僕は友達がいない。この世界で僕の存在を知る者はごく一握りということだ。果たして、これまで出逢ったごく一握りの人間のうち、僕の存在を思い返してくれる人はどれくらいいるのだろう。
いつもの如く部屋で ...
私自身の
昆布〆を食べる
という日常
の先にある血のついた手
交尾の記憶も生しいままに
後悔をしながら
新茶の香りを楽しむとき
にわかに起こる
彼方のなだれ
氷山の崩壊と
吹雪の中 ...
こはく色のあめだま。
こはく色のあめだま。
食欲より希薄で
性欲より恥ずかしい
球体のハチミツ漬け
口の中で転がせば
転がしただけの、
糖分が仕事をする
/女の子のいちばん ...
にわか雨が遠ざかったあとの 特別な においがして
草むらの開花のそぶりは どれもこれも霧の中
足にからむ露を 蹴散らしなから
花畑を駆けぬけると 遠い山は ぐっと近くなり
鬱蒼 ...
硫黄結晶毒の花
硼砂の匂い箪笥棚
青酸カリウム無色壜
無水酢酸雪の花
酔っ払った男達
衣裳箪笥に吊るされて
絡まったまま揺れている
一〇〇〇のミニチュア天 ...
おはようございます●おはようございます先生●きょうはみんな緑で甘ったるいですね●脳みそがシロップ漬けになっちゃったみたいです●そのせいか研究室の線がゆがんでみえます●ラジオでもつけてるんですか●でもき ...
あめあがる
はるめいた2月のような
12月のあさだった
啓蟄がにおった
しっけたさむさが
いとなみを濃くさせている
異常気象もしぜんだよ
人工もしぜんだよ
...
...
もっともっと遠くへ
もっともっと扉を開いて
今を抜け出し 過去を振り払い
運命の輪を 回していくんだ
そうでなきゃ
息が詰まってしまいそう
みんなが進む道
私が歩む道
それ ...
動作があまりに機敏で
振り下ろした新聞紙では遅い
「なにしとんの、早よういてもうてよ!」
そう言われてもあたしも気持ち悪い
身動きができないほど
あたしがどんどん年取ったとしたら
一体どう ...
指の
剥(む)いてゆくところは
妻か
剥く
くつろぎつつ
ゆっくり
剥く
電話が鳴っている
剥いていて
老いた手の一切を
私は知らない。
意外に
すばやく
動いて
...
知っている人には見えても
知らない人には見えない世界がある。
世界は、いつだって不公平。
半分はアタリ。半分はハズレ。
いつだって肝心な扉は
自動では開かないようにできてい ...
いまぼくがつらいのは
あなたもそうだったのだ
ごめんよわかるよわるくはないよ
あなたはつらくてにげたけど
ぼくはおとこだ
めめしいことしたって
つぎはぎだらけに ...
陽だまりの林縁
此処がいちばん暖かい
森の奥からカケスが合唱になって聴こえてくる
あいつら団栗パーティするんだよな
足元でオオクロバエが
ムラサキシジミが
ウヅキコモリグモが暖をとる
こ ...
毎朝着替えるような
軽薄さで
はねひらく
ほつれたワイシャツのボタンは
いつでも
世界に勝敗する覚悟
今日も何度
心から笑ってみせる
私はあなたを愛しています
これっぽっちも 憎んでなどいないのです
何故ならあなたは私が初めて赦せた人
私が唯一赦せた人
私の不思議な人
あなたはかわいそうな人だ
あなたは{ルビ誑=たぶ ...
真っ黒なランドセルが
ひっくり返っている
カブトムシに似ている
そう思って
しばらく眺めていた
小学生の頃
それに教科書を詰め込んで
学校に運ぶことを
当たり前だと思っ ...
たよりない軸をつかんでわらってた 人工衛星みたいに遠くで
罵倒してもよかったんだよ ボディソープの淡い匂いのぬけがらを抱く
かみさまの代わりにネオンの消えた街へ ...
感覚とは、
どこまでが可能であるのか
すぐ先の現実は掴めたとしても
その先には確信がない
わたしは今、 ...
ポケットから
手帳を取り出す手が冷たい
ことばを整理する
その過程で
冷えてゆくものも温まるものもある
あられが窓をしきりにノックする
冬が訪ねてくる深夜
うまれてきたことに感謝し
...
今でもね…
君の言葉が…
君の口癖が…
ついつい僕の口から…
ポロリポロリと…
こぼれ出るよ。
自分で言ってるのに…
まるで君が言ってるよう…。
そんな時…
君との思い出が… ...
