いたずらなことをくりかえすことによって
私にとって本当に大切なことを
忘れてしまったような気がする
覚えておきたい断片的な記憶を
輪ゴムで留めておいたはずなのだが
いつの ...
なにかが 出てきそうだ
僕のおなかの あたりから
いつも 予感がある
それは身じろぐ 胎児にも似て
この意識の どこか内側の さらに内側にある
見えない子宮の中で もがきながら 訴えてい ...
知らない森を歩き
知らない木の実を捥ぎ
知らない蜜を舐めて
知らない水を飲む
細胞は情報を更新して
肉体は塗り替えられる
それまでのようでそれ ...
床に沈んでいた 木製の半月盾∵
あれを半月と呼んでいられたのも
半分が土で安泰だったからだ。
今更になって
分離し始めるとは思ってもみなかった。
半月が満たされたことによって
...
疲れがたまってくると
虚しい夢が多くなる
また一つ 生まれては
滅んでゆく世界
砂の城に波が打ち寄せるように
香のけむりが描ききれなかっ ...
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ
美観地区の入り口の交差点が
信号がかわるたびにそう囀る
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ
欠けたまま生きている
欠けてい ...
詩は修辞ゼロでも成立する。修辞と非修辞(公用的な用法)の間に本質的な区別はありえない。何ら工夫のない新聞記事や公文書の記述にも私たちは比喩的な意味を嗅ぎとることが可能である。書き手が公用的な意図 ...
この仮説を思うたび痛快な気持ちになる
そして切なくなる
逞しくてあたたかな哀しみが広がってゆく
日本では麻婆豆腐の色と言えば赤だが
中国では麻婆豆腐の色と言えば黒だ
唐辛子の赤ではなくて山 ...
アレクサンダー・カルダーが好きで
ヘンリー・ムーアと高村光太郎が嫌いで
ブランクーシの接吻が ...
いきがとまる、ごじゅうびょう、
肋骨がきしみ変な音をたてる
胃のあたりも変だ
命の危機だ、そうだきっと
いきがとまってしばらくしたらわたしたちは死ぬの
詳しい仕組みなど知らなくても
わ ...
人間になりたいのだと、ずっと思っていたんです
わたしがなりたいのは、人間です
そう思うからわたしは人間
ではないのだと知っていた
けれどしかしわたしはそう
思う以前に人間ではなくだ
か ...
猿だって
...
【電気:魚屋スイソ氏】
心臓がケイレンしたので気持ちだけ電気で飛びますきみの街まで
【白線:る氏】
白線をひたすら朱く塗ってゆくそんなバイトを探しています
【信号:鈴木みか氏】
ほっ ...
与えられた運命を背負い続けながら
どうしてもこのまま生きねばならぬというのなら
どんな苦悩さえも
受け入れてなおこの胸を引き裂いて
それでもそれでも
苦しみを受け止めて
涙は1滴も ...
おまえは見つけた
だれにも邪魔されない、やすらぎの場所を
いつからか、おまえは街をさまよっていた
建物のかげにかくれ
通りにすてられたゴミを漁った
ひとかけらの食べ物も
渇きをうるおす ...
自分の記憶から消えた
自分の過去を
そっと胸に抱きながら
思い続けている人がいたら
どれだけ幸せだろう
でも
知らせてもらいたいなんて言ったら
やっぱ、クールじゃないよね
たから
ず ...
山道を行く
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある
オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む
敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫
山道はなだらか ...
触れると
ひやり
身悶える
絡ますと
ふわり
癒される
冷たくて
そして
温かくて
手を繋ぎ
一緒に
歩めれば
白い息も
きっと
温かいよ
自分より大きなものに導かれて
人は長い旅路を行く
自分が愛する者や自分より大きな仕事に導かれて
人は長い旅路を行く
今、僕の航路にあなたが出てこようと
それは僕の邪魔にな ...
夜の街にダイブしたなら
何かが見えるだろうか?
掴むことのできない
見えない何かが
暗闇と街明かり
静かなる鼓動と
張りつめた空気
夜の孤独と葛藤を
織り交ぜたような空間に
...
児童公園は
冬の日暮れ
とうめいな影がつどい
塗装のはげた
ブランコの揺れる下
ついたりきえたり
ついたり
きえたり
...
起きて、起きてよ
ねえ、起きてったら
起きてますよ
いや、あなたに
起こされましたよ
あの、起きてないんですよ
実際、あなた一人暮らしでしょう
起きたら部屋に人がいるって ...
