濡れたアスファルト、
黒光りしながら
ゆらゆら揺れ
今日は雨、
胸奥が
酷く切なく軋み
遠い記憶の余韻が響きます

 *

あれは小学二年のこと
休み時間の騎馬戦で
後頭部を切 ....
生活費を入れてくれないのはざらで
生きるために必死に貯めたお金を使っては
その場しのぎをしてきた過去
今でもその癖が抜けなくて
最低限のものしか買わない、買えない
経済を回すのはお金持ちの仕 ....
降りやまない雨の朝
喘息の咳で目が覚める
珍しいことではないけれど
ひゅーひゅーという呼吸音が
息苦しさを物語る
空しく酸素を求めてあえいでは
金魚みたいだと自嘲する

大人になれば自 ....
ぼくは昔から人よりいくらか理解力が劣っている所がある。

これは確かなことで、1回言われてもすぐに分からないのは勿論で、3回ぐらい言われても分からないことが結構ある。

例えば仕事においては他 ....
風にたむろした 光を
手掴みしたら 雪になる
今年の正月は 暮れやすかった
そんな 冬でした

秋が落とした 請求書は
来春払えたら と傷口へ手紙します
離散したのです
笑 ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で

(金木犀の花が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)

 ....
時々、
頭の中のどこかを
交換してもらいたくなる
人格などいらない
フォーマットされていい

ぼくはあんまり、惨めだ、
吐瀉物に
綺麗な薔薇が咲きそうだ
自分由来の
不幸ばかり ....
寒い、寒い
冬は嫌いだ
暑い、暑い
夏は好きだ

季節は廻って終わりがない
人の命は限られている
命の躍動
死の静寂
廻る季節を越えていく
いつか地球が自転をやめて
命が絶えるそ ....
 気温がさがったと感じる時

 空気が入れ替わったと思う

 温かくなった時

 ぬるいと感じる時

 入れ替わったとは感じないのに

 体が負担をかんじている

 心にも ....
退屈に突かれ
音に叩かれ
時間に捕まえられる
忘れるなよ
一日は八分五十八秒

食べる
静かに
清める
動く

食静清動
食静清動
梔子の花は枯れず
ただ一輪として朽ちず
果てしなく昇る夏雲の白さを
その面に留めて

漣は凪がず
ただ一波として静まらず
絶え間ない青い流れにいつか
遠く帰るために

空は果てず
 ....
音楽を聴く分析学的な時間が好き
きみと過ごす解析学的な時間

深く沈潜してゆく愛情にも似た雪のよう
罵られる騾馬のように時間が過ぎていっても

愛撫する隙もないきみと暮らしているぼくは
 ....
西の空が
赤銅色に燃え残り
薄暮が辺りを包む頃
俺は拳を握りしめ
一心不乱に進んでいく
胸の辺りに蟠る
抑えがたい不安感に
鼓動激しく息を継ぎ
夕闇の道を進んでいく

西の空が
 ....
暁の空中戦では紅の豚がヒーローなんだが
真夜中の山手通りには椎名林檎しかいない

僕の雑草図鑑できみの名前はハルジョオン
ユーミンの派手なステージとは違う質素な

神々の復活レオナルドダヴ ....
たとえばちょっとした時、他人の車に乗らなきゃいけなくなって乗り込んだ途端、ああ人の匂いだなと思うことがある。その人の、ひいては生活者の匂いだな、と。消臭剤では隠し切れない微妙な生活臭及び体臭、あのそこ .... 地平線の終点のない広がり

