或る奈良の公園で

わたし見てしまったんです

箱の中から出られない

まだ小さな小さな

小さな子猫4匹

ドロドロに ドロドロに

溶けていました

瞳の痕跡

顔 ....
首里城って
5回も焼けてんだ
んじゃ、そんなに
嘆き悲しむこともないんじゃねえ⤴️
だって5回だぜ、5回!

火災保険入ってたりさ
地元土建屋も
「なんか大きな仕事ないかね?」とかさ
 ....
未来から
遠い遠い過去の木霊
確かに響いてくるのなら
私たちはもはや何処にも属さず
あらゆるものに優しく開かれ
柔らかに終わりを待てばよい

)あまたの感傷を一つの確信に変え

ふる ....
朝目覚めて何もせず
ベッドからソファへと身を移す
時計は6時を指している

街はまだ微睡の中
幹線道路から離れた住宅地のせいか
車の音も人の声も聴こえてはこない
漸く鳥たちが目を覚まし囀 ....
指の骨をポキッと鳴らし、さぁ僕は男になるぞ!
左の小指だけ鳴らなかったんで、やっぱりやめます!
木立の合間から
空の青が覗いている
木立の緑は裏光り
鳥達の群れが過っていく

ああ全くそれなのに
この美しい光の午後、
俺は陰気な郵便脚夫のように
街から街へと急がねばならない
何 ....
坂の下は霊魂の溜まり場だった
降りて行ってはいけない と彼女に言われた

彼女は二十四の歳に逝ったままの若さだった
その代わりにある家を見て欲しいと言う
二階に八畳間が二つ在るのだけれど何か ....
風のすっかり止んだ朝
あなたと僕とは 
公園のベンチの見える辺りで
昨日の雨の激しさを思い出した

いつのまにか あなたがポケットに忍ばせた
淡色の宝石が 太陽を透かす
哀しい石鹸の香  ....
向かいの家の屋根瓦が
黄金色に照り輝き
高い高い秋晴れに
遊ぶ子供達の声も軽やかだ

一方私は布団のなか
鉛の憂鬱を抱えながら
それでもこの美しい秋日、
天高くから降って来る
青い青 ....
ことばって何処にあるの
辞書のなかに埋もれているの

人間って何処にいるの
へそまがりな生き物じゃあなければよいけれど

幸福と善とはいっしょなのでしょうか
あるいは幸福のしっぽが見え隠 ....
白いからかさが回っている。
そでにはネズミが周っている。

  今生に産まれた甲斐がない。
  光ある処を求めなければ。

    雪の世に女が溶けてゆく。
    「それがなけ ....
みずうみに
おれんじの泡を沈めたら
柑橘しぶきのみずうみ夕闇


葉の落ちる
ソファーの上に西陽さし
どくどくどくと心が鳴ってる


一匹の
星座の名前を知ったあと
 ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で

)金木犀の花が軌道を舞い
)秋の大気が生まれるところ

 ....
ア、気息が冷たくなった。


夕空のコゲが美しい。

このダイダイの空腹。


迷子になった記憶はいつも鮮明。

まちがえ人が話しかける。

身内のだれかにするように・・・ ....
クソみたいな人生の
痕跡を残そうと
だらだらとクソみたいな
過去を書き連ねているから
自称詩人は
みんなからバカにされるんだ
バ~カ!

そんなことは
いくらやっても
何の価値もね ....
藪にピアノが捨ててある
埋もれているがそれは確かで
おぼろげに形がわかる
鳴ったりはしない
棺のようで気味が悪い







腹の裂けた猫が
中身をこぼしながら歩いていく ....
正面に
半月が浮かぶ、
白銀に
空の青は
次第に濃くなり暗くなり
やがて漆黒へと変わっていく

)西の空は茜に燃え立ち

この美しい夕暮れを
風に吹かれて眺めている

巨大な静 ....
鼻が低いせいで眼鏡がずれる?
眼鏡がずれるために鼻が低い!
恋が痛いのは私が地球を代表しているからで、私が地球を代表することで困る人は誰もいない。青い細長いボトルみたいなんだよ、かみさまの見つめてた大草原に落ちていた空気の瓶は。空気はそこから生まれ続けて、草原 .... 遠い汀に
戯れる鴎の姿
記憶は遥か遠く
思惟も体も
遠く 遠く

