じきに夏ですね

わたしの表現は
誰にも奪えませんが

暑さにかまけて
じきに夏ですねなんて言ってみる

新陳代謝で生まれ変わるわたし
青空のもとで血肉を燃やす
風の隣で鼻を利かせ ....
あの時の理解は宇宙に染み渡ってゆくのだ。

ほかのまぜものを食べてみようか
黎明の貧困のうち商売が成り立たないから
廃墟に廃棄される、ロボットの哀しみの夜を知れば
凍てつく空気を ....
吹いている
もう風が絶えず
吹いている

私は空の青みを見つめる
やがてその底の方から
貴女の声が木霊するまで
漆黒の闇に手を伸ばし
混沌の夜にひざまづき

吹いている
もう風 ....
前歯を光モノに替えてやろうと思う
「ピカリ、が眩しいだろ?スズメ
奥歯の歯周ポケットから小銭が溢れだして
それを溶かせばいいだけのお誂えさ
ここだけの話しだけど 」
使えば使うほど ....
{引用=落ちてきました
くだものです
なまえはしりません
まるくて、やわらかいです
あなた神さまからうまれたんですよね
了介くんがいってました
(了介くんは十二歳の時に
 海でお ....
音楽の花の大地に星も降る
色彩が瞬き心に透き通る
風につられて 心地よく時間を置いて
手を合わせる

何かと繋がり その何かを考えずにすむ
心の置場所 雛を巣にそっと置くように
 ....
少女がいま黒い部屋でしずかに笑っているのは
そこに活けられた中原中也が枯れているからです

中原中也は季節に追われ
小さな窓から見える春の風に憧れたのですが

羨ましいとは言いませんでした ....
じぶんがひさんだから
というりゆうで
たにんをこうげきしていいの?
じぶんがきらいだから
というりゆうで
たにんをきらってしまっていいの?

じぶんがただしいというのは
ただの ....
  
  
  
  透明な、空も、地も、花も
  
  そこには、君の心が宿るよ。
  
  
  
  君が青く見れば、果てしない。
  
  君が踏み出せば、風を巻く。
 ....
{引用=ちいさい音ですね

しってますよ、草むらのなかです

(ひとはいつか 虫になる、のでしょう)


わたしは音に、よびかけます

海に行ったこと、ありますか

 ....
縮れた葉っぱに青虫が転げて
砂利の中に風格ある化石もどき

静かな空におじいさんのくしゃみ
ドクダミの鼻にキッス

川の流れのようなワンピースを着て
牛糞香る路地をのんびり散歩

無 ....
先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ

愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ

各個の自我が邪魔になるって心の壁 ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ ....
遠い火をみつめている
どこにいても遥か彼方で
ゆらぐこともなく燃えている

あそこを目指していたはずなのだ
臍の下あたりで、眼球のうしろで
わたしのいつ果てるかわからない
火が求めている ....
可愛いと
言われたことなどかつて無い
それが定めの因果な感じさ


綺麗だと
言われたことなら少しある
可愛くないって聴こえた気がした



夢のような
夢を見ていた良い人も
 ....
俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
新緑の芳香をひたすら嗅いでいた
そ ....
このまま苦しいなら、悩む必要なんてないから、逃げて欲しいと
私は黄泉比良坂の手前まで追いかけます、それが仕事ならばっと

自分の人生は自分で決めろやって言う、
社会に出たら、ほんと、
誰も正 ....
孤独と孤独の隙間をぬって
愛と愛の真ん中を射抜き
私は私と豪語する

午後には母が来て
レモンティーを作り
帰って行った
部屋中が香りで満たされる

満足と満足を温めて
夜にま ....
ある日突然 少女たちは愛に目覚める
砂漠の朝 あるいは雪山の夜に
一頭の馬のように私のもとへ
走って来る そして駆け抜ける愛の痛み


運命だと知るには遅すぎるだろうか
少女たちは祭壇に ....
戦争で取られたものを
戦争で取り返すと思うのは
至極当然のことだが
一体何が悪いのだろう
政治家だからか
酒を飲んでいたからか
言った奴が明らかにバカそうだからか
それら全部があてはまる ....
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 .... 映画三本立て

