泳ぎ疲れた川魚の 
ため息が水面にうかぶとき
十月は訪れる
他愛もない 言葉のくずを散りばめて
だれもいない山道の清水に流してしまおう

季節は傾斜し 黙り始める
そのはざかいに ぼくた ....
私には色々な付属物が
付きすぎていて
もう自分のためだけに
生きるなんてことは出来ない
ただ、死んだ後に
付属物達が
私と共に
朽ち果てるのは
あまりに忍びないので
これからは
そ ....
役立たずの僕、でも朝から勃つので、何とか生きております。
決して立派な茎ではないのですが、誰かの役に勃ちたいのです。
生まれ そして 死にました
子供であり父であり祖父でした
馬に乗ってとぼとぼと歩きました
汽笛を鳴らし 出発しました
乾きと空腹のなかにいました
熱風のなかにいました
戦禍に巻き込まれてゆ ....
なんだか、時々、こういう風に思います。

現代詩フォーラムに毎日投稿される詩、それから過去ログの詩もですが、嫌な時もたまにはありますが、大体はそれらを一つ一つちゃんと読んでみたいなと思ったり。
 ....
この部屋は絵本
無心に思えば郵便受けにもなる
出来ることから迎え入れる
また訪ねていく

絵本に遺跡が座っている
まるで子供の寝息のように
折り合いをさがして誰もが皆旅人となる

愛 ....
シャバシャバのカレーを母は嫌い、母のカレーはモッタリしていた。
そのモッタリが嫌で実家を出た僕は、シャバに放り出された様でした。
この瞬間にこの音楽を聴けるのは生きている証なんです
ちょっとだけ仙境を垣間見てそれでもやっぱり現実を改革する生命なんです

誰かを愛する合間に沢山仕事をしたいのですね
余計なことばっかして罵倒 ....
死にたいとか
もう投稿やめて完全に詩を捨てますとか
すべてはむなしいとか
疲れたとか
そんなことを白紙の紙に書いては消しまた書くそんな自分に嫌気がさして外に出てみた

そこには大きな月があ ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく

風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の乱反射
無数の記憶の断片が
ぱ ....
きみが好きだと言った

夕焼けのやさしさが

ぼくの瞳から

体の端までしみこみ

ぼくとsekaiの隔たりは

なくなる


きみはさくらんぼを

舌先で転がす

 ....
「胡乱な夜長」

秋も深まり
寒くて夜眠れない
碌に考えるのも適わず
こういうのを
随伴現象説というのかと
思った
毛布をもう一枚
押し入れから出してきて
今引っ被っている
少し ....
のどかな秋の夕べ
遥かな思い出が
ふっと蘇っては
消えていく

橙に染まるリノリウムに
重なり踊る影と影
小刻みに震えながら
一条の線となって
消滅する

遠い 遠い
何もかも ....
し終えられた
空はない
着手しようにもみえない
何が?
突堤が
三角帽もだ

朝の汽笛ながれてきえて
アクアマリンのトマト潰れて咲いて

発端と終焉は
{ルビ搦=から}められ
 ....
其処は中庭
周囲がすっかり閉ざされて
何処から入ればいいのかわからない中庭

其処で
プロローグと
エピローグが
手をとりあってくるくると回っている
モノローグと
ダイアローグが
 ....
スープストックの安心を
幾つも並べ立てて
漸く応答する
眉の太い
少年漫画の強さで聞いてくる奴がいて
まだまだ一生無視するつもりでいる
誇りを二度と傷付けられはしない

夕陽が真っ赤に ....
背中に
正体不明の痒みがいる
赤くない
ぶつぶつもない
髪の毛も無い
突然の痒みがある

シャツをめくりあげて見てもらっている間
脇腹へ隠れていて
元通りになると戻ってくる

足 ....
禁断の果実を林檎と言い
魔女は白雪姫に売りつけた
毒を仕込んだら
反作用で呪いが無くなった
吐き出されて蒔かれた種から
立派な実を付け
ヴィルヘルムテルが次々と射って落とし
一つはニュー ....
悲しみの減少が喜びなら
大きな悲しみの減少は悲しみかな
だとしたら
喜びのような悲しみもあるということか
そう考えると
なんだかとんでもない所に生まれてきてしまったような気がする
詩を書くにはあまりにリアリストだった