ひろげたお店を片付ける
そしてトイレで用を足したなら必ず水を流す
便器の底を覗けば
生きてきた私自身の素性が判る
※
早や店じまいの季節になったものだと
ひろげすぎた店 ...
レトリックと意味とに絡めて
表現がある。詩は言語表現である。表現とは何かの伝達。創造とは表現さるべきものの創造。詩は創意工夫して何かを伝えようとする。現状、注視すべきはその創造さるべき何かで ...
水面ははるか上
光は届いていないはずなのに
ぼんやりと明るい
呼吸の仕方を覚えたのは
もうだいぶ前のこと
少ない養分にも慣れた
清さがいまは心地よい
先のことはまだ分からないけれど
...
今は話す時ではない。
放しは
地の底で
死体なのだ
我慢が必要だ
今は話すタイミングではない
自分ではない誰かに話される
タイミングを見定めよ
...
「平和な時代のこの国に
生まれたことを感謝しましょう」
先生は言うけれど
教室の陰惨ないじめを知っちゃいない
もしくは知っても知らんぷり
そのうち開き直ってふざけてるだけだとすり替える
次 ...
私が初めて感銘を受けた絵はピカソの「ゲルニカ」である。中学のときだった。白と黒だけの焼けつくような不毛さの中に、形体と形体との矛盾が組み敷かれていた。牛や目や人が、本質へと刈り込まれた後の鋭さで、生 ...
巧みな話術
タクラマカン砂漠
ラジオスターの悲劇
リンゴ・スターの打撃
豆腐一丁
一丁目の銀杏
ちょうちょ捕まえて
情緒不安定
束の間の夢
伝う馬の船
つま先立ちの毎日
...
冬に病むひとは夏を惜しむひとだろう
夜明けにみた星たちのきらめきが似ている
片想いのまま誰かに語りかけるそれは(嘘だから)
(嘘)と知りつつ生きている死人だから
試しに一筆で銀紙 ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
初めての衝動
灰泥軽茶
自由詩
4
11/11/29 0:54
予感
まーつん
自由詩
7*
11/11/29 0:02
こころは瞬くうちに
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
11/11/28 23:47
星の塗装工
yuugao
自由詩
1*
11/11/28 23:47
虚しい夢は消えてゆく
ただのみきや
自由詩
7*
11/11/28 23:45
ひとは白を正視しない
吉岡ペペロ
自由詩
7+
11/11/28 23:08
雑感 4
るか
散文(批評...
2*
11/11/28 22:41
哀しみ
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1+
11/11/28 22:36
アレクサンダー・カルダー
TAT
自由詩
3*
11/11/28 22:13
不老不死
ブロッコリー...
自由詩
0
11/11/28 21:56
人間
〃
自由詩
0
11/11/28 21:48
カスタネット
TAT
短歌
1*
11/11/28 21:46
電気信号さくらんぼ
否々
短歌
1
11/11/28 21:31
生きねばならぬなら
桜 歩美
自由詩
2*
11/11/28 21:15
街のかたすみに
寅午
自由詩
1
11/11/28 20:30
デブだからこそクールに憧れるものです
花形新次
自由詩
1*
11/11/28 20:06
山道をゆく
生田 稔
短歌
10
11/11/28 20:02
手
りり
自由詩
2*
11/11/28 19:16
長い旅路
yamada...
自由詩
1
11/11/28 19:12
夜に紛れた夢想
菜穂
自由詩
5*
11/11/28 18:00
児童公園
草野春心
自由詩
4
11/11/28 17:55
ウェイクアップ
Seia
自由詩
1*
11/11/28 17:27
旬なひと
恋月 ぴの
自由詩
23
11/11/28 15:33
雑感 3
るか
散文(批評...
1
11/11/28 14:32
湖
深水遊脚
自由詩
10*
11/11/28 12:12
これは話すべき事ではない(結う夜を見る。)
狩心
自由詩
1+*
11/11/28 12:04
エゴイスト
そらの珊瑚
自由詩
6*
11/11/28 10:30
絵画の定義
葉leaf
自由詩
5*
11/11/28 10:12
うんたらかんたら
葛西曹達
自由詩
4
11/11/28 9:54
その年は「暮れ
アラガイs
自由詩
2
11/11/28 6:03
3239
3240
3241
3242
3243
3244
3245
3246
3247
3248
3249
3250
3251
3252
3253
3254
3255
3256
3257
3258
3259
3260
3261
3262
3263
3264
3265
3266
3267
3268
3269
3270
3271
3272
3273
3274
3275
3276
3277
3278
3279
5.21sec.