始まりも終わりもない線

見えないもの達が存在する

海は空と交わることはなく

永遠に夢みる

この広がりは僕が消えても

いつまでも存在する
音のない祭りのような
秋の懐に手を伸ばすと

秋は
私に泣けという
笑えという

成熟した色香を肴にして
酔えという
踊れという

秋は
物詫びた儚さを詠う
孤独を背負った
 ....
魂の風うららかに萩の里 🍂


コスモスと一生暮らす{ルビ鄙=かたいなか} 🌺


人みんな父あり子あり街の秋 👨‍👧


会いに来て逢えずに海へ風一路 🌊


はから ....
空の似顔絵を描くとね、どんなに下手でも似てしまうよね。
空には正解がないから、きっと間違えようがないんだよね。
あまりに多くの悪徳を重ねてきた
まともな頭ではもうない
精神の波はあまりに高かったり低かったりする
地べたをはうようだ
もうじぶんはいい匂いの、きのう庭で見たシュウメイギクや金魚草のやさしさの ....
キジバトがアスファルトのすき間の
塩化カルシウムを求めてやってきては
車の気配に飛び立つ
その柔軟で頑強な胸筋は
うすく乾いた空気を捉えては
スノーシェードの向こうへと飛んでいく
その屈強 ....
じゆうだなあ
白いなあ
なんでも書いていいんだなあ
むつかしいことも
おふざけも
純愛や青春や絶望も
宇宙人だって
なんでもここに書けるんだなあ
ポンコツなのでも
傑作でも
みーん ....
用水路沿いの道筋が
黒い墓石に至る所
彼岸花が群れを成し
赤々と赤々と
咲いている

移動していく車列に乗り込み
ぼおっと凝視する私の脇を
過ぎ行く赤い点々と
迎える黒い御影石
天 ....
不安で
なんもできん
そんなこと
詩にかいちゃいかん
でも
書いちゃう

そのことの
まあ
きわまりだよ

寒い
陽がほしい
ああこれだ
この感じだけがあるな

向日性 ....
童貞が
洒落で道程を読んで見る。
どの程度理解するか。
曇天の下ふと思い出す。
重い 重い! 重い!!
振り返るな!


私の詩は詩なのでしょうか?
どなたか批評お願いします。  ....
最近、英詩を書き始めました。
書き始めて1週間が経過。

英詩を書くといっても、
まずは自分の普通に書いた詩をある翻訳サイト
(グー○ル翻訳などではなく、AIが翻訳してくれるサイトがあるんで ....
枕に顔をうずめた状態で

目を覚ますと

決まっていつも、右目の目尻の辺が軽く濡れている

覚えはないが

魚だったり、女だったりしたろうか

食われたり、食ったりしたろうか

 ....
めをつむり
色んなことを考える
詩が座っている
手招きする
まごまごとしている
今日は座ってるか
そうするか
そんな日もある
めをつむり
もう一度
色んなことを考える

じき
 ....
開かれる
空の瞬き青々と

白雲棚引き
行方は知らず

哀しみ溢れて
秋風の吹く
ふっと森の脇道に
消える女の
コートの裾が引き摺られ

土煙上がり
瞬間の
狂騒に黒い幹がそそり立つ

森はやがて雨に濡れ
ひっそり静まり返っている
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨降りの記憶- ひだかた ...自由詩520-10-10
夫を愛していない- 無限上昇 ...自由詩420-10-10
喘息- 無限上昇 ...自由詩320-10-10
取り立てて書く事でもないこと- 道草次郎散文(批評 ...320-10-10
春へつづく季節- 道草次郎自由詩320-10-9
憧憬- ひだかた ...自由詩520-10-9
夜半めざめて- 道草次郎自由詩320-10-9
冬が来る- 無限上昇 ...自由詩220-10-8
入れ替わる空気- 佐白光自由詩1*20-10-8
かけ声#1- 奥畑 梨 ...自由詩1*20-10-7
梔子の花は枯れず- につき自由詩4*20-10-6
秋の詩片- 梅昆布茶自由詩1420-10-5
夕闇- ひだかた ...自由詩520-10-5
ハッブルの宇宙論に添えて- 梅昆布茶自由詩320-10-5
他人の車- 道草次郎散文(批評 ...3*20-10-5
地平線の広がり- フリーダ ...自由詩320-10-4
秋の心- 風の化身自由詩2*20-10-3
秋の愉しい散歩道- 道草次郎俳句4*20-10-3
似顔絵- クーヘン自由詩3*20-10-3
とくにない- 道草次郎自由詩1*20-10-3
キジバト- 山人自由詩4*20-10-3
白い畑- 道草次郎自由詩5*20-10-1
秋いろ- ひだかた ...自由詩220-9-30
太陽への甘え- 道草次郎自由詩320-9-30
曇天- レオレオ自由詩3*20-9-30
英詩を書き始めて思ったこと。- 月夜乃海 ...散文(批評 ...6*20-9-30
涙跡- 道草次郎自由詩220-9-29
箒星- 道草次郎自由詩3+*20-9-28
初秋にて- ひだかた ...自由詩420-9-28
出来事- ひだかた ...自由詩220-9-27

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