暮れて行く秋
まつすぐな道
銀杏の葉のそよぎ

感じてごらん
たつた今うしなはれた
いくつもの命の分だけ
透けて行く風を

たつた今うまれた
いくつもの命の分だけ
 ....
(慟哭)

世界に影を落とした優しい諦めを知らないで惨めな豆腐の角はたいせつに磨いたアクアの舌。はもうないけど人狼の夜は深く更けゆくばかり火の鳥を知らない?

(うそ。知っている。)

悲 ....
今の世に生まれ、目が見え、耳が聞こえ、口が利けるものとして


言わなければならないこと

伝えなければならないこと

抑え切れないものがあります


それは人が聞いて
 ....
羽根が刺せなくなるくらいの背中の凝りの
緊張感を羽ばたかせながら
血流の問題を即毒スルーさせて流す本物の入れ替えた血の値色

何の為に生きるなんて地球は伝えてない
きっと
ベースに滞りなく ....
やわらかな肉に
流れる
清冽な水を
むさぼり飲み
やわらかな宇宙を
貫く
輝きの光を
集める

ことば、コトバ、言葉 を!

欲望の卑猥を魂に焼き
スコンとまっさらな地平から
 ....
神様 私は悲しみと向き合っているだろうか

絵具で押し当てた灰色の空に ギラギラと鱗が生える

その日の空自身が自ら仰ぎ泳ぐように

時間を動いて泳いでいる

ぐだりぐだり

片足 ....
落ち葉舞うもう絶え間なく絶え間なく

鰯雲流れ流れて西へ行く

木立の間茜の光冬陽落ち
震え、祈り、破れた、心で、声は生きたがっているように聴こえます。艶めかしい雲の色は、ふたつの虹が、絡み合い、混ざり合った生き方です。なにも捧げない、他人任せの希望、ただ生きるために、悲しみに汚れる .... その木製の寝台はきっと
幾度もさびしい月夜と寒波を迎えつづけて来たがゆえ
あの月の桂と同様のものに変質してしまったに違いありません
その柔かな布団はとうとう彼女の豊かな乳房となって
ぼくという ....
風一吹き静まる街に冬陽射す

ぽかんとして我一人居る冬陽の底

帰ろうよ声の木霊する冬の暮れ
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
とつぜんですが、
狂ってしまったんだ

人生の歯車

その人にあってしまい
その夜を境に
とも言えるけど、
本当に狂いだしたのかな?

人生の歯車

それ
わかんないよね ....
  静かさ


静かさ、といふ音があると思ひます。

秋の夜長、しをれかけた百合を見ながら
静かさに耳を傾けます。



{引用=(二〇一八年十一月八日)}



 ....
わたしを測るものさしと
変わらないリズムで過ぎていく日々

この二つが欠けてしまったら
わたしはどうなるのだろう?

毎日何度もわたしを測り、確認し
毎日同じリズムで過ごす

わたし ....
白い顔、しながら
君を探すんだけど

君の顔が見えない
強い雨が目を刺すから
くぐり抜けた街の汚れは
とりかえることもない
白いカッターシャツを
汚し続けているんだ

ため息を ....
ごめん。
嘘ついていました。

恥にまみれた人生を、送って来ました。

なにもカッコつけたいわけじゃなく、
じゃなく、
とてもカッコをつけたいの。

だって、生きて、

なんのた ....
あゝ、それにしても
時代の騒音は
どうしてこんなに胸に残るのか

夕べ、楽しい
笑顔の写真をみた
懐かしい、カーニバル
踊り狂った
ふたりの距離は
どんな不幸も忘れさせてくれ ....
鈍色空は僕の心
鈍色空は僕の気分
鈍色空は行き止まり

そうしてぼんやり全てに呆けて

僕の心に花野が開ける
狭い暗渠を通り抜け
あの無上の花野に至る
父さんの部屋には
美しい蝶たちがたくさん死んでいる
父さんのお好みの姿勢でピンに止められ
埋葬もされず
ひたすらあの男から愛を注がれている

