船はいつものように鎖でつながれるだろう

青い月あかりが尖った夜の冷たさで
恋人たちを未来へと追い立てるだろう

ビルの上を飛ぶアホウドリの
啼き声がなにを求めているのか
大空を ....
 低気圧が近付いてゐる午後。

 少年が鉛筆を削つてゐる。

 室内に、新しい芯の匂ひが満ちる。

 「隆、下りてらつしやい」

 と、羊羹を切り終へた母の声が階下から聞こ ....
柔らかな陽射し、
惜しげなく降り注ぎ
光の道、
何処までも続く
世界はきらきら煌めいて
風がもう絶えず吹いている

ああなんていいんだろう!

この春日の緩やかな傾斜に沿って
ゆっ ....
チンコ17~18センチある。よく大きいといわれる。

イギリスのデータによると上位1%だそうだ。

なかなかマンコに入らないこともあった。

男なら、ナンバーワンになりたい。

アイデ ....
街からゴミ箱が無くなった

公園の土管が消えた

しじまばかりが拡がる住宅街

子供達の声が聞こえない
子供達はどこに行ったのか

缶蹴りも無くなった
ドロケンも必要なく
鬼ごっ ....
公園のベンチで寝ている女を

小学校三年生の女の子は汚いと言う

ずっとそう教えられて来たから

口をとんがらせて泣きそうになって

汚い汚いとかん高い気分が滅入る大声で叫ぶ ....
モーテルの階段で呼びとめられて
マニキュアを塗ってもらった

「目立たないから、バレないって」
そう笑って彼女はウィンクする

ピンクに光る爪が
あまりにきれいだったから

120分 ....
  
  
  
  雨が、やんだ。
  
  
  傘が要るねと
  
  
  足元に生まれた、真っ黒な影が笑う。
  
  
  
  
  
月が浮かんでいるのを
私はジ~ッと
見上げ続けていた

月が、ふわわわ、と
ほんとうの意味なんて知らないけど
あたたかい人のモノマネをして
ふわわわ、と微笑んでいるのを
私は
私のい ....
  
  
  
  人間もね
  
  好きな事をする為に
  
  生きて良いの。
  
  
  枝の桜だって
  
  人の顔色を見ながら
  
  咲くわけではな ....
貴方に
わかってもらえなくて
初めて
ブロックした親友も
よその道を歩く弟も
私に わかって欲しかったんだと
ただ受け止めて欲しかったんだと
わかった

巡ってきた課題にぞっとした
 ....
わたしは退化する。蔑まれないと正しさがわからないような、回路をはんだで繋ぎ直し続けている。どこへ、行かなくても靴がないからって愛想笑いを失敗した、かわいそうな女の子を演じるまでもなく窓辺にうずもれてい .... 恋をうたうには
およそ似つかわしくない
人を殺めるための道具を
組みたてるのがお仕事でした
筆をとり
隠れるように記した
ふたりの暗号
遺書ともつかぬ感情の発露
どんな罪にも清冽な
 ....
静かに静かに暮れる時に
涼風秘やかに空気を揺らし
懐かし憧れの未知からの訪れ
還流しながら予感に巡る

余りに忙しい社会の営み
余りに貪欲な資本の増殖
逃れ逸脱、寡黙に落ちれば
戻って ....
そんな日常なんてと
彼女はいうけれど
じっさいのところ

甘いビニールの匂いがする
黄色いラバーダックが
キッチン洗い場で
逆さになって溺れている

小さな白いビー玉みたいに
勢い ....
青空。

あれは欠けてしまった心だ、
心の欠けらなのだ、
重力のようにわたしを惹き、
赤子の瞳のように影を呑むのだ、

どこにも行けないという幻肢痛。
慰めがたい痛みを慰めよう ....
雨の日に哀しげな表情を見ていると何故かそそられる。
その豊かな胸と腰。泣き顔とは裏腹にボリューム感のある容姿も愛おしい。
彼女を公司様から引き離してやろう。
そのまま奪い連れ去って監禁したな ....
久々に訪れた病院の園庭は、
十数本の桜の木が
無数の赤い蕾を膨らませていた。 

その生命力は、
春の大気に漲り震え
園庭という枠を獰猛に
突き破っていく不穏さを含んでいた。

膨ら ....
はるかぜの
はるか野山に吹くときの
おなじチカラでビル風は吹く

笑う声
じっとして聴く月を見て
ウサギの声ってブタ猫のよう?

