風が冷たくなってきた。
クリスマスも近いな。
電飾された家々の
そのむき出しのコードが日本らしくて好きだ。
足早に駅にむかう道、コートの襟を立てる。
何処からきたのか
スーッと北風が ...
なんて幸せで可哀想な子なんだ!タカちゃん
大人用の洋ナシのタルトには
洋酒が効いている
一口もらって『辛い!』と評した
その味覚に驚いた
ひねた舌には
たいした刺激にもならない隠し味を ...
そうだといいな
と思うことは
いつもほんとうにはならないけど
そうだといいな
と思うことが
できたことが
ただうれしい
「俺はプリンス」
俺はいつだって
軽やかに舞って
道ゆく人達を魅了する事ができる。
泣いてるお子様も
ふさぎ込みがちな御老人も。
みんな俺の舞に見惚れ足を止める ...
優しい傷跡
月が綺麗に出ていた晩に
彼女に会ってから
連絡が取れなくなってしまった。
別れ際に少しふっくらとした彼女のお腹を
狸に見立ててポンポンと叩いたのが
原因だろうか?
彼 ...
くるみ割り人形の恋
それは雨の日。
片足の取れたくるみ割り人形は言いました。
「恋がしたいね。
こんな雨の日は。
燃えるようなやつを。
薔薇のようなやつを。
雨粒が蒸発してしまう程
...
0.はじめに
廿楽順治の詩集『たかくおよぐや』(思潮社、2007年)を語るには、その規範逸脱の仕方やモチーフの特殊性に言及するのが恐らく適切であろう。閉ざされた空間ですべき愚痴や否定的感情の吐 ...
素麺のはえる大地を買おう
安心したい訳じゃないと付け加えながら
姉の隣にいる人の目をかいくぐって
一ページ目からやり直そう
安心したいわけじゃないけど
その花の名前を僕は知らないが既に時間の問題なのだ
気がふれているのか問われ後ろから追いかけてくる影だと言った
無限とも思える選択肢のどれを選べど逢えるひとこそ運命
...
自己 秒刻螺旋階段他人列
時空間連続体増殖単一細胞
極頭骨極背骨極指骨極心臓
誕生解体生命ウィトルウィウス的人体図
公園を見た
絵を描いている人を知った 私は
自分を思うこともなく絵を描く人を見た
人であることを きっと 私は理解した
いびつなかりんとうを
つまんでふりふり明日の行方を占う
未来の予感なんて当てにならないけれど
いびつなかりんとうをふりふりしていると
なんだか可笑しさが込みあげてくる
ど ...
これはいつの面影だろうか
胸にぽかりとあいた穴は
形を変えいつかの面影となって
おぼろげに映す
ぼんやりと映った影は
飼っていた猫の日向ぼっこの面影のような
よくブロック塀の上で気 ...
どこかの{ルビ鄙=ひな}びた温泉宿
床の間
生けた花
花びらは葉っぱは全部毟られ
床に散乱した花びら
茎だけが
剣山に刺さっている
しょうがないからと
...
【届かぬ声】
あなたが嫌いだった。
物心ついた頃からずっとあなたを見てきて
少しずつ大人になりながら色々なことを知り
時には好きになろうと思ってもみたけれ ...
結婚式に出席した
貸切の二次会会場の
一般客席で
若い家族がパスタを食べていた
みな同じパスタを
食べていた
これからいかなる時も
永遠の愛を誓います
盛り ...
自分が自分に戻るために
自分が作った王国を出て行く
そこには真夜中でも
一緒に起きていてくれる駱駝がいて
醜い蛙との生活のことは忘れられる
闊達な老人が
優先席の前で苦虫を潰している
...
羽
日曜日は嫌いだった 友達に会えないから
あのコに会えないから そんなこどもだった
昨日までの知らん顔が 今日にはもう友達で
明日にはもう親友で そんな無邪気なこどもだった
...
しずかに、
嘘へと
そっと染みたいのなら
おしずかに、
優しさは
まもられるもの、です
まもらなければ
すぐにも途絶える
希少な形なのです
傷の起源、 ...
洞窟の中は星が咲き乱れる秋だった。
呼吸を止めて止めて止めて、それでも息を飲んだ。
鳥が一羽また一羽と、架かっていく。破裂を含むように、孕むように。
断層の線を睨んで、暗い夜に、昼に ...
Rickの内訳は
Re-desIgns as a Cosmic King
と言われているが
実は
陸・海・空の3種のうち
陸をつかさどるから
リック
おおまかにいって,入試の偏差値が ...