父さんの部屋から
解放された死者たちが溢れ出 ....
無限に続く壁
無限に広がる床
あらゆる空間がつながっている場所で
すべてが(すべてが
そのままに飾られていたとして
ひとつひとつ手に取り(触れ(眺め(聴き(感覚を
総動員すれば
好きなも ....
遠くの森はいつの日か
愛娘と歩いた森
今頃木々が色づいて
キラキラ綺麗に輝き出し
二人で辿ったあの道を
艶やかに照らしているだろう

 娘よ、お前は元気かい?
 今頃二十歳のその道を
 ....
天高く
伸ばすてのひらヒラヒラと
透きとおる風、雪舞わす風

あなた待ち
こころがきゅんと鳴る音と
聴かせてあげたいシャランと月光


倒れ込む
キラキラ夜空の下の街
初冬の ....
午前五時四十三分
顔を隠した太陽の光が空に反射していた
光だけ先走ってしまうそそっかしい太陽も
じきに僕のことを覗きにくるだろう

おはよう ありがとう ごめんなさい さようなら

僕は ....
十匹めの
熊を抱いて眠る
波寄せて ひいていく
ながい一瞬に

あらゆるものを天秤にかけ
そして
壊しました

抱いたまま ゆきます
壊れながら
熊たちの なき声を
眠りに ....
天使だって、
死ぬんだ、って。

それは、
凍りついた川の岸辺に
天使の肉体がたどり着いていた。
なぜか、
人が、
人の心を、
疑い、
恐れる、
荒野の街の、
夕間暮れ。

 ....
生まれ落ちたらおっ死ぬまで

食べて寝て泣いて
学校行って遊んで
学んだりサボったり
好きな子ができたり手を繋いだり
イジメてみたりイジメられたり

分からないんだなぁ

就職して ....
古ぼけたオルゴール
今じゃどんな音楽を奏でていたのか
誰も知らない

時代に取り残されて
ホコリまみれになった君は
わたしによく似ている
今のわたしに

必死にしがみついていた
で ....
訪れる
時はじんわり
湧き出づる
その時わたしはオレンジの
奥処の懐かしい陽に照らされ
生きている、生きている
くっきり浮き立つ輪郭と
物という物が発散する
確かな響きに包まれて
活 ....
怒りが沈殿している

叫びが封印されている

呪いといえば

そうかもしれない

爆破してやる

暴走してやる

叩きつけろ

怒りを、叫びを

そして呪いを

呪 ....
ああ、できれば
わたしだってもっと若いころに
もっと感性ギスギスしていたころに
こんな風に
詩作とか
おこなっていればなあ

学校にだって
通学路にだって
いきつけの本屋にだって ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2051)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わかりやすい詩- 石村自由詩12*18-12-5
慟哭の夜- 秋葉竹自由詩918-12-4
抑え切れない感情- そおっと ...自由詩1*18-12-4
飛翔血- 朝焼彩茜 ...自由詩418-12-3
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鱗が泳ぎ_悲しみを研ぐ- 朝焼彩茜 ...自由詩318-12-2
夕景(改訂)- ひだかた ...俳句9*18-12-2
静かに沈む- 秋葉竹自由詩618-12-2
垂乳根の月- 本田憲嵩自由詩718-11-28
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街角にて- ひだかた ...自由詩9*18-11-27
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静かさ/窓/祈り- 石村自由詩23*18-11-25
鎖国- 卯月とわ ...自由詩318-11-24
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選択とTシャツ- Seia自由詩218-11-18
遠くの森- ひだかた ...自由詩12*18-11-18
キラキラ、初冬- 秋葉竹短歌818-11-15
- 小卒自由詩218-11-15
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少女は、荒野をめざす(風塵《改》)- 秋葉竹自由詩1018-11-14
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昔は良かった- 卯月とわ ...自由詩518-11-14
時間・続(改訂)- ひだかた ...自由詩3*18-11-13
呪縛- あおいみ ...自由詩5*18-11-13
感性ギスギス、感性ズキズキ- 立見春香自由詩618-11-13

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