離別〜決別〜惜別〜
(1)
「道」
監督フェデリコ、フェリーニ


(2)
タクシードライバー
監督マーティン、スコセッシ


(3)
…マ ....
優しさのグラデーション
増えた色 密度も増し 煌めきが尖るメルヘンの角
舞って秒を光の粉にして 吹いてゆく 風の小さな心臓

あなたのメッセージを見ると元気が湧く
優しくなったね 昔 ....
海蛇は
叶わない愛なんて知らないって言ってた

幻の夜、
ボタンの落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった

知ってる

紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に降り立 ....
しにたい

しにたくない

しぬしかない

花占いのように繰り返される
私を内側から溶かす呪文
唱えるたびに増えていく
細くて長くて赤いライン

決して消えない心の傷が
刻印と ....
女の子が木に登って
何かを夢中で取っている

何を取っているの?

思わず見上げて私がそう問い掛けると
女の子は秘密を見られた顔をして
突然姿を消してしまう

木の下には麦わら帽子が ....
栗の花のにおいがすきです
栗の花はみたことありません
これは栗の花のにおいだよって
たっくんがおしえてくれたので
栗の花のにおいしってます
ばらの香りなんかよりすきです
ばらと ....
からめあった足の白さが
波打ちぎわまで押し寄せてきた

夜半にくるくる回る満月
血に濡れた髪を真銀に染める

あなたの友人は
みな海底から這い上がり
石榴の頭であなたにすがりつく

 ....
動かない川の水面に、
漆黒と銀白の陰陽
濃密に混じり輝いている


対岸の雑木林、
淡い陽光に照らされ
そよとも揺れず
枝絡み合い重なる奥に
白い空間 ぽっかり開く

凝視されて ....
澄ました正装のように
白い波は悠々とした

砂浜は遥か彼方まで
カーキに揺れた

私は独り
この海辺に座り
あわれ と ああ

間にある
汚れた虹のような
渋味のある断崖を
 ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
じきに夏ですね- 印あかり自由詩10*19-5-29
ただ世界はひまわりでできているべきである- 秋葉竹自由詩819-5-28
吹いている- ひだかた ...自由詩519-5-27
プラチナ- アラガイ ...自由詩10*19-5-27
- 羽衣なつ ...自由詩7*19-5-26
音楽に感覚が横たわって- 朝焼彩茜 ...自由詩819-5-26
らぶ- 秋葉竹自由詩719-5-25
へびよ、さらば- 秋葉竹自由詩119-5-24
【_空即是色_】_(タイトル変更)- 豊嶋祐匠自由詩4*19-5-23
- 羽衣なつ ...自由詩18*19-5-22
楽しいね_楽しいや- 印あかり自由詩10*19-5-22
ペイン・イン・マイハート- 秋葉竹自由詩719-5-21
静けさ、ちょこんと- ひだかた ...自由詩1619-5-20
遠い火をみつめて- 帆場蔵人自由詩11*19-5-19
可愛い馬鹿にさえなれない- 秋葉竹短歌519-5-19
グルーウ゛(改訂)- ひだかた ...自由詩319-5-19
●__「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」__●- 足立らど ...自由詩1*19-5-18
℡が来ない- 花林自由詩119-5-18
Equus- 石瀬琳々自由詩13*19-5-18
戦争で取り返す- 花形新次自由詩119-5-16
旧作アーカイブ4(二〇一六年三月)- 石村自由詩21*19-5-16
男たちの別れ(恋愛編)- アラガイ ...自由詩3*19-5-15
優しさ研ぎ澄まして- 朝焼彩茜 ...自由詩12*19-5-14
新しい明日(蛇女の影)- 秋葉竹自由詩619-5-11
廃園の子どもたち- もとこ自由詩1019-5-11
麦わら帽子- ひだかた ...自由詩619-5-11
栗の花- 羽衣なつ ...自由詩6*19-5-10
えいえんの海鳴り- 秋葉竹自由詩719-5-9
原光景〇他者- ひだかた ...自由詩519-5-9
海を見た- Giovanni自由詩9*19-5-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71