冷蔵庫にお土産のマグネット、大群。
小さな磁力で日本各地から集まってきた。
玄関の前で斜めになってカメムシが死んでる
斜めになって題名を叫んでいる
詩は叫ぶものとは
言いたかぁないが
耳に突き刺さる
詩は突き刺さるものとは
言いたかぁないか
聞こえるものは
し ....
目の前を
私の中の諦めが
口笛吹いて歩いているよ

どうとでも
なれとまごころ傷つけて
すれ違う恋、なんてバカなの


ドアを開け
そちらの夜を覗いたら
まるで十字に ....
ぶらっと寄らないかあの店へ
忘れられないひとが待っているかもしれないから

すずなり横町とライブハウス
本多劇場と誰も歌わないあのうた

ロングバケイションとお気にいりのロケーション
計 ....
眠れない夜のオフィーリア、
貴女は死に向かって歩む?

{ルビ水面=みなも}に映える白詰草には、
僕たちの{ルビ記憶=おもいで}が散りばめられて。

貴女は、夜へと歩き去るオフィーリア、
 ....
ねじばなの咲く土手にすわって、
 わたし、むこうを向いていたの。
 
ローカル線の電車が駅に、
 すべりこんで、鳴らす警笛……
 
ええ。2両しかない電車で、
 雲のようにながれてゆく。 ....
ふわっと地面におりてきて、
 着地。
 
ああ、ここに貝殻があるわ、
 と手にとって、
 
お日さまにかざして、
 すかしてみる。
 
貝殻は、貝殻だわ。
 わたしも誰かにとっての ....
汚れたままでいます
あの人がくれたキスがなくならないように
顔も洗わず、シャワーも浴びずに
太陽を浮かべてくれた貴方
演奏されたリクエスト曲は「明日への架け橋」
一緒に聴いた歌の意味も分らず ....
詩やエッセイを書く。自分にとってそれがどんな意味があるのか?

かつて詩やエッセイの投稿、コンテストに夢中になっていた時期がある。そして何回かささやかな賞をいただき、それが励みになり、少しでも多く ....
夜に
仔猫が出没しなくなって
2週間?
虫の声が聴こえはじめて
1ヶ月?
新しい時代になって
6ヶ月?
私うまれて
何十年?

秋は、紅葉
秋は、満月
秋は、いろんな欲 ....
秋口が開き
無辺の静かさ、響く
赤々と彼岸花咲く土手の向こうから
手招きするように
ゆっくりと、ゆっくりと

)もうはっきりとは
)思い出せない過去がある
)色褪せながらジリジリと
 ....
夜半、防犯カメラの死角を縫って駆ける。
あの子のハートに火をつけにいく。
死んでしまいたいと思うことは多々ある。
わたしが今住んでいるアパートのベランダからは、
オベリスクのような細いビルが見える。
わたしはその細いビルをわたしの墓標だと思っている。
その細いビルを ....
悲しみが少しだけ減った夜には、
悲しみをプディングにして食べてしまおう。
そうしなければ生きられないのであれば、悪になることは悪ではない。
問題は悪をもって何をなすかなのだ。
悲しみが少しだけ ....
打ちっぱなしのコンクリートに、ウサギ模様。
あれは星雲、これは星。あれは星座、これは銀河。
わたしたちの見ているのは、宇宙。
まだ見ぬ宇宙がそこにあると……紫煙の向こうに、確かめているわたし。
 ....
前ぶれもなくざわめき、ふるえ
雑用の手を止めて
窓ガラスの向こうの外側に向かってつぶやいていた

上手に作った紙飛行機がすんなり空気をつかんで
ひとしきり空の空気を楽しみ
決して落 ....
灰色の街道沿いの
深く暗い井戸の底、
白く円かな女の顔が
微細に揺れ動きながら
切れ長の目を閉じ浮かんでいる

死んでしまった死んでしまった!
わたしは戦慄のうちそう悟り
隣で無表情に ....
ぼくらが見ているのは鏡に映ったかのような仮想現実だ
それは一見現実かのような様相を呈するがあくまでも現実ではない
ただ厄介なのはその仮想現実が
ぼくらの現実とぴたりと寸分違わず重なってしまうこと ....
飛んでいる矢は静止していることに
時熟できる者は決してゼノンのパラドックスが
あながち間違いではないことに気づく者であり
現在は常に過去であることを知る者である

それは己を時間化することに ....
秋の雨引き戸を開き覗く夢


翻る少女の声も遠く去り


秋よりも秋を装う女たち


水槽に涙をためた金魚姫


翼切り歌を失くして人になる


手折るなら痛みの一つ分か ....
風景画のように澄んだ風景のなかに、ゆれて。
りんご王女が顔を赤くするから、すこしうつむき──
 
ぼくは窓のそとを王女が眺めるままに、
王女の髪と景色とを見ていたんだ。
 
水彩画のように ....
積み上げたものがパーになっても大丈夫。
いつかチョキで勝って、すべて取り戻せるよ。
そしてほんとうに、
物事が終わり続けている。
かしこい 頭割れ たちが
計算して、
そのとおりに1日がすぎる。
知らない男と過ごしても、
きもちはすかすかさびしくて、
言葉のなかにだ ....
神さまのぬり絵は芸が細かい。
僕の心に眠る花にまで色がついてる。
光が幹に当たり移動していく
奥まる緑が揺らいでいる

落ちる木葉を捕えた視覚、
落ちた木葉を掴んだ感触、

この晴れやかな秋日に
僕は自分を忘れていく

森の只中に佇んで
すっかり ....
いずれ遠くなっていくこの一日に
ちょこんと座り瞑目する君は
未だ見ぬ異郷の光景が
大地をカッと割り姿現わすのを
静かに一途に待っている

)熱風の匂い 大気の感触
)ああ既に遠い一日よ
 ....
希望で照らしてほしいわけでもなく、
絶望から抜け出したいわけでもない。
ただ少し、この不安を減らしてほしい。

空から落ちて来る一粒の雨に、
何個の水素が含まれているかなんて、
わたしは知 ....
最高気温が随分と下がったのに
まだエアコンは点けっぱなしのまま

温度が高いのが苦手なのではない
湿度が高いのが苦手なのだ
ある種の人間と同じように
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ
踊りたい夜だった
寄り道する気もなくて
適当に夕飯を買った帰りの
どうでもよくなってんだ
寝て起きて寝て起きて
出勤直帰出勤直帰
帰って飲んだビ ....
青と緑、光と影
空に突き上げ梢が揺れる
照り映えながら、翳りながら
青と緑、光と影
ゆったりと時流に貫かれ
今日という日を進みます。
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マグネット- クーヘン自由詩5*19-10-8
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etude- la_feminite_ ...自由詩3*19-10-7
etude- la_feminite_ ...自由詩4*19-10-7
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- クーヘン自由詩4*19-10-6
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ポエム- la_feminite_ ...自由詩4*19-10-6
ポエム- la_feminite_ ...自由詩4*19-10-6
10/6(日)_曇り- 山人自由詩1*19-10-6
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チョキ- クーヘン自由詩11*19-10-4
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ぬり絵- クーヘン自由詩4*19-10-2
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空から落ちて来る雨に- la_feminite_ ...自由詩3*19-10-1
苦手- HAL自由詩6*19-10-1
ザ・ビュー・フロム・ズィ・アフタヌーン- 砂漠枯自由詩119-10-1
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