【青い鳥】
涙はない 思えば おもうほど 青い空しか
浮かばない
人は かならずしも 真正面から むきあうことで
力を その胸に宿すのではなく
同じ方向に そっと居る
そ ...
誰からの便りも途絶えた
朝に、娘が
私の靴をはいて
玄関に座る、
指の間で、
引き伸ばされた
私の髪が
娘の、背中で、
今、息を引き取ろうとして
流れていくのを、
私はとめよう ...
娘の血に混じる
夫の生活が
食卓に上らない
皿の上には
いつものように
サラダがあって
土を落とさずに
拾っている
娘の握る
スプーンが
汗一つかかない
皆しっているだろ ...
娘に生えた生活が
頬を釣り上げた
まま、彼女の顔を崩さない、
町を歩く足に
何も引き止められない
排水溝で鳴る音ばかりが、
私の耳を濡らす
事件は居座ったまま
出来事となって
...
僕の瞳の奥で
針を手に持って微笑む君
それって
拷問と呼べないか
ちゃんと伝えるのが礼儀だから,とか
言ったとおりにできたから,とか
背中を追いかける言い訳が降り積もる
上書きできなかったお前が
お前を上書きできなかったあの人のなかで
幾許残っているも ...
水色の残像
音響と臓器
独り歩き
輪郭を辿って
わたしの腕は
真空の中の
宙を這う
イノセンス
無色透明?
多色世界?
意味を徘徊しても
文字の乱射と
ヒカリだけが
悲鳴 ...
いつの日にか 同じ道を歩いていた
あの頃と変わらぬ
人々の群れ
忙しく動くバス
排気ガスだらけのビルの谷間
いつか私が落とした心は
残っているのだろうか?
薄汚れた歩道橋の階段は ...
たとえば曇天の松戸
ゴミ焼却処理場の高層煙突
ピカリぴかりと位置を知らせる
ピカリぴかりと存在を知らせる
岩瀬無番地という住居表示
表示不要の権力装置
存在を表示しない
昔陸軍工兵学 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
言葉の粒
そよ風
自由詩
3*
11/11/18 12:06
幸せで可哀想なタカちゃんへ
相差 遠波
自由詩
5*
11/11/18 10:44
目覚め
朧月
自由詩
4
11/11/18 8:26
御伽話その3〜俺はプリンス〜
永乃ゆち
散文(批評...
1
11/11/18 7:47
御伽話その2〜優しい傷跡〜
〃
散文(批評...
2
11/11/18 7:43
御伽話その1〜くるみ割り人形の恋〜
〃
散文(批評...
2
11/11/18 7:40
物語—半物語—物語
葉leaf
散文(批評...
4*
11/11/18 6:26
グロテスクなのは土で
吉田安良田
自由詩
1
11/11/18 6:22
紫光錯誤
本木はじめ
短歌
1
11/11/18 3:49
自己
高濱
俳句
0
11/11/18 3:22
ある日私は
番田
自由詩
2
11/11/18 1:55
かりんさま
灰泥軽茶
自由詩
2
11/11/18 1:21
面影レントゲン
〃
自由詩
3
11/11/18 1:07
イケバナ
〃
自由詩
1*
11/11/18 0:26
届かぬ声
綾瀬たかし
自由詩
3
11/11/18 0:21
誓い
小川 葉
自由詩
3
11/11/17 23:21
バースデイ・イヴ
シリ・カゲル
自由詩
2
11/11/17 22:29
羽
itukam...
自由詩
3*
11/11/17 22:18
ハンカチーフ
千波 一也
自由詩
4*
11/11/17 22:14
みずうみの、
tomoak...
自由詩
11*
11/11/17 22:06
グルミー
6
自由詩
0
11/11/17 21:57
青い鳥
るるりら
自由詩
9*
11/11/17 21:55
習作
ballad
自由詩
3
11/11/17 21:30
〃
〃
自由詩
0
11/11/17 21:27
〃
〃
自由詩
0
11/11/17 21:25
想い
乱太郎
自由詩
9
11/11/17 21:23
冬が訪れる
RW
自由詩
0
11/11/17 19:04
底無し
マーブル
自由詩
2*
11/11/17 16:43
記憶
菜穂
自由詩
5*
11/11/17 15:18
松渡
……とある蛙
自由詩
10
11/11/17 12:21
3234
3235
3236
3237
3238
3239
3240
3241
3242
3243
3244
3245
3246
3247
3248
3249
3250
3251
3252
3253
3254
3255
3256
3257
3258
3259
3260
3261
3262
3263
3264
3265
3266
3267
3268
3269
3270
3271
3272
3273
3274
4.49sec.