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遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない

数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人

純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
詩人の肖像は
誰にもわからない

あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り

暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉

園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑

屋根裏の経済 ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない

同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない

複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった

僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう

自分の番地を持たない君とは友 ....
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも

応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ

こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ....
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら

いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか

永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
 ....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ

日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば

堕落した駱駝は回文好きだ ....
無限につらなってゆく世界の果ての階段を
親しげな不条理とうでを組んできみがのぼってゆく

いつもおもうけれど
宇宙のなかの点にすぎないのに
点には面積がないのに
線にも幅がないのに
ぼく ....
今日もとりあえず元気で行こうハイタッチ
いつも優しいばくだんを作っている
そんなひとが好きだ

ひらきなおれない中途半端な言い訳
落札できまる交換価値とは無縁ではなくても
それでもやっぱり ....
僕の日本地図はけっこうゆがんでいる
大陸文化を隔てた極東の地理的条件
喪失するすべもうしなわれた子守歌

僕の世界地図はききなれない地名でみたされ
国際情勢は新聞の活字とTVのアナウンス
 ....
なんらかの収束あるいは
静かな夜の変拍子

子供達は混沌の外縁でガラス玉と戯れ
老人はじぶんの黒檀の棺を磨き上げる

トロル達は住みなれた谷をはなれ
いつか丘をこえて緑の祭壇にたどり着く ....
離島に夏がくる
隣の猫は人間になりかかってきた
この忌まわしい季節には
神経節細胞の痛みだけが秩序ある情報なのだ

ぼくの離島は温存されて
真夜中に大陸とひそかに交信する

部屋のAI ....
僕のぽけっとの紙片には
最新のもっとも無駄な解答が記されている

人生に必要なものの殆どが木箱にしまわれて
博物館の収蔵庫の奥深くにおさめられているとしたら

菫や蓬の花のように路傍にさり ....
そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね

そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが

 ....
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが

時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで

宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで

この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
海底99メーターの孤独
エヴェレスト単独登攀の孤独

子供が離れた孤独と
爺ちゃん婆ちゃんのいない孤独

不安に怯えても孤独と融和しようぜ
もう子供じゃないんだから
もし好きなことがあ ....
大好きな女と離島で暮らす
大嫌いな奴と仕事をする

愛情たっぷりの野菜を食べる
つまらないことでも悩むのだけれどもね

まあ確かにいいかなって
とても酷薄な人生のやり口だ

計画経済 ....
あるいはがらんどうの街に棲む
たまさかさびれた繁華街で遊ぶ

恋の歌は春の猫のように
かなしいやさしい歌だろう

愛は重すぎていつも栄養学的に
分析できないものなのでしょうね

失わ ....
僕の空腹はぼくのものだ
ときどきカップ麺を要求するけど

必要は最良の教官ではあるが
不必要はより甘美な憩いなのかもしれない

罵り言葉でもないが
地獄に行こうぜ

僕みたいな人間の ....
愛を1リットルをおくれ
もしお金で買えるならばね

ひもじさをもう一度おくれ
愛に満たされた後で

美しい言葉が降りてくる前に
本当の悲しみを教えてくれるかい

ストリートファイトで ....
おしゃべりな猫と
沢山の言葉を持っている猫は違うみたいだ

沢山の言葉を持っている猫のなかには
的確なことばを伝え得る猫もいるとおもう

時宜にそって言葉をつかいこなせる
たぶん詩猫って ....
かつて僕らが古代人だったころ
山々は鳴動し天は雷をなげおとし

血は逆流して生命というものを
からだで感覚していたものだ

かつて僕らは父母を畏れ慕い
よるべない人生の光と思った

 ....
破片が総合される月には
僕はたぶん接ぎ合わせるために

ちっちゃな経理係を呼び起こして
ちょっとだけ仕事をしてもらう

小欲知足
サブスクリプション

仮説と証明と検証
とってお ....
ぼくと直交するものすべてが好きなのだ
遮るものが弾き出す座標に抵抗して
鉛直する何かがあれば良いのかもしれない

古い団地の一階の北向きの僕の寝室
書斎でもありギター2本とキーボード

 ....
下高井戸の狭い駅前商店街は
なんだか昭和の生き残りみたいで
美しく整理された学園都市よりも

ジャニスジョプリンみたいな親しみやすさ
スポティファイみたいな狡猾と先見性

いまだに覚えて ....
いつかどこかで彼女に許されたことがあったのだろうか
約束された自由から疎外されたまま生き続けることが
人生という名に値しないとしても

未完成が日々の完成である人生なんてね
小学生の頃から疎 ....
互いにスパークする宇宙で起きた出来事があり
誰も入り込めない花園の君がいていつか僕は叙情になる

面倒くさい真実ばかりがまかり通って
優しい嘘はにぎりつぶされて疑問ばかりが生き残る

レノ ....
音楽を聴く分析学的な時間が好き
きみと過ごす解析学的な時間

深く沈潜してゆく愛情にも似た雪のよう
罵られる騾馬のように時間が過ぎていっても

愛撫する隙もないきみと暮らしているぼくは
 ....
暁の空中戦では紅の豚がヒーローなんだが
真夜中の山手通りには椎名林檎しかいない

僕の雑草図鑑できみの名前はハルジョオン
ユーミンの派手なステージとは違う質素な

神々の復活レオナルドダヴ ....
こたきひろしさんの梅昆布茶さんおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遺伝子のうた- 梅昆布茶自由詩1621-12-16
詩人の肖像- 梅昆布茶自由詩2121-9-23
きみに- 梅昆布茶自由詩1521-9-17
丘の上- 梅昆布茶自由詩1421-9-9
僕たちの- 梅昆布茶自由詩1521-9-1
発掘幻想曲- 梅昆布茶自由詩1221-8-27
柔らかな疎外- 梅昆布茶自由詩18+21-8-13
夏の四重奏- 梅昆布茶自由詩1621-8-8
さめたコーヒーのうた- 梅昆布茶自由詩1621-7-29
夏なんです- 梅昆布茶自由詩1421-7-20
我が祖国- 梅昆布茶自由詩1021-7-5
夜の変拍子- 梅昆布茶自由詩1121-6-28
離島の夏- 梅昆布茶自由詩2121-6-14
ゆっくりと解凍する日々のうた- 梅昆布茶自由詩1321-5-25
えくぼ- 梅昆布茶自由詩1621-5-18
ぼくはクマ- 梅昆布茶自由詩721-4-5
海底99メーターの孤独- 梅昆布茶自由詩1121-3-11
天文少女のうた- 梅昆布茶自由詩1321-3-8
春のうた- 梅昆布茶自由詩1221-3-1
二胡- 梅昆布茶自由詩1321-2-9
ストレイキャットブルース- 梅昆布茶自由詩821-1-22
詩猫- 梅昆布茶自由詩9*21-1-5
- 梅昆布茶自由詩920-12-28
サブスクリプト- 梅昆布茶自由詩1220-12-22
minimum- 梅昆布茶自由詩720-12-7
20%値引きのポトフ- 梅昆布茶自由詩420-11-16
ひとつの約束- 梅昆布茶自由詩420-11-3
スパーク- 梅昆布茶自由詩1420-10-18
秋の詩片- 梅昆布茶自由詩1420-10-5
ハッブルの宇宙論に添えて- 梅昆布茶自由詩320-10-5

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