鉄路の車窓に
繁華街と映画館がゆき過ぎた
ふたりで一緒に
映画を見に行ったことがなかった
それでもふたりはよく映画の話をした
ヘブン、竜二、ぼくの大好きな映画は
ふ ...
バックシャンなら
雨降りの金曜日
待合室に
見かけし彼女
名も知らず
長い髪の毛
病気なのだろうな
ひどいのかな
薬の調剤の合間に
彼女のことを思う
窓外を見れば
し ...
小さなガラス壜の中は海
群青のさざなみでゆらめく
海をコレクションする女は
孤独であるけれども
絶望的に孤独ではなかった
本当の海まで
もはや歩いていくことは不可能
この部屋から出る ...
お互いの娘の墓に柿落葉
リストラをされたと言えず日向ぼこ
君の咳止まらないのが心配で
未成年けんちん汁で乾杯を
鴨川に八百万羽の都鳥
セーターをほどいたもので首くくる
...
路地裏を抜けるとそこは黄昏の国
鮭の半身が海へ帰りたがつてゐる
今しがた刺身が自殺したと云ふ
亀を何匹積まれても此処は売らん
傷痕に潜むバクテリアいちや ...
シャボン玉割れたら春がきた
春を運ぶ春日通は空いてゐる
春まみれのスナフキンがやつてきた
春と云ふ字を書けないでゐる風の子
道を渡るとそこは春であつた
...
アラバマに行きたいななんて歌いつつどんな国かと人に尋ねる
愛よりも恋より金より仕事より雨と布団が愛おしい
昼過ぎになったらお店に出かけようポテトチップス頬張りながら
冬の朝遠い空から雨の降る
何 が
どれだけ
そんな考えなんて
このひとつぶの雨にも勝てやしない
自分の心の中は
広いのか狭いのか
答えは 狭い
ならなんで迷う?
ないものを探して
あなたからほし ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ロマネスクの果て
済谷川蛍
散文(批評...
3
11/12/4 9:04
晩春
非在の虹
自由詩
3
11/12/4 8:40
あめだま
めー
自由詩
2
11/12/4 6:36
人は咲いている 虹色に
るるりら
自由詩
9*
11/12/4 4:30
胡桃割り歌
高濱
自由詩
2
11/12/4 3:22
球体観測
魚屋スイソ
自由詩
3
11/12/4 0:14
冬あたたかい日
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1+
11/12/3 22:44
一九九八VS太秦のケーキ屋の次女
TAT
短歌
0
11/12/3 22:34
道
菜穂
自由詩
3*
11/12/3 22:21
アブラムシ
花形新次
自由詩
1
11/12/3 21:53
のぼるさん
根岸 薫
自由詩
1*
11/12/3 21:40
広すぎる空の下、狭すぎる世界の中で。
ゆうや
自由詩
1
11/12/3 21:00
ごめんよわかるよわるくはないよ
吉岡ペペロ
自由詩
1+
11/12/3 20:39
Kalimeris Chain
黒い翼
自由詩
2
11/12/3 19:37
はねひらく
めー
自由詩
3
11/12/3 18:26
あなたへの愛
安樹
自由詩
0
11/12/3 17:59
やればできる子
未完
自由詩
10*
11/12/3 15:52
アンチ・ハッピー
しろいろ
短歌
10*
11/12/3 15:22
『自我の孵化する音』
あおい満月
自由詩
3
11/12/3 14:46
冬が訪ねてくる深夜
かんな
自由詩
16*
11/12/3 14:06
僕の中の君
清風三日月
自由詩
1
11/12/3 13:03
ふたりで映画を見たことがない
吉岡ペペロ
自由詩
2+
11/12/3 12:05
バックシャンなら
生田 稔
自由詩
3
11/12/3 11:15
てのひらの海
そらの珊瑚
自由詩
8*
11/12/3 9:42
俳句2011 冬2
北大路京介
俳句
12*
11/12/3 9:18
人魚のミルク
冬野 凪
川柳
6*
11/12/3 9:14
春
〃
俳句
1*
11/12/3 8:59
アラバマ
只野亜峰
短歌
1
11/12/3 8:54
冬の朝
こしごえ
俳句
1*
11/12/3 8:41
雨の役目
朧月
自由詩
2
11/12/3 8:24
3233
3234
3235
3236
3237
3238
3239
3240
3241
3242
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3245
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3250
3251
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3253
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5.44sec.