わたしの潮位はあたたかいですか

あの肌のぬくもりよりも

潮汐ふたつ

重ねたりして

潮騒も遠く

弔意をしるべ

さすれば息が上がっても

さすれば息が絶えても
 ....
名人戦は日程がずらされたが
それ以外の棋戦は
普通にやっていたりする
別にそーしゃるですたんすを
守って2m離れているわけじゃない
だってそんなに離れたら
歩ひとつ成るのも大変だからな
 ....
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
お酒とバカ騒ぎの魔法が色褪せ
宴の糸も解れて独りになる時刻
酔いが醒めると共に膨らんできた
得体の知れぬ不吉で黒々とした塊から
逃げるように入ったファミレスの
無機質なトイレで化粧を直せば
 ....
ひとり
寂しいワタシが
砂の穴を抜けてみても
つきの
静かな夜は
寒い

ひとり
小さいアナタが
火の花を食べてみても
ほしの
転がる夜は
寒い

夜空からたれ下る
 ....
売っていたらしい
老舗のうふ
かしわ餅
もうおっさんなのに
死ぬまでくうきか
かしわ餅
においにかられ
かしわの葉に
とまる
懐疑的な

一息
眠っている君は川として流れている
川底に愛を沈めたまま
川面では色とりどりの情をきらめかす
やがて海へと至る水量に夢を浸し
無限に湧き出る水源で僕を待っている

眠っている君は電燈として照 ....
火曜日を素因数分解していくと沢山の小さな火種が残るとのこと。
そんな可愛い奴らが、かつて、地球を氷河期から救ったとのこと。
ちいさくてとってもちいさな貝殻があった

優しくてとってもやさしい友達がいた時もあった

幼いころ姉がひらがなの練習をしていた
たぶん卓袱台で宿題でもしていたのでしょうか

対面でそれを ....
クソマスコミは一切報じないが
一番知りたいのは
死人の数が
例年に比べて多いのかどうか
ということだ
そこでちょこっと調べると
季節性インフルエンザで
死んだ人は
一昨年も昨年も
3 ....
問:ブルーマンデーの正しい訳を次の中から選べ。
a:青き月曜日、b:蒼き月曜日、c:碧き月曜日。
ええ、いいわ。
ええ、もう、わたし、死にましょうか?


なぜ、悲しいうたばかり
流れるこの街で
くっだらない日常に
悩まされなければならない?


いつかみた、あの子の詩は
 ....
国境なき医師団が。TVCMつくって募金を募っている。
非常事態下だというのに非常識なやつらだ。
おまえらこそ勝手に医者面を隠れ蓑に、
貧困ビジネスやったりスパイ活動やったりしてんじゃねえ ....
半日授業を終えた土曜日の少年ら、帰路の細道にて行方知れず。
彼らが次に姿をあらわす頃、彼らは首筋からムスクの香を漂わせ。
元小泉チルドレンの
見るからに馬鹿そうな奴が
「全ての人が感染していると思って
外出しないようにしなければならない」
的なことを言っていたが
全ての人が感染しているなら
外出してもしなくて ....
紅の波打つ
ツツジの原に

揚羽舞い舞い
光の海

広がり流れて
透き通り

両手を大きく
広げてみれば

遠く花野が
開けていく

  *

鈍色空は私の心
鈍色 ....
ボクの前に道はない
アタシの後にも道はない
進んでいるのか戻ってるのか
分からないから立ちつくしてる

ボクはたまにアタシになり
アタシはボクの悪口を言う
見上げた空へ墜ちていく
合わ ....
乃木大将っていうのは、
秋のもみじのほうが、さくらよりすきだったらしい。

でも9月って台風くるんだよね。
入学式に家ぶっ潰れましたなんてごめんだな。


どさぐさまみれの教育改 ....
世界は薬品用小瓶に入っていた。

そんな朝に動物園でキリンが

生まれたよ。



きみは喜び、驚いた胸の地平線から

太陽がのぼり世界を照らす。



ぼくたちの世界 ....
警告「線路は続くよ何処までも」

2020,10,00,0-報告書
ー武漢にあるウィルス研究所から媒体を持ち出したのはどうやらウイグル族に係わりのある研究室の人物らしい。中国の政策に対する反 ....
不動産屋の女の子が
物件案内しているところを刺されて
現金と車を盗まれたって
事件があったけどさ

