどう突き刺さるのか
わからない

まるで迷子の心細さなど
味わったことない顔をして
いつか母になったとき
むかし言った言葉に
埋め殺されそうにな ....
五本の石柱がたっていた
ねっとりしたモスグリーンの海水に浸され

洪水の街を泳ぐ人達
徘徊していた裸の老女は何処へ行ったのだろう?

目覚めて闇が迫って来る
自分という感覚が死んでいく
 ....
出題例:パンはパンでももう二度と食べられないパンは?
解答例:あの子がトングで配膳してくれた給食の揚げパン。
391

  咲くな
      まだ散るな


392
そうしたら今でもって
僕らは僕らに戻って
月はまた月になる


393
えん っていうのかな
すぐに ....
空っぽのパーティーの肉料理
こんもりとぶ厚い太腿

276,000回のキッスと
体裁のよいオードブル

雑誌のポケットにしまわれたゴシップ記事
インデントされたままの挨拶文みたいなラブレ ....
眼が在り映り凝視し続ける眼に
脳裏の戦場の消えない殺し合いか
眼前の草むらの子供らの激しい絡み合いか

展開され焼き付けられるその光景

草むらの草いきれも
左足にぐるぐる巻かれた包帯の ....
お寿司のネタは常にネタバレをしている。
シャリの上にて堂々とネタバレをしている。
忘れられない最終の恋を
たいせつな思い出にするなんて
自己愛が強すぎる女みたいで
ちょっと引いてしまう

陽はまた昇るから
新しいまっさらな真っ白な心で
前を向いて恋をしたって、いいんだ ....
お腹と背中がくっついて薄い紙切れとなった僕。
北風に天国へ飛ばされ、祖母のぼた餅が食べたいな。
現代ならば夜行列車ではなく、
夜行バスに乗っていく。
でも誰も、
銀河バスなんていう奇妙なものは思いつかない。
(あ、毛糸で編むのを忘れた)
(あれはあなたのための毛糸だったのに)
車窓に ....
わだかまりが
嫌で
夜を歩くのです

わかってもらえない
プライドを捨てて
夜を歩くのです

すべてを終わらせるために
生きてきたわけではない

夜を歩いて
たどり着いたコンビ ....
24個の光が
  鼓動する
    キャンバスの上でまわる
それは時間だ


キャンバスの中では
   今日と夕陽が混ざり
      遊び疲れた赤い河が流れる
そして娘の声が空気遠 ....
暗闇に蒼白い河原の
小石夥しく静まり返り
流れ動き澄む川は無音
黒く光る水面の異様
恐るべき氾濫を孕み
奥まった沈黙を保つ

決して終わらない不安は
この沈黙という深い謎に
剥き出し ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- 朧月夜自由詩6*20-1-30
ヘモグロ瓶- クーヘン自由詩4*20-1-30
呑まれる- ひだかた ...自由詩820-1-29
幽霊船- 朧月夜自由詩4*20-1-29
希求- ナンモナ ...自由詩3*20-1-28
Astronomy_club- AB(な ...自由詩10*20-1-27
ヴェロキラプトル- ナンモナ ...自由詩6*20-1-27
氷点下- HAL自由詩9*20-1-27
僕たちはすべて水際(みぎわ)にいる- 朧月夜自由詩6*20-1-27
トマト- クーヘン自由詩3*20-1-26
うつくしい- きみのて ...自由詩1*20-1-25
ストレリチアのストイケイア- ナンモナ ...自由詩4*20-1-25
- 立見春香自由詩420-1-25
光りはじめる- はるな自由詩15+20-1-25
不可知- HAL自由詩8*20-1-24
Egg-Lab-Mates- AB(な ...自由詩9*20-1-24
ディスプレイ(改訂)- ひだかた ...自由詩520-1-24
母に- 立見春香自由詩420-1-24
夢現- ひだかた ...自由詩2*20-1-23
揚げパン- クーヘン自由詩3*20-1-23
フラグメンツ_カタログNo.391~420- AB(な ...自由詩4*20-1-22
パーティー- 梅昆布茶自由詩820-1-21
露呈(改訂)- ひだかた ...自由詩920-1-21
ネタバレ- クーヘン自由詩8*20-1-21
お鍋のなかみ- 立見春香自由詩620-1-21
ぼた餅- クーヘン自由詩3*20-1-20
無題- 朧月夜自由詩13*20-1-19
夜を歩く- 立見春香自由詩820-1-19
キャンバス- フリーダ ...自由詩420-1-19
露呈(改訂)- ひだかた ...自由詩420-1-18

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