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世界に対して
言うべき何かを持たない
私達は
否応なく
自分の興味に深く
沈み込む以外にない
しかしその狭く閉ざされた空間には
同じように
そこへ流れて来た難民が
少なからず、いや思 ....
いつも小さな棘が刺さっている
一つ取れてもまた刺さって
心に棘がなかったことがない
何かに浮かれて
表面上は陽気に振る舞っていても
少しでも冷静になると
小さな棘が刺さったところが
チク ....
私にとって
時間は有限なので
いくら悲しいことばかりの
毎日だって
いつかは終わりが来るのだと思うと
そんなに辛くはない
それは嘘だけれど
私ばかりが悲しいのではなく
悲しいことに過敏 ....
大量の睡眠導入剤を
大量のアルコールで流し込むと
意識が混濁し
外界と内面の境界が
曖昧になって
ドロドロと溶け出し
もはや俺は俺ではなく
奴は奴ではない
何も恐れるものはない
....
わたしの三十歳になる
自閉症の息子は
通っている作業所で
仲間のリクエストに応え
曲をYoutubeで再生して
みんなに喜ばれているそうだ
小さい頃から
誰が教えた訳でもないのに
ただ ....
ふと気がつくと
明日になっている
あっという間に
夜が明ける
振り向くと
今日だった昨日はもう
消えかかっている
身体のずっと奥にある何かだけが
従順に時間の絶対性を受け入 ....
見えない人は
見えない代わりに
優しい声だけが聴こえるように
眠れない俺は
眠れない代わりに
悪夢を見ないで済むようになっている
午前二時
DIE WITH A SMILEを
ずっ ....
過去を思うように
遠い未来から
未来を見る
絶望という言葉を
簡単に使ってはいけないのは
分かっている
けれど、それに限りなく近い
ことは確かだ
大切な人がいる
それが絶望の ....
俯いた横顔に
触れたかった
触れることでしか
伝えられない気がした
僕の手は
老いさらばえて
もう何も伝えられない
さよならでさえも
いつの間にか
歳をとってしまった
流行り病のせいだろうか?
ここ数年の記憶
がぼやけている
一番きれいだったとき
きみは一番幸せだった
そうでないと
余りに不公平だ
ポコチンの先端に
マシンガンを取り付けて
撃ちたいだけ
撃って良いよと
きみに言ったとき
きみは空を見上げて
「もう、そんなに撃てないんだよ」
と笑いながら答えたよね
きみの夢だった
....
ものごとを
裏から
或いは斜めから見る
それは俗にいう
「ひねくれた見方」で
良くないことのように思える
しかし、この嘘と建前で
塗り固められて
真実に少しも近づけない現在では
一万 ....
マンションの窓から
駅前通りの
信号機が見える
たった一人
自分だけが見ている
世界で
それが何だか
とても不安にさせる
────午前2時43分
やっと1台
小型トラッ ....
トリプルコーク1440という技は
確かに凄い
鳥肌もんだ
雪景色の澄んだ青空に飛び出して
回転する姿は何よりも美しく
素晴らしい
しかし、私には
もっと凄い技がある
トリプルコーク ....
襟足に──
一滴の雨が流れる
金沢八景駅
バス停
午前八時二十分三十二秒
見ているのは
世界中で、ひとり
それは
恐ろしいことだ
りゅうさんさんの花形新次さんおすすめリスト
(15)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
私達に何が足りないのか?
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花形新次
自由詩
4
25-5-31
棘
-
花形新次
自由詩
1
25-5-15
限りある
-
花形新次
自由詩
4
25-5-12
憤怒の塊
-
花形新次
自由詩
2
25-4-7
息子の肩を揉む
-
花形新次
自由詩
4
25-3-11
夜明け前
-
花形新次
自由詩
4
25-2-13
午前二時の世界の終わり
-
花形新次
自由詩
3
25-2-12
理由
-
花形新次
自由詩
2
24-12-25
小作品集2
-
花形新次
自由詩
1
24-8-22
小作品集1
-
花形新次
自由詩
1
24-8-21
ポコチンの先に見えていた夢
-
花形新次
自由詩
1
24-4-23
斜めから裏から
-
花形新次
自由詩
1
22-4-22
浅い眠り
-
花形新次
自由詩
3
22-3-30
人類最高のルーティーン
-
花形新次
自由詩
6
22-2-11
一瞬
-
花形新次
自由詩
3
22-1-31
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