言葉は硬質な一条の
紙片に書かれた
淡くても強い直線
のようだ
彼岸を渡り
わたしの幻を
確かにあそこに
作 ....
感情が漂白され
漂流していく時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に運ぶ移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新たな ....
グラウンドの白線、きっと来世は飛行機雲。
白線引いた体育の先生、きっと来世はパイロット。
秋だから
心まで透き通る青い高い空の下

心までその色に
染めてほしいの。


そっと、
逆らわないで
生きている

悩みを
すこしでも
少なくしたいから

だれのことも ....
これまでに余りに
多くの音楽を聴いてきたせいだろうか
ふっと頭に突然メロディが流れてくることもあれば
TVを観ていてCMや番組の曲が思い出せないことがある
脳にメロディが張りついた感覚だと言え ....
今日もひとり閉じこもっている
自らが作った箱の中

周りに合わせて作ったから
私には少し窮屈で

歪な形が胸を圧迫する
こんなにも隙間は空いているのに

穴から覗く外の世界は
みな ....
宵に呼ばれて寄れば良い酒 酔ってよろけた夜の路


魚も鍋も奉行がさばく アクをすくって膳こらす


熟した柿はむかずに啜れ 女むかずにゃ啜れない


周回遅れ時代と競う 若さ失くし ....
夜は暗い

暗いから
星が眺められる

僕の声の金属的なノイズでは
星を表現することなどできない
無残な



ふと新しい湖の夢を見る


その湖畔に咲いた
可愛い ....
みっしりと隙間なく詰め込んだ荷物
重さは肩に食い込む程
でも構わない
この旅は長くなるだろう
だってわたしと出会うための旅だから
この星を何周すれば出会えるのか
誰も知らない旅だから

 ....
どうしてそんなに一番になりたいの?
映画館の一番前の席は、首が痛くなるだけだよ。
川に流した花がたどる旅は
君の膝にかかるだろうか
にじられた花びらが
足元を汚している、って
造幣局の道でよく思う
浮かんでいるときだけ
目を奪う色の淡い

サフランの匂いが空を覆い
 ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2051)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
赤子猫- もっぷ自由詩1*19-11-9
5回- 花形新次自由詩119-11-8
贈り物- ひだかた ...自由詩519-11-8
静寂- HAL自由詩7*19-11-8
ポキッ- クーヘン自由詩5*19-11-8
光の午後と郵便脚夫(改訂)- ひだかた ...自由詩4*19-11-7
夢現〇境界- ひだかた ...自由詩4*19-11-5
恋愛詩- Giovanni自由詩10*19-11-5
この秋日に- ひだかた ...自由詩1019-11-5
ことば- 梅昆布茶自由詩1519-11-4
性怪- ナンモナ ...自由詩5*19-11-4
鳴る心- 秋葉竹短歌7+19-11-4
憧れ・続(改訂)- ひだかた ...自由詩419-11-4
秋になると思い出す断片- ナンモナ ...自由詩9*19-11-4
どうかしてるぞ- 花形新次自由詩219-11-4
通り魔たち_4- 春日線香自由詩419-11-4
二階のベランダから- ひだかた ...自由詩519-11-4
- クーヘン自由詩3*19-11-4
だきしめるようにして- 万願寺自由詩419-11-4
別れ- Giovanni自由詩619-11-4
ポップ・フィールド(改訂)- ひだかた ...自由詩519-11-3
来世- クーヘン自由詩4*19-11-3
救い- 立見春香自由詩319-11-3
ググる- HAL自由詩6*19-11-3
箱の中- 霧の小灯自由詩519-11-3
老若男女恋愛事情_【都々逸】- ただのみ ...伝統定型各 ...5*19-11-2
夜の優しさ- 秋葉竹自由詩819-11-2
ひとり旅- 卯月とわ ...自由詩419-11-2
一番- クーヘン自由詩6*19-11-2
きみと花冠- 這 いず ...自由詩319-11-2

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