この世を憂うなら
朝7時半の勤労前
誰かの仕事に文句を言ってた

知らない誰かを恨むなら
あきらめるんだ
損得勘定の感情で
切って捨てた知らな ....
つきたてだから今日食えと
新しいお米をもらった

せっかくだから
土鍋で炊いた

畑のオクラを刻んで
紫蘇の実と和えてお豆腐に添える

餅焼き網で焦がしたナスを
氷水にひたして ....
月に弓引く渚で
スライムつむりとぐんたいガニが
遊んでる

なにを話してるんだろ?
波に素足をさらすと
思っていたよりも水温が高かった

「これは、嵐になるかも」
それっぽく呟い ....
蝉がひっくり返り動かなくなっていた
マンションエレベータ前のコンクリート床の上で
僕は危うく踏みつけるところだった
何もこんな殺風景な所で死ななくても
僕はそう思いながら摘まみ上げようとした
 ....
絵日記に架空の過去の空を描く


その時は寺で侍を待っていた


寝たいんや 寝たいんやけど 熱帯夜


「正」の正しくない書き順制覇する


うかぶ言葉たちといっしょに歩いて ....
内臓を引っ掻き回されるような
そういう心地と戦っている
耳から入る情報は氾濫して
いつだって整理整頓の壁紙が剥けている

愛のことを
暴力と呼ぶような人間には
なりたくなかったよ

 ....
貴方が鍋に放り込んだものを
いつしか美味しいとは言えなくなった
貴方が穴に放り込んだものを
いつしか美しいとは言えなくなった
わたしが成長してしまったのかな
貴方はいつまでも変わらないのに
 ....
今日、先年の水害で何もかもが水浸しとなった地区に行ってきた。路肩に植えらていた筈のマリーゴールドは尽く引き抜かれ、その代わりに黒い農業用マルチがのっぺりと施されていた。

ちょうど一年 ....
どちらか
からの
黙らせる
{ルビ海嘯=かいしょう}
それがあり
その後に
ながい
沈黙がおりる

{ルビ匿=かくま}われる
月夜に
ひたひたと
寄せる


堪えきれず ....
母は、
なまえはつけないほうがいいよ
と冷蔵庫にむかって
言いつづけた

寝ているときは
ずっと怒っている
車をひっくり返し
おとこを犯し
ベランダに放火し
エレベータ ....
孤立

死病

人は人と
繋がらなければ
生きていけない
のに

金を持って
いないと
キリストだけ
を信じて
いないと
健康で
いないと
胃ナイト 
クエネェシ ....
こたきひろしさんのおすすめリスト(2119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十月- 山人自由詩4*20-9-27
横須賀にて2- 花形新次自由詩920-9-26
勃ちたいのです- クーヘン自由詩3*20-9-25
墓碑銘_Ⅱ- 滝本政博自由詩220-9-25
詩を読むこと- 道草次郎散文(批評 ...8*20-9-24
部屋- 道草次郎自由詩120-9-23
シャバ- クーヘン自由詩3*20-9-23
きみのスカートの裾について- 梅昆布茶自由詩620-9-23
月見草のはなびらのようになります- 道草次郎自由詩5*20-9-22
夕景- ひだかた ...自由詩520-9-20
夕焼けのやさしさ- フリーダ ...自由詩3*20-9-20
胡乱な夜長___他- 道草次郎自由詩2*20-9-20
無限遠点- ひだかた ...自由詩820-9-19
潮時と業の華- 道草次郎自由詩2*20-9-19
ローグ- 塔野夏子自由詩6*20-9-19
接近禁止- よしおか ...自由詩220-9-19
背中に- よしおか ...自由詩120-9-19
林檎- よしおか ...自由詩120-9-19
悲しみの減少が- 道草次郎自由詩1*20-9-18
詩を書くにはあまりにリアリストだった- えこ自由詩3*20-9-18
台所の灯り- mizunomadoka自由詩320-9-18
星の光り- mizunomadoka自由詩120-9-18
- ひだかた ...自由詩420-9-18
熱帯夜- 水宮うみ川柳1*20-9-18
アルカリ性- 鳴神夭花自由詩220-9-18
坂の下の家- 鳴神夭花自由詩120-9-18
洪水のあとに- 道草次郎散文(批評 ...10*20-9-17
海と比喩- 道草次郎自由詩2*20-9-16
コンデンス- 平井容子自由詩820-9-16
光のあの子- ひだかた ...自由詩420-9-14

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