失いたくないものを
握りしめるのは
罪なのだろうか
ひとつの観念が
わたしを捉える
それを解除しようとする別の思念が
...
ぼくにとって
東京は
寝心地の悪いベッドだ
田舎へ帰れば
とてもやわらかく
あたたかく
まるで寝心地の良いベッドのよう
だけど
寝心地の良いベッドでは
ぼくはもう
うまく眠 ...
ゆうがたになって子供が泣く
なにも知らず
だれにも知られず
おのずと流れる涙もぬぐわず
ゆうがたになって子供が行く
土手の草むら
ガレージの裏
流れる涙をこらえ切れずに
父さん ...
毎朝の習慣
夢の話をしよう
さめたての世界の話
「空をとんだことは?」
隣で寝ている、
得体の知らない人
その不気味さは
制御できない私自身に似ている
「ないなあ」
...
柵のない庭
花が枯れた花壇
バケツの淀んだ水
君のいない僕の心
「水際」
水際、を考える。
ボーダーラインを越したり、引いたり。
波打ち際の刹那。
それは躊躇するもどかしさにも似て。
繰り返し訪れる人生の選択にもなぞらえる。
...
隣のベランダに横たわる色白の長袖。
「手首の有る無しは、もう、どうでもいい」
手招きは何も「手」だけに許されているわけではない。
多大な黒闇に生かされた色白の・・・
「色の生い ...
胸が狭くなるような感覚と共に君はやってきた
その声と笑顔で僕は壊れそうで
何を話したらいいのかわからないまま
時間だけがただただ過ぎていった
会話もないままぐるぐると歩き回って…
...
透明な僕の孤独が
夜の中に浮かび上がると
君は一つ、くしゃみをする
君は鼻水をすすりながら
寒空の下、歯を磨いている僕を想う
もう、世界は終ってしまったのだ・・・
...
暗くてどうしようもない道を歩いているとき
そっと上を見て
少し心が持ち上がる気がする
少し気持ちが明るくなる気がして
こみ上げる熱い感情があるとき
それを受け入れて
...
つめたくぬれたまど
の、むこうがわ
で、ひかっている
ないている
わらっている
いきている、しずかに
ただしずかに
つぎのきせつを まっている
しろいひかりがまっている
...
Fの
セーターの裾から
一本の毛糸が出ていたので
引っ張ってみた
スルスルと
それは
面白いように引き出せる
どんどん出てくる
止まらない
糸の編み目が崩壊する時の
微かな ...
一月一二日
「そして、それを神は、御霊によってわたしたちに啓示して
下さったのである。御霊はすべてのものをきわめ、神の深
みまできわめるのだからである。」
コリント第一・二章十節
...
「死スために生まれてきた」男は言い
「生きるために死ス」と女は言う
死んで殺された者は尊い
殺されて死んだ者は尊い
誰が識る布は
、黒く濡れたまま
顔は隠れ
憎しみに生き ...
どこまでも行こう
できることならいつまでも そんな風に生きていこうよ
どこまでも行こう
できることならいつまでも そんな風にずっと言い続けられるように生きていこうよ
...
男が嘘をついた
嘘だと分かっていて
わたしは騙されたふりをする
嘘だと言ったら
瞬間に
嘘が本当の嘘になってしまうから
すべてを失いそうで
怖くて
わたしはそれを言えない
男 ...
夢想家のわたしは
月に見惚れて
昼間の太陽に
手を翳し目を瞑る
いろんな型の
夢に囚われて
現実の厳しさに
夢が砕けてしまった
禍々しい月日が
粉々に砕いていった
わたしの ...
三角くじを引いた
三角形の赤い紙が
二枚合せに貼ってあり
それをはがすと
一等
二等
三等とか
なにがしかが書いてあるようだ
スピードくじとも
いうそうな
アナログなスピー ...
無音の世界で
頭の中を行き交う コトバたち
白いシーツの波間から
しのび笑いの ベクトル
空気を刻む ガボット
微かな振動に 覚醒の兆し
小さなアクビ噛み殺す
ああ もう ...
テレビのニュースで古いビルが
爆破で解体されるシーンを観た
ビルはぼくが生まれた年に
建設されたものだと知った
解体の理由は老朽化ですと
アナウンサーが喋っていた
ビルも古くな ...
だれかをころしにいかなくちゃ
いけなくなったらどうするの
だれかをころしにいかなくちゃ
まっさきにうかぶかおはだれ?
ありとあらゆるふこうをころして
しあわせになろうといったって
...