ゆうれいの
フリをしている月を見る
指さし、し ....
 詩は生きるために必要なものではない。

 例えば貧しく混乱した世の中では人々は生きていくことに必死で、詩どころではない。豊かで平和な世の中になると今度はしなくてはならないことが多すぎて、やはり詩 ....
死にたいと思いながら 同じ時間に目を覚まし
死にたいと思いながら リンパ浮腫になる心配をし
死にたいと思いながら ラジオ体操をしたりする


死にたいと思いながら お茶を飲み
死にたいと思 ....
気が狂っちまった

宮沢賢治はどんだけ正気?

中原中也はどんだけ正気?

誰もがせつなくて


俺の半分以上が俺のもんじゃねえ

狂うってこたあそういうこったあ

さらにさ ....
{引用=(*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に ....  無くしてしまったもの

 消えてしまったもの

 体から消えてしまった1本の歯

 気持ちの動揺が広がる

 幼い時

 抜けた歯は屋根に投げるんだの言葉通り

 投げ捨 ....
眠れない夜の
交差点はまだ
誰ひとり世界から
消えなくて

人工衛星に映る
悩みが大きくなって
破裂するくらいの

僕です私です
手を挙げる人

延長コードの先に
天国がある ....
市ヶ谷から四ッ谷のあいだに夕陽をみつけた

そのまわりが虹でぐるぐるいってた

あなたに電話したのだがでたのは子供だった


いっしょにパトカー乗ろうね

ピーポーピーポーピーポーピ ....
なにに触れたい
どんな言葉にして告げたい
その言葉に夕日は驚くほど
ウブなふりをするのでしょうか?

すっかりと
夕日は街を歩く人の影を
針の線にし
けれどようやく生き返った人はみな
 ....
ある日少年が目覚めてみると 
背中に翼が生えていました


とても大きくて重そうな翼です


少年は空を自由に飛びまわることが夢でした
なので嬉しくてうれしくて
早速その翼を羽ばたか ....
この忌々しい
憎しみに満ちた
いつも苛立っている
人生を棄てたい夜もある。

そっと、だ。

人も、仔猫も、眠るコタツで
ここからはじまる春の風に寂しさが
青ざめていくのだと ....
宙空に
吊るされ
巨大な空虚が
肉身を引き裂こうと
している
足場は奪われ崩れ
奈落の底を眼前にし
私はそれでも
前へ前へと
自らに言う
不安と恐怖に
貫かれながら
もう駄目な ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春の花の夢見- 秋葉竹自由詩819-3-26
室内- 石村自由詩21+*19-3-24
春の讃歌- ひだかた ...自由詩619-3-24
アイデンティティ- viraj自由詩119-3-23
街からゴミ箱が無くなった- 足立らど ...自由詩6*19-3-23
3月の終わりに- 秋葉竹自由詩719-3-23
pale_pink- mizunomadoka自由詩519-3-22
【_傘_】- 豊嶋祐匠自由詩4*19-3-22
月の風船- 立見春香自由詩519-3-22
【_あるがまま_】- 豊嶋祐匠自由詩2*19-3-21
殺した後に- 朝焼彩茜 ...自由詩419-3-20
断絶- 来世の自由詩519-3-18
恋文- 来世の自由詩219-3-17
新生(改訂)- ひだかた ...自由詩4*19-3-17
青色吐息の彼女の日常- 秋葉竹自由詩719-3-17
青空- 新染因循自由詩919-3-17
レッスン1- ツノル自由詩3*19-3-17
園庭にて- ひだかた ...自由詩10*19-3-16
しんげつ、しんげつ、- 秋葉竹短歌319-3-16
なぜ詩を書くのか- 石村散文(批評 ...14*19-3-15
アンビバレンス- 涙(ルイ ...自由詩819-3-13
気狂い詩人- ペペロ自由詩919-3-11
旧作アーカイブ1(二〇一五年十二月)- 石村自由詩14*19-3-11
喪失感- 佐白光自由詩1*19-3-10
カウントダウン- ミナト ...自由詩219-3-9
危険な夕陽- ペペロ自由詩419-3-9
夕日の約束- 立見春香自由詩1019-3-9
あの頃少年は、行こうと思えばどこへだって行けるって頑なに信じ ...- 涙(ルイ ...自由詩419-3-8
ありえない、くそったれの夜にも- 秋葉竹自由詩1219-3-7
walk・on_7_前へ前へ- ひだかた ...自由詩719-3-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71