君は銀の鳥籠に
薄紫の星雲を飼っていた
窓の遠くに見える森の上の空に
時々神様の背中が見えると云った
僕は君にしずかな憧れをおぼえながら
でもただ淡々とあいづちをうったりしていた ...
どろりとした白い液を
使い古したフライパンに注ぎ
いま、君は
ホットケーキを焼こうとしている
じゅわり、
じゅわり、
温かな灯火が君の
...
日曜も19時まで寝ていた
途中 起きて出かけようとしたりしたのだが
布団の誘惑に勝てなかった
布団の中で
「生きているだけで幸せである」
という
手垢にまみれた言葉を
使ってみよう ...
いっしょに
としをとっていこうと
きみが
つぶやいたのは
わたしの
うまれたひ
かんそう
ちゅういほうの
あきばれのそらのした
あかい
ばらをいちりん
きみが
わたしに ...
少しだけ
こぼれて
ななめ
下を向いた
固い
紙飛行機が
風景を
くだきながらとんでくジオラマの東京のうえに
東スポの見出し
どうにも
ならない
文字たちが ...
無花果は存在主体いちじるし
{引用=
わたしらは雨の日には傘をさせばよかったんやと思う
のらりくらり運ばれよるうちに
ぜんぶの角がとれた小石みたいに
下流で山積みになってしもうたね
流れ星が流れたあとで願いごとするよう ...
車椅子を押す老人
毛布に包まれ
それに乗る老婆
誰の目にもとまらず
過ぎて行く人 人 人
悪いのではない
ただ寂しさだけが駆け巡ったんだ
未来から目を背け
まだ先の話だと
...
三途の川が、氾濫する程の、
雨が、
家やら船やらを、
あの世へ送っていく、
人間は、何で渡るのかしら、
木が折れる、雨で
骨が、折れる
土が転がる、雨で
息が、転がる
自然が自然 ...
なんだか秋のひかりのなか
あなたが誰かと歩いている
ぼくもそうさせて貰えてた
ぼくもそうしていたかった
黄色いひかりが水色に舞う
影が空の色とよく似ている
かさかさ風が葉を落とすよ
...
曖昧なイエスで
暗闇に入る毎日
三角形の窓の上
立ち上る煙 振り撒いて
徘徊する夜の街へ
毒された雲の相槌
散々な昨日に向かって
振り降ろす魔神の溜め息
妙に暖かい ...
砂にはまったヒールがおかえりと叫んだ。父親の浚われたあしを探す髪はただいまとうすく笑った。むかしから、彼女の大切なものはすべて海に溶けてしまったけれど、きらいなものは削れ丸くなることなく居座り続け ...
猫 呑気にたんすの上
バスケットの縁に首をのせ
顔だけ見せてご挨拶
声にならない鳴き声で
名前を呼ぶとニャンと鳴く
小さな口でニャンと鳴く
小さな声でニャンと鳴く
今日も呑気の ...
まだ
生きるん
かい?
もう
十分じゃ
ないか
青空が
そう
言ってるよ
このビル
の
屋上から見える
ちっぽけ
な
町の全て
が
冷たい
はねつけられて ...
肋骨の奥
さざめく{ルビ内海=うちうみ}
水面には
破砕された斜陽が撒かれていて
大都会みたい、
いつか つながっているという証明すらあった
いらない町みたいだね、
と つぶやくにも莫大 ...
もはや自殺は古い。
昨日、友人と一緒に夕方に久々にお酒(一缶と一瓶)を飲んでかなりかなり久々にオーバードーズ(パブロンA)なんてものをして、眠剤と抗鬱剤を処方通りに飲んだら一時間半後に目が覚 ...
海岸沿いの公園の
木製のベンチに座り
僕は深い緑の海を眺めながら
きみの考えに思いを巡らして
沈黙が続くことが
不安な僕は
空を見上げる
ごらん
ゆっくり流れる雲が
き ...
血を流して働くのだね
愛のために
世界はとても素敵なシステムでそれを搾取してゆく
欲望は限りない狡さをもって知恵を滅亡させようとするのだね
世界は愛ではなりたっていない ...
チュチュを着た七歳の女の子
ふっ、と息で飛ばされた綿毛のように
猛スピードでかけていった
冬の交差点の上
にゃんちゃんはあきれた
この世のうるささに
にゃんちゃんはあきれた
このウニ刺さるのよ……
夢ならここにありますよ、と
汚れた街の上空を
すまして通り過ぎ消えた
夜中の光る飛行船
きみにメールを送る
会社でたまさか遭遇した雨蛙の写メそえてね
いつまでも距離の縮まらない亜空間を超えて
ぼくの小さな宇宙船は緑色に飛翔するんだね
カエルgoods好きの ...