この辺りまで丘を登りきる
新しく切り開いた道は両脇から砂埃が舞い上がり、僕の口を塞ぐ
上から見下ろしても更地の勾配だけが霞んでいる
いつのまにか、舗装された道路まで引き返していた
...
アンティークな拳銃に
新しい空砲が装填される
たとえば愛、みたいに
言葉に置き去りにされた音で
会話された昨日
すでにいくつかの言葉が
歩き出してしまったようだ
今日
位置について
...
僕が勝手にホームだと思ってる店がある
マスターはブルースバンドのギタリスト
髭がかわいい熊ちゃん
カウンターで日本酒呑みながらブルースやロックのDVD観ながら
ぼんやりとい ...
夜更け
寒空
ふいに切り立つ飛行機の音は
機械音ではなく
上空に沸く数百の命で成り立つ音なのだと
夏の朝
海浜へ続く道
サンダルと
ランニングシャツで歩く
道端に月見草が揺れる
雲が盛り上がっていく
形が何かに似ている
顔
胸
腕がのびて
腰がひろがって
口が開いて
何 ...
キレイダナ
綺麗なものを
僕の眼も見る
このマチガイを、この
すべての僕等の間違いを
ほんとうの物にする
ホントウに綺麗なものが
僕の眼の裡に映る、もう
間違いもかまわぬ
...
言葉はきっといつも虐げられてきた
そんな思いがした この僕には
人は だけど バカだと思っていないから
読んで欲しいのだけれど 本を
この街は不景気の風が吹いている
僕は 思い ...
命の最期を見とどける
あの人の笑顔
あの人の声
あの人の怒り
聞き辛い声を
聞こえるようになり
心が読めるようになる
大切に思う気持ち
故郷に帰りたい
それがあの人の
最後 ...
大地から根を離して
生きることは
できないのです。
地球号いらないものはない。
偶然と必然
中道がいい
偏らず中間
程々がいい
宇宙では生活できません。
人間の思い上がった行 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
『とらわれ』
あおい満月
自由詩
4*
12/1/17 20:55
寝心地の悪いベッド
はだいろ
自由詩
2
12/1/17 20:21
涙のわけ
浩一
自由詩
1
12/1/17 20:17
さめたての世界
まみこ
自由詩
0
12/1/17 20:14
さようなら
文字綴り屋 ...
自由詩
0
12/1/17 20:04
水際
渡 ひろこ
携帯写真+...
22*
12/1/17 19:48
息のある洗濯物
yuugao
自由詩
4*
12/1/17 19:15
君に出会った日
ジュリエット
自由詩
3
12/1/17 18:04
世界の終わりの瞬間(とき)
yamada...
自由詩
1
12/1/17 17:43
人が要る
みどり
自由詩
0
12/1/17 17:26
ふゆ
aria28...
自由詩
2
12/1/17 13:50
いたづら
そらの珊瑚
自由詩
5*
12/1/17 11:06
日々の聖句(4)
生田 稔
短歌
1
12/1/17 10:22
殉教者
アラガイs
自由詩
3*
12/1/17 10:05
可能性の窓
komase...
自由詩
0
12/1/17 9:55
【 嘘と男と着信メール 】
泡沫恋歌
自由詩
20*
12/1/17 9:00
【 DREAMER 】
〃
自由詩
6*
12/1/17 8:58
謎くじ
そらの珊瑚
自由詩
13*
12/1/17 8:58
【 サイレント 】
泡沫恋歌
自由詩
6*
12/1/17 8:56
ニュース
HAL
自由詩
4*
12/1/17 8:32
だれかをころしにいかなくちゃ
ゆうと
自由詩
0*
12/1/17 8:29
s字台ニュータウン
アラガイs
自由詩
4*
12/1/17 7:55
スタートライン
めー
自由詩
5*
12/1/17 5:52
PAZU
梅昆布茶
自由詩
12*
12/1/17 5:45
【五行詩】フライト
凛々椿
自由詩
8
12/1/17 4:05
雲の人
殿岡秀秋
自由詩
6
12/1/17 3:57
僕の眼も
シホ.N
自由詩
4
12/1/17 3:26
ある日のギター
番田
自由詩
2
12/1/17 2:28
life
ペポパンプ
自由詩
10*
12/1/17 2:23
nature
〃
自由詩
3*
12/1/17 2:22
3235
3236
3237
3238
3239
3240
3241
3242
3243
3244
3245
3246
3247
3248
3249
3250
3251
3252
3253
3254
3255
3256
3257
3258
3259
3260
3261
3262
3263
3264
3265
3266
3267
3268
3269
3270
3271
3272
3273
3274
3275
6.44sec.