逮捕された犯人の男が
取り調べで
「コロナで職を失ったから」とか
言ってるんだってよ ....
道行く人が
私にタバコの煙をかける

パチンコを終えた主婦が
自転車に乗る前に

はぁあああ

カップルが楽しげに
何やら相談した後に

はぁあああ
   はぁあああ

 ....
砕ける言葉
落ちる言葉
水踏む言葉
青 青


一度かぎりの拳
海を叩き
波を創り
島の背を見る


子の群れが
原を越える
草の失い 円い地に ....
空間に
手を差し出し
ゆっくりと
上下左右にかき混ぜる 
けれども
存在する
はずのグラスは
見つからない
空間は
次第に重く澱んでいき
だらんと開いた手のひらに
粘りつくように ....
私は今
ベッドの上で
小さな炎が──命の──
消えようとしているのを
ただ、茫然と
ただ、静かに
待っています

それでも、何度も
脳裏に過るのは
私がいなくなったら
私の国、私 ....
宙に浮かぶ石畳を、
鼻歌交じりにスキップで駆ける

両手には、憧れだったパピヨンを抱えて

マーブル色の新しい靴からは真っ白な羽根

そうだ、今僕は、天空のスタジオに向かっているんだ
 ....
すれ違わない街角
風を切って歩く寂寥

大衆がいなければ
孤独も思うように味わえないと
身をもって知る4月下旬

ふいに出会っても
立ち話さえもそそくさと
アンドロイドよりも
 ....
流れていく
ゆらゆら揺れる電線の向こう
空の青を背景に
白雲、一つ
流れていく
ゆっくりたしかに
流れていく

そうして着実に時は過ぎ
百万年が過ぎていき
私も君も彼も彼女も
み ....
一石二丁目にも一石三丁目にも鳥は一羽もいやしない。
例えどこへ引っ越そうと、僕らは何も得られやしない。
君は長らく歩いて来た
独りぼっちでこの長い旅路を
天辺に着いては転げ落ち
また振り出しから天辺目指し
繰り返し繰り返し歩いて来た

今終焉を迎えるに当たって
君はまだ旅の途中
もう放棄 ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冥腑- ナンモナ ...自由詩6*20-5-8
5月バカ- 花形新次自由詩220-5-8
街角にて- ひだかた ...自由詩4*20-5-8
もう若くない- もとこ自由詩7*20-5-7
無題- 立見春香自由詩420-5-6
かしわ餅- ナンモナ ...自由詩5*20-5-5
眠り- 葉leaf自由詩220-5-5
火曜日- クーヘン自由詩8*20-5-5
五月の歌- 梅昆布茶自由詩1020-5-5
毎年冬場は自粛しろ- 花形新次自由詩220-5-4
月曜日- クーヘン自由詩2*20-5-4
あなたへ捧ぐ愛という愛- 秋葉竹自由詩820-5-3
国境なき疑惑- ナンモナ ...自由詩2*20-5-3
土曜日- クーヘン自由詩2*20-5-2
うんざりだ- 花形新次自由詩420-5-1
呆(改訂)- ひだかた ...自由詩620-5-1
衰退クロスロード- もとこ自由詩4*20-4-29
あきれはてな- ナンモナ ...自由詩2*20-4-29
非常事態宣言が出された日- フリーダ ...自由詩920-4-29
「歴史」常に終わりから再生へ向かうための架空文書であるために- アラガイ ...自由詩8*20-4-29
コロナのせいで- 花形新次自由詩220-4-28
違ってん、ひとつだけ- 木葉 揺自由詩220-4-27
青_青- 木立 悟自由詩420-4-26
空と盲目- ひだかた ...自由詩920-4-25
薄れゆく意識のなかで- 花形新次自由詩120-4-25
無限に広がる外の世界- 邦秋自由詩2*20-4-24
静寂の街- komasen333自由詩1*20-4-24
流れていく(改訂)- ひだかた ...自由詩320-4-24
- クーヘン自由詩3*20-4-24
反復- ひだかた ...自由詩520-4-23

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