きたないこころなんかない
こころに闇なんてないから
こころには光しかないから
みんな何かになりたいんだ
ただそれだけのことなんだ
空が青灰いろなのは
月のひかりが染みているから
宇宙のしたで愛し合うのは
ぼくがあのとき生きていたから
あなたのくれたメルヘンを
ぼくは死んでも裏切りません
タ ...
時はいつも
私たちを孤独にする
今日も そんな気がしていた
ぼんやりと流れていく 風の中で
何かを叫んでみても
あまり 意味はない
意味のないことを続けてみても
明らかにその意味はな ...
突然、係員はやってくる。季語の整理をはじめますと手招きをして、観覧車をもたつかせない。あー、ちみね。ちみ、季語でいうところの、間抜けなオリオンだわな。だって、空のはなしばかりしてくるもんね。空 ...
やっと、二ヶ月以上、
入院してた彼女が退院して、
来週、
向こうの親に、挨拶に行くことにした。
人間、いつかはいい時代がくると信じないと、
生きて行けないのだろうけれど、
いつもやることは ...
思い出の数を数えてしまう
指を折っている間は
少し幸せだった
両手を握ってまた小指から
ベッドに寝転がったまま
天井に光の帯が回転するんだ
どれだけ時間が経ったっけ
窓の外は雪が降っ ...
無意味な恋をして
無意味な愛を知り
空っぽの器を厚くしていた
失うものもないのに
失うすべを探している
電信柱でほつれた蛾の一匹に
苦痛を
衝動を
僕は押し付けてポケットの中を ...
あなたに刺さるだけの棘
あたいは花の咲かない薔薇だから
花の咲かない紅い薔薇だから
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
神様の背中
塔野夏子
自由詩
4*
11/11/13 20:17
灯火
草野春心
自由詩
2
11/11/13 19:36
幸せな人生
佐藤伊織
自由詩
2
11/11/13 19:20
かんな/うまれたひ
かんな
自由詩
9*
11/11/13 19:03
断片をあげます
モリマサ公
自由詩
6
11/11/13 18:35
_
うてた
俳句
2
11/11/13 18:26
つなひき
佐藤真夏
自由詩
7*
11/11/13 17:25
きっと私もそうだろう
徘徊メガネ
自由詩
7
11/11/13 17:05
水害
長押 新
自由詩
0
11/11/13 16:50
なんだか秋だ
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
11/11/13 16:48
ネイビーさん
こういった
自由詩
1
11/11/13 16:15
空の子ハイヒールは海に溶けぬ
ayano
自由詩
3
11/11/13 14:31
猫と昼寝
……とある蛙
自由詩
12
11/11/13 12:56
青空に青を重ねて
within
自由詩
4*
11/11/13 10:34
揺曳
伊月りさ
自由詩
11
11/11/13 10:30
アンチ・アンチ・アンチ
榊 慧
散文(批評...
3
11/11/13 9:25
スケベ心
花形新次
自由詩
4*
11/11/13 8:19
ワークソング
梅昆布茶
自由詩
3
11/11/13 6:05
冬の綿毛
木下レモン
自由詩
3
11/11/13 5:22
文字パズル
〃
自由詩
0
11/11/13 5:12
無題
〃
自由詩
0
11/11/13 5:08
旅と月と雨蛙
梅昆布茶
自由詩
2
11/11/13 3:09
光
吉岡ペペロ
自由詩
5
11/11/13 2:21
雲海の誓い
〃
自由詩
2
11/11/13 2:03
あまりにも暗い詩
番田
自由詩
4
11/11/13 2:02
建国記念日さんと星座
ズー
自由詩
2*
11/11/13 1:26
鮫肌の女
はだいろ
自由詩
6
11/11/13 1:17
ねxt
竜門勇気
自由詩
0
11/11/13 1:00
sakkaku
〃
自由詩
1
11/11/13 0:44
薔薇だから
殿上 童
自由詩
14*
11/11/13 0:43
3239
3240
3241
3242
3243
3244
3245
3246
3247
3248
3249
3250
3251
3252
3253
3254
3255
3256
3257
3258
3259
3260
3261
3262
3263
3264
3265
3266
3267
3268
3269
3270
3271
3272
3273
3274
3275
3276
3277
3278
3279
5.21sec.